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【ヒルの吸血原理を応用した新しい血液採取デバイス】ヒルの吸血原理で新しい採血パッチを開発したぞ

背景と目的

スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)の研究者たちは、血液サンプルの採取を容易にし、医療アクセスの改善を目指して新しいデバイスを開発しました。このデバイスはヒルの吸血原理を応用し、従来の針を使った方法よりも安全で安価、そして非侵襲的です。

デバイスの仕組み

この新しい血液採取デバイスは、約2.5センチメートルの吸盤とマイクロニードルを使用します。吸盤は患者の上腕や背中に取り付けられ、その内部にある十数本のマイクロニードルが皮膚を軽く刺すことで血液を採取します。吸盤内で陰圧が生成され、数分以内に診断に必要な血液量が確保されます。これにより、針恐怖症の人々や医療リソースが限られた地域でも簡単に血液サンプルを取得できるようになります。

実験と試作

研究者たちは、ヒルの吸血メカニズムに着目し、以前の研究で開発した吸盤型デバイスを基に、この新しい血液採取装置を設計しました。初期の実験では、ブタを対象にテストを行い、デバイスの有効性と安全性を確認しました。吸盤はシリコン製で、内部のマイクロニードルはスチール製ですが、持続可能な製品開発を目指し、生分解性の材料を使用した新バージョンの開発も進行中です。

実用化への課題

このデバイスを市場に投入し、広く使用するためには、材料組成の最適化と安全性確認のための人間への臨床試験が必要です。これらの試験には多大な費用がかかるため、研究グループは慈善財団やその他の資金提供者とのパートナーシップを求めています。

低所得地域への応用

新しい血液採取デバイスは、低コストで生産できるため、発展途上国や医療リソースが限られた地域での使用に適しています。特にマラリアなどの熱帯病の診断において、迅速で信頼性の高い血液サンプル採取が求められる場面で有用です。サハラ以南のアフリカなどの低所得地域では、このデバイスが医療アクセスの向上に大きく貢献することが期待されています。

安全性と利便性

従来の針を使った採血と比較して、このデバイスは操作が簡単で、医療訓練を受けていない人でも使用できます。また、マイクロニードルが吸盤内に配置されているため、使用中や廃棄後の怪我のリスクが最小限に抑えられます。これにより、安全性が向上し、特に子供や針を恐れる患者にとって大きな利点となります。

今後の展望

ETHチューリッヒの研究者たちは、ボトナー財団の支援を受けてこの研究を進めています。今後、さらなる資金提供者を見つけ、デバイスの実用化に向けた研究を継続する予定です。最終的には、新しい血液採取デバイスが広く普及し、多くの人々の健康改善に貢献することが目指されています。

まとめ

ETHチューリッヒの研究者たちが開発したヒルの吸血原理を応用した新しい血液採取デバイスは、従来の針を使用する方法に代わる安全で非侵襲的な選択肢として期待されています。このデバイスは低コストで生産でき、医療リソースが限られた地域でも使用可能です。今後の研究と臨床試験が成功すれば、多くの人々にとって血液採取がより簡便で快適なものになるでしょう。

ChatGPTで作成


生きているヒルを記憶にないほどに見ていないし、見たらちゃんと触れるか怪しい。むかしは、肩こりの民間療法としてヒルを肩に吸わせていたという。いわゆる瀉血みたいなものなのだろう。固くなって、滞った血を吸ってもらい血流の改善がなされるのではと考える。

このヒルの給血する仕組みを利用した採血パッチのいいところは、注射を使わないから、医療資格を持ってない人でも行えること。ただ、ペタッと貼ればいいだけ。

一方、注射針による採血は、クリニックや病院で看護師さんが腕にゴムバンドを巻いて、採血する腕をこすって血管を浮き出してから、アルコールで除菌して、親指を握らせて、注射針を刺す。たまに痛い。

日本では、医療施設が整っているので、このパッチが必要なことは少ないだろうけれど、医療施設がなくて医療資材が乏しい場所でなら、活用できるだろう。血液の採取がすぐに出来れば、伝染病の早期発見も出来るかもしれない。

とはいえ、日本のクリニックにもこれを備えてほしいと思う。採血されるのはそれほどいやでも無いけれど、痛いのはやっぱり受けたくないし。

そういえば、ある映画に仲良し4人組が死体を見つけに、ひたすら歩いた先に沼にハマっちゃってパンツの中にヒルが入っていたシーンがあったっけ。


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