エコーロケーションは10週間で学ぶことができるよ

エコーロケーションというのは音の反響を耳で捕らえて、対象物がどこにあるとかを感知する能力。イルカやコウモリは音の反響で物体を察知したり、暗い洞窟も飛び回れる。

この能力は全盲者が身につけている場合もあって、そのときは舌打ちをして音を拾っている。漫画ゴールデンカムイでは都丹庵士(とにあんじ)と言うキャラクターが全盲でありながらも、カンと舌打ちをして耳につけた集音器で音を拾う。

以前の記事ではエコーロケーションを可能にするガジェットができるかもって、書いていたんだけれど、訓練次第で聴覚に問題が無ければ誰でも身につくらしい。


ダラム大学の心理学者が率いる研究者たちは10週間かけて、視覚障害のある人もそうでない人も、エコーロケーションによって環境を観察するようナビゲートすることを教えた。

参加者は週に2回、毎回2-3時間のセッションに参加。21歳から79歳までの12人の視覚障害者と14人の健常者で目の前にある2枚の円盤の大きさの比較や長方形の板の向きを特定したりなど。

結果は参加者が全員がエコーロケーションを身につけたそうな。やり続けていれば、身につくものなのね。

趣味のエコーロケーションの習得というのも面白いかも。夜に停電になったり、キャンプで明かりをなくしたときとか、極めて限定的なシチュエーションだけど、役に立つかもね。

まあ、おそらく夜のトイレが一番実用的ではないかな。それと、夜中に起きてスマホを探すときに照明がまぶしいから、つけたくない場合なんかも。





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