【わずか数度で精子生産がストップ】高温で精子が作られないメカニズムを解明するぞ

梅雨明けがいつもより早く、猛暑が続く日々になった。暑い季節になると、外に出るたびにもうろうとする時間があるのだけれど、さすがに脳が温まっているんだろうなと思う。身体が温かくなれば、そこを流れている血液も温まるので、温まった血液は臓器や脳を温めていく。

もちろん睾丸も例外に漏れないのだけれど、睾丸の部分は筋肉に守られているわけでもなく、薄い皮膚で覆われている。これは、睾丸をなるべく温めたくないという哺乳類としての進化のだろう。

いわゆるタマキンという部分は陰嚢いんのうと言うのだけれど、薄い皮膚で覆われているのは、体熱をいち早く放熱するように出来ているという。
この熱を放出する理由はそこで作られる精子が熱に弱いから。

はじめの一歩という漫画で、スタミナが切れかかった一歩にセコンドの会長が、バケツいっぱいの氷をトランクスの中にぶち込むシーンがあって、これで少しは疲れが取れるらしい。本当かは知らないけれど、リフレッシュ効果はあるだろうから、気付けにはなるかも。


基礎生物学研究所、横浜市立大学、熊本大学の共同研究でマウス精巣の体外培養を用いて、精子形成の温度感受性を詳細に調べた。

哺乳類の精巣は体幹の深部で発生して、陰嚢まで下がっていく。陰嚢の温度は耐震部よりも2-6℃低く保たれている。

今回の実験は精巣の温度を正しく測定するために、精巣の体外培養法を用いて、温度だけを精密に変化させて、影響を評価した。

その結果、37-38℃では細胞内部に異常な染色体が形成され、アポトーシス細胞死をおこしてしまい、35-6℃でも精子の成熟が正常になされなくなった。

正常に精子が作られる温度は34℃とちょっと低めになる。身体の末端の体温程度か。この暑い時期はまともに精子を作ることが難しそう。わずかな温度差で精子生産が止まってしまうとは。

エアコンをつけている部屋なら、まだ大丈夫なのかなと思うけれど、股下が少しでも風通しの良いものにした方がよさそう。なんだかんだで蒸れるから。

下着はトランクスがベストなのだろうけれど、ぶっちゃけ穿かない方がベストだね。最近はふんどしもデパートで売られるようになっているし、探してみると生地にもこだわった良いものがあったりする。

セパレートパンツというのも見つけたんだけれど、レビュー見ると結構評判がよろしい。今年は蒸れない夏を過ごしてみては。


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