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【クマムシの耐久性を支える分子センサーの発見】クマムシが休眠状態に入るスイッチを見つけたぞ

クマムシは極限状態に耐える能力で知られる微細な生物です。新たな研究では、クマムシがストレス条件下で休眠状態に入る仕組みが明らかにされました。分子センサーであるシステインが、有害な状況を検知し、休眠状態を誘導する重要な役割を果たしています。

クマムシの生存戦略

クマムシは極限的な条件下でも生存できる驚異的な能力を持っています。休眠状態に入ることで、体が脱水し、代謝が低下することで生命活動を維持します。これにより、長期間の極端な環境に耐えることができます。

分子センサーの役割

研究者たちは、クマムシがシステインというアミノ酸をベースとした分子センサーを使ってストレスを検知し、休眠状態に入ることを明らかにしました。システインは酸化されることでフリーラジカルを生成し、これが休眠状態の開始を示すシグナルとなります。

分子メカニズムの解明

研究チームは、クマムシがストレス条件下で生存するためには、システインの酸化と還元が重要であることを明らかにしました。システインの酸化が休眠状態の開始を示し、状況が改善されると還元が起こり、クマムシは通常の活動に戻ります。

まとめ

クマムシの耐久性は、ストレス状況下での分子レベルでの調節によって支えられています。システインという分子センサーが有害な状況を検知し、休眠状態に入ることで、クマムシは極限環境下で生存を続けることができるのです。

ChatGPTより作成


クマムシが最強生物と名指されることはよくあるけれど、実サイズはとても小さいから、その最強っぷりを発揮できないのが惜しい。

あらゆる環境下で生き続けることができるクマムシをずっと研究して、人間にも応用できるのかなと考えるが、それは陳腐な考えではないかと最近思う。

何かの研究は何かの役に立つということにつながるけれども、実利が見えない研究に価値がないのかというと、それは少し違うのではないかと考えてみたり、利用価値がまるでないけれども、好奇心を埋める研究ももっとあっていいだろうと。イグノーベル賞なんかは、そういうことなんだろう。

クマムシはいかな環境でも生き延びる能力があるから、もう少し大きくなれば、飼育がしやすいペットとして扱えたりしないかな。なお、寿命が1ヶ月から、長くても1年程度とのこと。乾眠状態だと9年は生存していたそうな。


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