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自分の「道」

会議とご飯の用意や家事でバタバタと終わるリモートワーク、出勤すると出勤しないと出来ないことに追われ、結局バタバタと終わる平日。

そこで、自分に戻る大切な時間として、毎週せっせとヨガに行く。疲れを引きずった身体に鞭を打つようにインナーマッスルを鍛えるクリアと、マントラを唱えながらの瞑想で、リセットをして。ヨガの前より、ヨガの後は、疲れるはずが元気を取り戻し、帰り道はいつも爽やかな気分で帰路につく。

8回のセットを1クールとして組まれたヨガも、4クール目に入った。自分の身体が徐々に変化し、その身体の変化は心にも確実に作用している。毎週コツコツと続けながら、一歩一歩のろのろと歩みを進めるつもりだ。

そんな中、先生がこんな話しをしてくださった。

「僕は、いつも一人。人付き合いはしないし、社会的にはとても自慢できる生活ではないとは思う。とにかく「孤独」に何事もやってきた。一人でひたすら30年以上武術に励み、単調と感じるかもしれない素振りを続け、その中に自分の「道」を見つけてきたのだ。一見「孤独」と言うネガティブに見える現象が、僕にはポジティブに作用したと思っている。」

「貴方は僕からすると優等生。「正解」に寄り添おうとしている。でも、ぜーんぶひっくるめて自分の中で、試み、微調整することで自分なりの「道」ができる。正解を求めようとしているうちは、その道は見えないのではないか、と思うのだ。もうすぐ、貴方にも道が見えてくるのだろう。先に貴方の身体が語っている僕は感じる」と。

私の中で何かが壊れる音がした。「正解」ということは、わかりやすいもので、人に理解をしてもらおう、認めてもらおうという意識が確実に入ってしまっているのだということに気づかされたのだ。

このヨガの帰り道、散々やってきたと思っていたのに、また自分の中の蓋(開けたくない場所)を開けるタイミングが迫ってきているのか、と思いながら、ぷらぷらと入ったお店で無農薬の甘夏を見つけて、それでも十分幸せなのだな〜、とその蓋を開ける覚悟をしようと思った。

そして、その蓋を開けるタイミングはすぐ来たのだ。

(次回へ)

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