大卒ホームレス、起業する 第7話 「K君」


家賃3万円。徒歩40分。

僕は家が出来たことが嬉しかった。久々のお風呂にはマジで感動したのを覚えている。

まあ、お金が全くなかったので、毎日カップラーメンを三分割して食べていたけど。

100円均一で味付きの麺だけ購入して、コンビニにお湯を入れにいき、食べる。

洗濯機がなかったので服も毎日手洗いしてた。

バイト代が楽しみだった。

遠いから自転車が早くほしい…って感じだった。

借金があったけど、支払い出来るわけないので、恥ずかしい話、しばらくストップしていた (信用情報を傷つけた)

M社長がビジネスを教えてくれるというので、やりますと言ったはいいものの、新宿駅のマンションでの事業で。

バイト先が埼玉の南越谷ってところだったから、バイトが終わり次第、電車で40分くらいかけて新宿まで行っていた。

めちゃ必死こいてた。

M社長は厳しくも、愛を持って僕を指導してくれた。僕にとって、目から鱗の話ばかりだった。可能性しか感じていなかった。


僕が大卒ホームレスしている一方で、大学時代の親友のK君は、就活50社に全滅して、フリーターをやっていた。

大学デビューに失敗したK君は、資生堂に行って綺麗な女の子と付き合うんだー!と言ってたが、惨敗したらしい。

僕はこのK君に、一緒にビジネスをやらないか?と誘い、また、一緒に住む提案をした。

家賃が半分になるからだ。

バイトも、僕と同じところで働く提案をした。

K君は、「パロ、俺は決めたぞ。絶対成り上がって美人なOLさんを手に入れる!」

「K、絶対やってやろうぜ!」

こうして僕は一人目の仲間を手に入れた。


続く

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