見出し画像

この宇宙はプラズマでできている vol.005

執筆:ラボラトリオ研究員  杉山 彰

1.5. 宇宙創生から10の-44乗秒後、インフレーション宇宙が誕生した。


時空の壁をすり抜け、「宇宙の種」として相転移したことにより生まれた宇宙は、その後どうなったか。

10の-44乗秒後(~10の-34乗秒後に収束)に、インフレーション宇宙へと、さらに相転移したのでした。

インフレーション宇宙は、我が国の物理学者:佐藤勝彦、米国の宇宙物理学者アラン・グースらによって提唱された「インフレーション理論」に基づく宇宙論です。

「宇宙の種」として生まれた宇宙が、とてつもないわずかな時間(10の-44乗秒~10の-34乗秒)の間に、指数関数的な急膨張(インフレーション)を引き起こしたという宇宙進化モデル(10の-33乗cmというプランク長の大きさから※4リンゴ大の大きさまで急膨張した)です。
そして、このインフレーション宇宙は、さらに相転移していくのです。

※4:リンゴ大の大きさに急膨張したということが、それほど凄いことなのかという質問が飛んできそうですが、急膨張する前の10の-33乗cmといプランク長がとんでもないサイズ、小ささなのです。
漢数字で表される小ささの最小単位が10の-24乗、「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」と言われています。漢数字の世界では、これ以上小さなものは存在しないということなのです。
10の-33乗cmというプランク長はそれよりもさらに9乗(1億分の1)も小さいのです。その小ささから、わずか10の-44乗秒~10の-34乗秒ぐらいの間に、リンゴ大の大きさまで急膨張したのです。
ま、急膨張した結果がリンゴ大の大きさとは意外かもしれませんが、とにかく想像を絶する急膨張、インフレーションだった、と認識していただければ、と思います。

1.6. 宇宙誕生から10-34秒後。ビッグバン宇宙が誕生した。

スクリーンショット 2020-01-21 22.14.01


「無」から「ゆらぎ」とトンネル効果によって「宇宙の種」が生まれ、その「宇宙の種」が指数関数的に急膨張して、インフレーション宇宙が誕生してから10の-34乗秒後。ビッグバンが起きたのでした。

ビッグバン理論の最初の提唱者は「不思議の国のトムキンス」を語り部にしたジョージ・ガモフでした。ジョージ・ガモフの協力者には、ラルフ・アルファやハンス・ベータらがいたので、3人のイニシャルをとって「αβγ理論」ともいわれていました。

ビッグバンによって何が起こったか。

まず、最初に空間と時間が生まれました。

宇宙膨張は空間の膨張であった。
だから論理的には、始めに空間が生まれたといえます。

時間とは、ひとつずつの空間を1秒、1時間、1日、1年と積み重ねることを言います。これは物理的な時間に相当します。
時間には、この物理時間とは別に生物的な時間がありますが、ここでは詳しくは触れません。

いずれにしても、時間は空間を無くしてはあり得ないものです。
ライプニッツは「時間は秩序の継起である」といった。
ビッグバンによって空間と共に時間が生じたのです。

もちろん、ビッグバンに関しては、その有無について諸説があることは十分に認識していますが、本レポートでは、ビッグバン宇宙論を前提として展開していきたいと思います。


← vol.004 はこちら

vol.006 はこちら→


・・・・・・・・・・

【杉山 彰(すぎやま・あきら)プロフィール】

◎立命館大学 産業社会学部卒
 1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
 以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
 1990年、株式会社 JCN研究所を設立
 1993年、株式会社CSK関連会社 
 日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
 マーケティング顧問契約を締結
 ※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
 1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
 コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
 2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。

◎<作成論文&レポート>:
 ・「マトリックス・マネージメント」
 ・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
 ・「コンピュータの中の日本語」
 ・「新・遺伝的アルゴリズム論」
 ・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
 ・「人間と夢」 等

◎<開発システム>
 ・コンピュータにおける日本語処理機能としてのカナ漢字置換装置・
  JCN<愛(ai)>
 ・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
 ・TAO時計装置

◎<出願特許>
 ・「カナ漢字自動置換システム」
 ・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
 ・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
   計測表示できるTAO時計装置」
 ・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
 ・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
 ・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等

◎<取得特許>:「TAO時計装置」(米国特許)、
 「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等

この記事は素晴らしい!面白い!と感じましたら、サポートをいただけますと幸いです。いただいたサポートはParoleの活動費に充てさせていただきます。