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IUT理論から読み解く、『古事記』 〜前編〜

こんにちは。
Parole編集部です。

今年の春、私たちのグループは九州の地を祓い清めるため、有志のメンバーと共に「九州鎮魂ツアー」に行ってまいりました。

九州といえば、第一代・神武天皇が降り立ち、西から東へ向かった「神武東征」神話のはじまりの地であるとともに、宇宙の根源神である ”天御中主神”(アメノミナカヌシノカミ』をお祀りする神社が全国の中でも多く現存している土地ということもあり、2020年の鎮魂の起点の場所として、ここから新たな物語が始まることになったのです。

そんな鎮魂の旅の道中には、様々なシンクロが起こりましたが、中でも素晴らしかったのは、ツアー中に『 IUT理論(宇宙際タイヒミュラー理論)』が数学界で認められた、というニュースがもたらされたことでした。

そこで今回は、このニュースを受けてツアー中に大野靖志が皆さまにお話しした講話の内容を、前編、後編の2回にわたって公開させていただきます。

一見、難解に感じられる『 IUT理論(宇宙際タイヒミュラー理論)』も、日本の神話『古事記』と照らし合わせることで、とてもわかりやすく捉えられるようになります。

ぜひお楽しみください。

この度、絶対に解けないといわれていた、数学史上の超難問が解けました。それを解いたのが、なんと日本人で、京都大学の望月教授という方です。IUT宇宙際タイヒミュラー理論を出した方で、とうとうABC予想という内容を解いてしまったんですね。

もともとこのABC予想というのは望月教授が8年前に解いているのですが、その後8年間かけてそれが正しいかどうかという調査がおこなわれまして、この度本当に解いたということが証明されたんですね。 そこで今日は、ABC予想を日本人が解いたということの背景に、実は物凄い、神道のおそるべき原理が隠されているということを皆さんにお伝えしたいんですね。 

ABC予想を解くきっかけになったのが、「IUT宇宙際タイヒミュラー理論」なのですが、これがどういった理論かといいますと、ベースにあるのは、あらゆる現象と数字というのは全部、対称性をもっている。つまり相似形であるということなんです。 この相似形というのは、別の言い方で、アナロジーともいわれていて、世界の科学界では近年まで「科学的ではない」とされ、ずっと非難されてきた。つまりある問題を解くのに相似形を当てはめて解いたとすると、それは誤りであるというのが、これまでの数学界の主流だったわけですね。 

ところが、私たちはもともと太陽系の相似形が銀河系であるとか、また太陽系の相似形が原子と電子の関係であるということを、ずっと言い続けてきました。ですから相似形というのは、そうした似たような動きとか、拡大するか縮小するかの違いであって、元々の基本の原理は変わらないということを示しているということなんですね。 

しかし学界というのは総じて理屈理論で成り立っている世界ですから、相似形とか対称性というのは認めないということで、ずっときたわけです。ところが「IUT宇宙際タイヒミュラー理論」が出てきたことで、これまで解けなかった数学の難問が解けるようになってしまったんですね。

 数学というのはノーベル賞がないので、フィールズ賞とか別の名前があるんですけれども。ただ、望月教授が「IUT宇宙際タイヒミュラー理論」を使って、相似形を使って、これまで解けなかった難問が解けるという発表をした時に、まわりが非難したんですよね。「こんなことはありえない」と。ところが今回、ABC予想が解けたことで、すべてがひっくり返ってしまったんです。相似形、対称性が証明されたということは、我々にとってはつまり、神道の理論が証明されたというのと同じと言ってもいいんですね。

では神道でいった場合にどういうことが言えるのかというと、高御産巣日神、神産巣日神は、イザナギ、イザナミの対称性なんですね。つまり相似形になっているんです。同じく、建御雷神と建御名方神も相似形になっているんですね。要するに、神道の神々というのは全部、対称性になっているということです。 

それからもう一つ言うと、天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の造化三神というのは、実は天照大神、スサノオ、ツキヨミの対称性になっているんです。 今日皆さんと一緒に宇佐神宮に参拝にいった時に、上宮と下宮というのがあったと思いますが、拝殿がそれぞれ3つずつありましたよね。つまり神道の原理というのは片方だけということはなくて、陰陽、プラスマイナスの関係性になっているか、対称性というかたちをとって、無限に広がる状態というのを、宇宙の基礎原理にしているわけなんですね。 

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それで今回、ABC予想が解けたということは、これまではこういった世界は「眉唾でしょう」とか、「多少当たっているでしょう」くらいだった世界が、数学のようないわゆるごまかしのきかない世界でバチッと決まってしまったということで、これははっきりいって、とんでもないことなんです。 私どものグループに数学の得意な研究員がいますけれども、この証明が解かれた時、興奮してすごかったです。後日、Paroleにも記事がアップされると思うんですけれども。

今のコロナ騒動で、世の中が大変なことになっている時に、このABC予想が解けたということは、ものすごいこと、大変画期的なことであって、個人的には、これまで世界が成し遂げられなかった偉業を、これから日本がいよいよやっていくということの先駆け、しるしであると思っています。折しも、私たちのこのツアー中にそういった重大な発表があったということは、これはとても素晴らしいことだと思うんですね。ですから、皆さんに今このタイミングでニュースをお届けできたこと、本当に光栄に思います。

ですから、先ほどの繰り返しになりますけれども、宇佐神宮にしても、あらゆる神社は“対称性”でできている、ということが言えるんですね。宇宙に形というものがあるとすれば、それを縮小すると神の形が生まれたり、宇宙をさらに拡大すると根源神が出てきたり、つまり対称性においては、すべてがそういう関係性になっていると。それを私たちが何万年も前に、右回りの渦、左回りの渦、というところで見立ててみたり。縄文土器に出てくるような表現がこれまであったわけですね。 

いわゆるノーベル物理学賞をとった、「南部陽一郎先生の対称性の自発的破れ」という研究があるんですけれども、あれはあまり知られていませんが、実はイザナギとイザナミの神話から生まれている、ということなんですね。対称性の自発的破れというのはつまり、「対称性が破れると宇宙ができる」ということなんです。

これはどういうことかというと、右側に1の重さがあって、左側に1の重さがあるとすると、一応、重りとしてはヤジロベエで均等に左右が釣り合いますよね。一見バランスがよくて、平和でいいと感じますよね。 ただ、釣り合っている状態というのは、宇宙においては平衡状態で何も生まれない、ということなんです。ところがどちらかが重くなってしまうと、ヤジロベエが傾きますよね。それで傾くと対称性が保たれなくなるので、その結果、宇宙が生まれる、ということになるんです。 

先ほども言ったように、対称性ができている状態はバランスがよくていいと思われるかもしれませんが、創造原理というところでいうと実は「何も生まれない」状態なんですね。たしかに安定していて素晴らしいということはいえるのですが、創造ができないし、そこから何も起こってこないんですね。ところがある時、安定が崩れると、そこから宇宙ができるというのが宇宙のしくみになっていまして、それに気づいたのが南部陽一郎先生であり、その理論というのが、イザナギとイザナミの神話からきている、ということなんですね。

南部陽一郎先生は『古事記』を読んだとはおっしゃってないんですけれども、実は南部先生は超天才で、小学校の頃に『古事記』をすべて暗記したといわれているんですね。ですから本人がはっきりとそのことに言及されなくても、本人の理論には入っていることは間違いなくて、それがイザナギとイザナミの理論ということだと思うんです。

後編につづく

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