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3つの心の性質とうまく付き合うには

トリグナ(त्रिगुण)とは3種の心のありようのこと。性質 、特徴などとも言われます。サットヴァ(सत्त्व Sattva, 純性)、ラジャス(रजस् Rajas, 激性)、タマス(तमस् Tamas, 惰性)の3つの性質(グナ गुण)です。

サットヴァ(सत्त्व Sattva, 純性)
軽さ、意識、喜び、そして明晰さを特徴としています。純粋で、迷いがなく、他に邪魔されることがありません。また純性が増すと、感覚は活性化し、知識を得て理解する能力が高まります。

ラジャス(रजस् Rajas, 激性)
3つのグナの中で最も活発で、動きと刺激が特徴です。すべての欲望、願い、野心、気まぐれな心はラジャスによって支配されています。

タマス(तमस् Tamas, 惰性)
重さと抵抗が特徴です。タマスは、知覚や他の心の活動に混乱を引き起こします。妄想、誤った知識、怠惰、無関心、睡眠、眠気はタマスによるものです。

ヨーガを実践中の人は心の純粋性を高めたいところです。
ヨーガの達成を邪魔する可能性のあるグナはラジャスとタマスです。
睡眠不足やストレス、動き過ぎによる疲れ、欲望、悪意、妄想、貪欲、不安、恐れ、怒りなどの否定的な感情によって3つのグナのバランスが大きく崩れるおそれがあります。

サットヴァ(純性)の質を高めるには?

まずは心を静めてまいりましょう。そのためには、食べ物とか、環境とか、生活習慣とか様々な要因があるかと思いますが、、、

食べ物

サットヴァな食べ物を食べる。消化にやさしいその場で調理されたベジ料理が良さそうです。辛味に強いものはラジャス、肉やお魚は消化に重く、作ってから時間の経ったものはタマスとなります。

行動

穏やかに過ごすのが良いとされますが、日々の生活の中ではそうもいかず。あちこち出歩いてはラジャスとなり、疲れてゴロゴロしてはタマスとなり、
疲れて、欲望、悪意、妄想、貪欲、不安、恐れ、怒りなどに囚われてしまいます。

呼吸法と瞑想も手っ取り早くて効く!?

(※あくまで個人の感想です。人それぞれなのであくまで一例としてお読みください。呼吸法と瞑想推しなもので、お許しください。)

呼吸法 プラーナーヤーマ(प्राणायाम)
難しいことはしなくても、姿勢を正して目を閉じて自分の今の呼吸を観察します。自然な呼吸に集中し、観察することで心が落ち着きます。

できたら、吐く息を少しずつ長くしていきます。慣れてきたら吸う息1に対して吐く息2の割合(例:3カウント吸って6カウント吐く)で続けてみます。
※カウント数は目安です。1:2の割合で、4:8でも5:10でも連続して苦しくならないカウント数で始めます。

呼吸と心はとても近い存在なので、息をコントロールすることで、心をコントロールしやすくなります。サットヴァな質を向上させてくれます。
聖典にも記されています。


प्राणायामः परं तपः
プラーナーヤーマハ パラン タパハ
呼吸法は最高の修行です。

Manusmriti 6-70より

瞑想 ディヤーナ(ध्यान)
合わせて瞑想も行うとより一層の効果が得られます。
最初は対象のある瞑想例えば、ジャパ瞑想もおすすめです。

まとめ

サットヴァ性を高めることは良いことですが、生活の中では昼間イキイキ行動するためにはラジャスが、夜ぐっすり寝るためにはタマスも必要だそう。うまくバランスをとって暮らして行けたら良いなと思います。

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