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寒くなったらギー(ghee : घी)が恋しくなる

ギー( ghee : घी grta : घृत )とは、無塩バターを煮詰めて余分な水分とタンパク質を取り除いた純粋なオイルです。

インドでは、料理、伝統的な薬、宗教儀式に広く使用されています。
アーユルヴェーダ(आयुर्वेद)では優れたオイルとされ記憶力や知力にも良いと言われています。※サンスクリット語ではグルタ。

さまざまな使い方

お料理に
風味良く、栄養もあり、消化に優しいので子供から大人まで勧められす。
カレーはもちろんトーストやご飯、味噌汁などの和食にも使えます。
乳脂肪風味がお好きならば、いろいろな食材と合わせられます。

外用として
顔、手足の乾燥に美容オイルとしても使えます。
冷性なので寝る前に足の裏に塗ると、熱を放出してよく眠れるそうです。

目の周りに
ネートラパルタナと言って目の周りに小麦粉で土手を作って人肌に温めたギーで満たす方法があります。ドライアイなどに効果的です。
簡易的には人肌に温めたギーを浸したコットンで目に湿布をするのも良いでしょう。注意:熱すぎるのはお勧めされません。
*違和感を感じたら直ぐに中止してください。

鼻や耳の乾燥に
秋から冬の乾燥する時期に、鼻の中がカピカピに乾燥することがあります。そんな時に鼻の中に指でギーを塗ってあげてください。
匂いが苦手な方は別のオイル、セサミオイル(太白のごま油)などでも良いと思います。
追記:花粉症の時期には鼻の穴の入り口1㎝にオイル(この時はワセリンでしたがギーでもよさそうです。)を塗ると花粉の侵入を多少は防げるとTV(朝の情報番組)で紹介していました。

ギーの効能

ギーはアグニを燃え立たせ、食物の味をよくするので非常に良い消化促進剤となります。知性、理解力、オージャスを高めます。

夜寝る前に温かいミルクと一緒に摂ると便秘に良いです。

ヴァータ(वात)、ピッタ(पित्त)、カパ(कफ)どのドーシャ(त्रिदोष 3つの体質)も整えてくれます。コレステロールを上げることがなく、抗ヴァータ、抗カパ、抗ピッタ作用を持ち、3つのドーシャのバランスをとります。

慢性の発熱、貧血、血液の異常を軽快させ、解毒薬としても使われます。

神経系を滋養のためにプラーナーヤーマ(प्राणायाम 呼吸法)の実践者は毎食スプーン一杯程摂ります。
*摂取過剰によるカロリーのとりすぎにご注意ください。

精製バター ギー レシピ

材料
無塩バター 450g(このぐらいの量が失敗しないです。)

ギー作りの工程

お鍋に入れて弱火で徐々に熱します。
泡が立ってきます。
観察します。
泡がドーム状になります。
細かい泡になります。
下の方にタンパク質が溜まって焦げそうです。
焦げる前に火を止めます。
金属のザルにリードペーパータオルを敷きすぐ漉します。
漉した後に残ったタンパク質は食べられます。
*リードペーパータオル必須です。

ザル、リードクッキングペーパー、消毒した保存ビン

冷ましたら熱湯消毒したビンなどに入れ常温保存(約3ヶ月)できます。
冷蔵、冷凍保存(約1年)もできます。
気温によって分離して二層になることがありますが大丈夫です。

楽しいギーライフをお楽しみくださいませ。

別に寒くなくても、どの季節でも良いのですが、個人的には寒くなるとよりギーが欲しくなります(笑)

補足:摂取のしすぎに注意 2023/12/13

心血管疾患の人にはギーには飽和脂肪含有量が高いため、ギーの摂取を制限するように言われています。
https://www.heartandstroke.ca/healthy-living/healthy-eating/fats-and-oils

何事もほどほどに😊

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