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日常生活がいちばんだいじ・・だけど・・

クレタ大学で、英語ネイティブのマルチリンガルたちと、よく話しました。
「日本が大好き!暮らすとしたら日本がいちばんいい!」と言いながら、「日本人は、朝早くから夜遅くまで、セカセカ働いているイメージがある。余裕がない。」と、辛辣でした(その割には、収入は少ないんだけど・・)。「どうせ人生は短いんだから、ほどほど働いたら、必要以上に金は要らないので、ノンビリ、ゆったり暮らしたい。」と、暗に日本人批判でした。「トヨタ(方式)」「ヒタチ」「アベノミクス」「バラマキ政治」・・と、結構詳しい!よく観ている!

まあ、英語ネイティブの日本人観は、よく分かりました。そうなんだろうな!とは思ってましたが、何度もはっきり言われると、少し反感を持ちながらも、「そう言えば」と、職場があった丸の内の原風景と、他でもない自分自身の賃労働生活を思い描きながら、ひどく納得しました。

クレタ大学も終わり、今は、イギリス人が多いキプロスに滞在してます。リタイアした人ばかりでなく、若い夫婦も、こどもたちも少なからずよく見かけます(夏休みだし)。洒落たカフェで平日昼間からノンビリしている光景を見ながら、自分もノンビリしているのですが、いろいろ思うところがあります。

日常生活がいちばんだいじ・・というは、ひどく分かります!わたしも、そうです!
しかし、わたしの「日常生活がいちばんだいじ」と彼らのそれとは明らかに違うような気がします。当然、日本人の、それとも今は違います。

自分自身、「日常生活がいちばんだいじ」と分かっていても、「だからこそ、仕事が大事!」と『確信』してました。かつては。

今は、「日常生活がいちばんだいじ」・・仕事よりも、勉強よりも、肩書きよりも、人生の目的よりも・・。と、言うか、人生の目的も日常生活からこそ始まり、日常生活にこそ人生の目的もあり、日常生活にこそ、すべての基盤があると思えるようになりました。と、言うか、その「人生の目的」とやらも、メタの立場から客観視すると、今この瞬間に、今この瞬間の日常生活に淡く溶け込んでいってしまっているようです。それが、なんなのか、はっきり言葉にできませんが。それが進歩なのか堕落なのか分かりません。
28.Aug.24  Paphos/ Cyprus

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