仏教は「哲学」・・?!

友人のAさんは、熱心なカトリック信者です。Aさん「仏教は宗教ではなくて哲学ですかね」と言われました。私「そうです・・かねぇ」と。少し反感を持ちつつ。
私は仏教徒です。宗派もあるのですが、本質は、チベット仏教rDzogs-chen派の在家修行僧を自覚してます。

Aさんの問題提起に感謝してます。
Aさんは、中世ドイツのベネディクト会系女子修道院長の神秘者、神学者、医学・薬草学者、作曲者、宗教劇作家、伝記作家、言語学者、詩人のヒルデガルト・フォン・ビンゲンの翻訳者でした。
つい先日ヒルデガルトが40年以上活躍したドイツの修道院の遺跡Disibodenbergに行きました。私は、ヒルデガルトの「神秘者」の面にこそ関心があります。
確かに一神教の点で、キリスト教の「信仰」の強さは認めます。仏教との差異も当然認めます。しかし、いちばん大事なのは「差異」ではなく、両者の志向の同一性にこそあるのではと思います。
手を合わせて「祈る」・・その一点に共通する「こころ」こそ注目します。
さらに、「哲学」である「仏教」に誇りすら感じます。
Aさんの御冥福を祈ると同時に、ここに報告します。
「仏教は『哲学』です」と。


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