スパイシーなもの

夏はスパイス。
日本人にとってそれは未知の世界のものだから、どんなに慣れたつもりでも醤油と同じにはいかなくて、作るとき食べるとき、いつもそわそわした気持ちがつきまとう。そんな浮ついたところもなんとなく夏らしい。

鶏と焼き茄子のガンボ
黒胡椒、フェンネルシードをホールのままオリーブオイルで温めて香りをだし、そこに刻んだにんにく、唐辛子、さらに鶏肉とスライスした玉ねぎ、ピーマンを加えて炒め、クミン、コリアンダー、粉唐辛子、パプリカ、さらに酒かワインと水、コクを出すために昆布とトマトピューレをすこし加えてそのまま煮込む。
30分ほどしたところでぶつぎりにしたオクラを加えて弱火でもう30分、茄子は別で焼いて皮をむいておいたものを適当に切っておいて最後に加える。
馴染みなんてあるはずもないアメリカ料理なのに、スパイスバリバリなのに、なぜかほっとする味。カレーもいいけど毎日たべれるのはこっちだなぁ。
それにしても茄子は焼いてスープに入れると、それがなんのスープであっても最高に美味しくなると思う。素晴らしい茄子。

アリッサをつかったカルパッチョ
細かく刻んだにんにくと辛い粉唐辛子、クミン、コリアンダーなんかの粉スパイスと塩をオリーブオイルで練ってアリッサを作っておく。この日はヤズがあったので刺身状に切って皿に並べて、アリッサをさらにオリーブオイルで伸ばしたソースをかけまわして食べる。
刺身のソースを醤油に限るのはもったいない話で、茶料理などでは昔から色々な工夫がされてきたのだと思うけれど、たまにはこういう変り種をそこに加えてあげても良いかもしれない。

鯛のソテーにサルサソース
にんにくと唐辛子、刻んだ玉ねぎを半分くらい炒めてトマトピューレとワインを加えて煮込む。良く煮てトマトの酸がとんだあたりで冷やして、残りの玉ねぎと刻んだハラペーニョ、パクチーを加えて塩と適当な柑橘、今回はへべずを加えてみた。

焼き物にパスタにブルスケッタにと、夏場は大活躍なはずなのに、店のスタイル的にあまり使い道がないく不遇なポジションに落ち着きつつある。申し訳ないので、一つこのサルサソースをメインにした料理を今度作ってみようと思う。

イサキに小麦粉とカレー粉を混ぜた粉をまぶして焼いたもの
内臓をとった腹にはにんにくやら、ローズマリーやら香味野菜やらをつめるとなおよし。カレー粉に限らず好きにスパイスを混ぜあわせてやると良いような気がする。いろいろと試したい。

#もも肉 #茄子 #オクラ #アリッサ #サルサソース #ヤズ #鯛

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