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三芳の酒、肴

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パーラー三芳、あての記録です
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2018年7月の記事一覧

鮎と豆腐

街にいても美味しい鮎が廉価に手に入るようになったのは、養殖と流通技術の発達で得られた素晴らしい恩恵だと思う。かつてはその希少さゆえ、食べる機会にはどうしても塩焼の一択を半ば強いられていた気がするけど今は違う。鮎という特別な魚の魅力を、あらゆる料理をもって堪能できるのは現代人の特権であるから大いに行使したい。

そんなわけで、僕は夏になると、はらわたを除いた鮎を素焼きにして風干しに乾燥させたものをた

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スパイシーなもの

夏はスパイス。
日本人にとってそれは未知の世界のものだから、どんなに慣れたつもりでも醤油と同じにはいかなくて、作るとき食べるとき、いつもそわそわした気持ちがつきまとう。そんな浮ついたところもなんとなく夏らしい。

鶏と焼き茄子のガンボ
黒胡椒、フェンネルシードをホールのままオリーブオイルで温めて香りをだし、そこに刻んだにんにく、唐辛子、さらに鶏肉とスライスした玉ねぎ、ピーマンを加えて炒め、クミン、

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