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アイスランド見聞録①

そもそもアイスランドに興味を持ったきっかけがあって。

数年前「風とマシュマロの国」というふかわりょうさんの本を読んだ。10年以上前に出版された本で、この国が北米プレートとユーラシアプレートの地球の裂け目や間欠泉など地球の呼吸を感じられる国であることを知る。僕も地球に生きる以上は人生で一度は行った方がいいんだろうなという想いが湧いた。その後、オードリー若林さんもその本を読んでアイスランドに行ったという話をラジオでされていたのを聴いた。ふかわりょうさんゲストの回も聴いた。
そうしているうちに、僕はアイスランドに行きたくて仕方がない自分がいることを自覚した。そして、そこから数年が経過してそれが今回機が熟した。

なぜこのタイミングなのかというと。そもそもコロナ禍もあったとはいえ、やっぱり北欧に行くには大型連休を取れないと難しい問題があった。それが今回転職をすることで有休消化を取ることができた。今回はこれまで仕事を頑張った自分へのご褒美だ。非日常への刺激&地球を感じるための5泊7日の旅。

この見聞録がアイスランド旅行をしてみたい方の参考に、そして少しでもアイスランドに興味を持ってもらえる方がいれば嬉しく思う。

移動

羽田発、ヘルシンキ経由でアイスランドへ。
ヘルシンキまで約13時間、ヘルシンキからアイスランドまで約3時間の計16時間くらいかかる。空港での乗り継ぎや税関などを含めるとほぼ1日掛かってしまう。(いまのウクライナ情勢もありロシアを避けて飛んでいることが大きい)

フィンエアーでは北極点を通過した証明書が機内で配られた。

首都レイキャビクの街

一言で表すとアートとカラフルな街だ。
歩いて回れるくらいの規模感の街なので、散歩していると目が楽しい。
街の一番のシンボル的なハットルグリムス教会は迫力があり、上からは一望できる。
街並みの中に急に壁画が現れたり、住宅街でも壁面の色がそれぞれの個性を表している。なんだかもっと自由に生きていいんだ、ということを早々に感じる。
そして平日ということもあってか、日本人と一度もすれ違うことがなく、異国にどっぷりと浸かることができたのも大きかった。

ハットルグリムス教会とレイキャビク出身ヴァイキングのエリクソン銅像。
ハットルグリムス教会の上から、見渡せるくらいの街の広さがちょうどいい。
レインボーなストリートではアコーディオン奏者が心地よい音色を奏でてくれる。
急に現れる壁画が無数にあって。シログマvsパフィン(マスコット的な鳥)
普通の住宅街すらなんだか個性がある。ちなみに白夜で夜もこれくらい明るい。
個性が爆発しているお家も急に登場する。
街のところ所にある銅像、アートが身近にある環境は豊かに感じる。
お土産屋さんの門番シロクマたち。
ペニス博物館。人間を含めた動物の多くを集めた変わったところ。
外までパンクが鳴り響く、SEX PISTOLSジョン・ライドンのパンク博物館。
地元のレコード屋さん“LUCKY RECORDS”はおもちゃ箱のようなお店で楽しい。
庶民の味方というお得なスーパーBonus、ピンクぶたのマスコットが可愛い。

ご飯

全体を通して言えることとして、ご飯は全部美味しかった。日本人の口にはとても合うのではないかと個人的には思う。
お魚もラムも牛も豚も全部美味しい。ビールも美味しい。申し分ない。
海外で食事が合わないと辛いけれども、アイスランドでは全て美味しかった。
特に美味しかった印象が残っているお店を1点だけ紹介する。
ここは入り口で入ろうと考えていた時に、ぞろぞろと食べ終わって出てきた外国人観光客が「very good!!」と全員が連呼しながらサムズアップしながら出てきた。間違いないなと思って飛び込んだ。
帰国してアイスランド料理を調べたけど、都内にも専門店がないみたいでとても残念。そんなに簡単に行けるところではないが、また行った時の楽しみにするしかない。

観光ブックにも載っていたMESSINというSEAFOOD料理店
店内は港町っぽい船内をイメージした雰囲気で落ち着く。
フライパンのまま出てくる料理、これだけでお腹いっぱいになるボリューム。

おまけ:猫

レイキャビク市内には猫がたくさんいて、とても人懐っこい。
急に現れて少し懐いて、急にプイッとして立ち去っていく。出会えるとただただ嬉しい。こういうただただ嬉しいという人間的感覚を思い出させてくれるのが旅の醍醐味のように感じる。

街の一員として生活している、水を飲む黒猫。
心許してくれていろんなポージングをとってくれる猫。
遊び終わるとそそくさと立ち去る猫。

色々写真を見返しながら、書こうと思ったらレイキャビクだけでも結構なボリュームになったので、ブルーラグーンとか流氷クルーズとか絶景登山とかはまた別のnoteに分けることにしよう。

思い出す度に思う。アイスランドに住みたいくらい僕はアイスランドを気に入った。物価が高すぎることは差し置いて、町のサイズや穏やかな人たちや個性を大事にしていこうという雰囲気が常に感じる。日本にいた時に自然と抑圧していた自分の心の蓋を取っ払ってくれた感覚になる。

現地の方からは「Enjoy your life!」という声を掛けられた。
この旅を楽しんでではなく、旅を通じて人生自体を楽しんでいこう。
僕の中の合言葉になにしよう。
この世界のみんながEnjoy your lifeという想いで生きられたらなんていいだろう。

つづく。

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