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春にアートと芝生の笑い

月曜日の今日、世間は平日で朝からサラリーマンが行き交っているのを上から眺める。僕は有給休暇でお休み。優越感でもなく比較することをよしとしない思考が何かの満足感に満たされていた。

僕自身は都内に住んでいるのだが、少しばかりの気分転換に昨夜都内泊をした。
ホテルの窓からサラリーマンを眺め終わり、微睡のベッドから意を決して飛び出す。朝10時にホテルの朝食へ滑り込んだ。
結構人が多いもので、春休みなのかな?という答え合わせのない疑問を抱きながら食べ過ぎることが確定しているビュッフェに臨む。カレーは余計だったなーとAMから重たくなった体に鞭打って、チェックアウト。

平日の11時の都内に予定がない。贅沢な悩みだ。天気も最高にいい。こんな日は滅多にない。桜ももちろん良いのけども、ちょっと汗ばむくらいの太陽に背を向けて、美術館を探した。アートでもゆっくり見よう。森美術館は休館中だったので、その近所の「21_21 design sight」へ。

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翻訳というテーマで作品がたくさん展示されており、体験的な作品の数々で非常に楽しく、人と人の意思を伝達することが全て翻訳といえば翻訳だということの解釈をインストールすることができた。アートってやっぱりおもしろい。


アートを感じた後は自然を感じたくもなり、僕の中である種のエンタメだと思っている、都バスに揺られて新宿御苑に足を伸ばした。

もう素晴らしい。平和な空間が広がり、敷物を持っているかいないかを考えることが野暮と思える天候で芝生にはたくさんの人が寝転がり、お弁当を食べながら、友達との笑い声が響き渡る。

芝生で風に吹かれて結構な花びらが待っている桜吹雪を浴びながら、刹那的な桜を前に笑い声を勿体ぶる必要なんてない。桜吹雪と我々の笑い声と全てを芝生が受け止めてくれる気がした。

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