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コロナとパーク⑨「山形生まれのジャンヌ・ダルクことワタミユ」

コロナで正直しんどい。貯金とにらめっこや…。ドネーションプロジェクト GIFTED は、ドネーションというだけあって経済活動ではない。ポストカードの制作と売り買いを通じて、作家やパークという場所のモチベーションをキープしてる。パークを閉めることも考えた。でも、カードで作家とつながってる以上は閉めれない。これはもう意地なのだ。

最近、文章が、言葉が頭の中から湯水のように湧き出てくるので、作家に対するレビューも長くなる。インスタだけではもったいないので、こっちにも貼っていく。

2020.07.11 instagram より

なんでだろう なんでだろう


僕が中学、高校と育った『山形』という町は山がとても近い。手を伸ばせば掴めそうな盆地だ。冬は雪を飲み込んだかのように寒く、夏は蝉が体の中で鳴いてるかのように暑い。じっと静かに耐えるように過ごす時間が長いからか、我慢強く、おとなしい性格の人が多いという。昔から、過酷な環境を生き抜くため、寡黙に知恵をひねり、様々な手仕事で、うつくしい工芸・民芸を生み出してきた。職人気質のひとが多いように思う。輩出した有名人は、渡部えり、テツandトモのトモだ。

そんな山形には、東北芸術工科大学という大学がある。僕が子どもの頃は山奥にそびえ立つ三角形のダサい大学っていう印象だったけれど、今となっては地方創生や6次化、コミュニケーションデザイン、リノベーションに長けた学校として全国からたくさんの才能溢れる学生たちが集まってくる有名校だ。学生から聞いた話だと、授業内容も実践的でユニークなものが多く、社会に出ると即戦力になれるのだという。頼もしい。


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山形生まれのジャンヌ・ダルク

GIFTED に参加してくれているワタミユも東北芸術工科大学の卒業生。学生時代からデザインやイラストを精力的に制作・発信し、様々なアート・アクションを起こしているのを山形の出張中に知り、声をかけてパークでも今年3月にグループ展を企画してもらった。自分が学生の時にはそんなこと思いつきもしなかったというようなことを楽しみながらやってのける、山形の若きジャンヌ・ダルク的な新進気鋭イラストレーターも今は東京。大都会の荒波にもまれても、骨抜きにされず、すてきな絵を描き続けておくれよ!エコール・ド・山形。もっと山形のステキな作家さんに出会いたい。

GIFTED は、ポストカードという小さなアートピースを通じて作家のモチベーション支援を行うプロジェクト(コロナのワクチンが普及するまで続けます作家も募集しております)


加藤 淳也 プロフィール
1982年生まれ。2002年、下北沢のスズナリ横丁の小さなバーでバーテンダーをやりながらライブハウスのスタッフを兼任。数々のライブイベントのオーガナイザーを務めながら音楽レーベルを立ち上げる。2005年、写真家やアートディレクターが所属するエージェントに勤務。第一線の広告の現場で、制作のノウハウを学ぶ。2008年、ウェブメディアやギャラリーを運営するデザイン会社へ転職。ディレクターとして2012年に独立。以後、クリエイティブな機能を持つアートギャラリー PARK GALLERY として、実店舗を東京・末広町で運営しつつ、広告制作や本の編集ディレクションを手がけている。ラップユニット WEEKEND としてアルバムを2枚リリース(2012年に解散)。2016年より、毎年神奈川県で大豆の農業体験イベントを運営。

加藤 淳也 instagram
https://www.instagram.com/junyakato_parkgallery/
ラジオはじめました
https://youtu.be/lPiPHjCaPmc



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