マガジンのカバー画像

COLLECTIVE 2021 ZINE まとめ

85
COLLECTIVE 2021 に集まった ZINE を紹介していきます。会期中の間にひとつひとつレビューをアップしていきます。タイトルに【 REVIEW 】がついているものをぜ… もっと読む
運営しているクリエイター

#神奈川県

COLLECTIVE INFORMATION

8月に PARK GALLERY で開催された、47都道府県さまざまな地域を拠点に活動するクリエイター・アーティスト・表現者による ZINE の展示・販売エキシビジョン『COLLECTIVE』の、九州への巡回が決定しました! 巡回先は九州は佐賀の温泉街『嬉野』にある人気のコーヒースタンド『おひるね諸島』です。川沿いの元保養所をリノベーションして生まれた『おひるね諸島』には、本屋、ギャラリーも併設されていて、佐賀市街地はもちろん、福岡や長崎からもたくさんの若者が集まる話題のお

【 レビューあり 】 くぼいともこ 『Food illustration 2019-2020』 神奈川県

ZINE REVIEW by いのうえ あかね(PARK GALLERY) 『Food illustration 2019-2020』 その大胆でクールなタイトルを纏った1冊の ZINE が届いた。 イラストレーターくぼいともこさんによる “食” をメインにしたイラスト集となっている。 元々食に興味があったのと、食べることが好きだというくぼいさんは、「フードイラストで1冊作ってみたい!」と思い立ち、くぼいさん自身はじめての ZINE として、この1冊が出来上がったそう

【 レビューあり 】 折田千秋 『Image picture @Nakaminato』 神奈川県

ZINE REVIEW by ivy(ゲスト) 今、私が見ている世界は、実は私にしか見えていない。
 もしそうだったとしても、それを確かめる方法はなくて、でもその可能性って結構あるんじゃないかと思うんだ。
 目の前にスイカがあったとしよう、みんな、赤い果肉で、緑の皮で、両手いっぱいの大きな実を思い浮かべたとしてさ。でも、その「赤」って認識している色が私の目と他の誰かの目でまったく違う色を移している可能性って否定できないじゃない?人はすべて、自らの目を通して色を見る訳で

【 レビューあり 】 こうげつしずり 『短編集月と街灯』 神奈川県

ZINE REVIEW by 間峠武蔵(ゲスト) この ZINE は、便箋だ。 海に放った、瓶詰めの便箋だと思う。 言葉という作品を便箋。それを装丁という瓶に詰めて COLLECTIVE という海へ放り投げている。 返事が返ってくるかは、大きな問題じゃない。 自らの立つ海岸から、まだ知らない海岸を想って、 何度も何度も書き直して、 丁寧に瓶に詰めて、放り投げる。 便箋は海を漂う。 きっと、誰かが見てくれる。 きっと、いつの日か誰かの物語へ繋がってゆく。 それ

【 レビューあり 】 柳沼雄太、鳥野みるめ 『ひびをおくる』 神奈川県

ZINE REVIEW by 加藤 淳也(PARK GALLERY) 今日(8月6日)の時点で47タイトルのエントリー達成。あいにく47都道府県からまんべんなく、というわけではないけれど、COLLECTIVE では『47』は象徴的な数字なのでうれしい。 届いた全部をまだ読めてはないけれど、今回は『言葉』を大切に取り扱う ZINE が多い。写真に説明が添えてあるとか、イラストレーションに物語がある、など。コロナ禍でなかなか人と話す機会が減ったからかもしれない。自分の気持

【 レビューあり 】 erikaintheisland 『Life with flowers.』 神奈川県

ZINE REVIEW by 加藤 淳也 ZINE にはいろいろな種類がある。その表現のバラエティの豊かさを一気に感じられるのが COLLECTIVE のいいところ。もちろん COLLECTIVE 以外にも ZINE を取り扱うお店は全国にたくさんあるけれど、店によって置かれる ZINE は精査されてしまうので(当たり前だけれど)、特に審査のない COLLECTIVE の ZINE の振れ幅は、他と一線を画すと思う。みんなちがって、みんないい。 自身のパーソナルな想い