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COLLECTIVE 2022 ZINE レビューまとめ

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COLLECTIVE 2022 に全国から集まった ZINE を PARK GALLERY 加藤が1つ1つ向き合いレビューしていきます。まだ触れたことのないパーソナルな ZINE… もっと読む
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#福岡県

COLLECTIVE レビュー #36 iSOP『架空の4人格』(福岡県)

前回、イラストレーターのびちゃさんの ZINE「AKUBI」のレビューで、福岡から届く ZINE が好きだ、ということを書いたので今回も福岡から届いた ZINE を紹介しようと思う。 COLLECTIVE ZINE REVIEW #36 iSOP「架空の4人格」 音楽と ZINE は相性がいい。レコードが出れば音楽雑誌はレビューで彩られるし、そもそも音楽雑誌自体がファンジンみたいなもので、ミュージシャンのインタビューも行われれば「ライナーノーツ」といって、楽曲の解説な

COLLECTIVE レビュー #35 びちゃ『AKUBI』(福岡県)

47都道府県のさまざまな地域から ZINE が集まってきて、毎日賑やかな COLLECTIVE 。今思えば ZINE に県民性や地域性が表現されることを期待してはじめた企画だった。過去5年やってみてパッと思い出せるのは、秋田を拠点に秋田の文化を ZINE にしている「ユカリロ」。大分の日田のスナックを取材した「男の歌」、地元の浅草を紹介する「アサクサジン」、移住先で出会ったおもしろい人へのインタビューが載った「西会津フィルム」、福岡の中心地にある大濠公園の魅力を綴った「Oho

COLLECTIVE レビュー #31 長野さくら『あの日のうどんのことならもういい、』(福岡県)

毎年、47都道府県のさまざまな地域から ZINE が送られてくる COLLECTIVE。なぜ47都道府県をコンセプトにしたかというと、企画を考えた2017年頃の、東京の一極集中型のカルチャーの雰囲気に少しだけ嫌気がさしていたのと、編集者としていろいろな町に出張するようになって、(当たり前だけど)その土地土地に表現者がいて、クリエイティビティがたくさん点在してるなと肌で実感し、感動したのがきっかけだった。今でこそ「ローカル」という1つのブランドとして語られるようになり、各地の「