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雨の日が待ち遠しい。

2019年12月、1ヶ月間ストのため、
パリではメトロや電車の
ほぼ全線が不通になった。

そして、このストをきっかけに
通勤手段として流行り始めたのが、自転車。
はじめのうちは、Vélib(ヴェリブ)という
パリ市内の貸し自転車システムを利用する人が多かったけれど、
だんだんと本格的な自転車に乗る人が増えてきた。
至るところにオシャレな自転車やグッズを扱うお店ができて
パリでは自転車に乗らない私でさえ、
ついついウインドウに目が行ってしまう。

そして、雨の日の自転車に欠かせないのがレインコート。
元々あまり傘を差さないパリジャン、パリジェンヌの心を掴んだのか、
Rainsというレインコート専門店には、いつもお客さんがたくさん。
自転車に便利なポンチョや上下もの以外に、
レインコートには見えないようなデザインや
カラーバリエーションが豊富なのだ。

思えば、レインコート自体、小学生の頃に持っていた記憶はあるけれど、
そもそも、レインコートが欲しいって考えたことがあったかしら。
雨が降れば傘で十分。
わざわざ、レインコートって思いついたこともない。
でも、街で見かけるRainsらしきレインコートを着ている人を見ると、
あんまりカッコよくて、エレガントで、真似をしたくなる。

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ついに、ある日の午前中、まだお客さんが来ない時間を見計らって、
ちょっと試着だけしてみよう、という軽い気分でお店に入ってみた。
ハンガーにかかっているレインコートは、
なんだかごく普通に見えるのだが、
実際着てみると、これがすごくいい。
しなやかな肩の落ち加減とか、
フードの大きさとか…
なんだろう? ちっとも野暮ったくないのだ。
黒のロングコートのボタンを閉めたり開けたり、
フードをかぶってみたり、
ポケットに手を入れたり、
いろいろ試してみた。
私は100%気に入った。

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レインコートを買ってから、
私はiPhoneの天気予報ばかり見るようになった。
明日雨降るかな?
今は晴れてるけど、
午後から雨が降るかもしれない。
だったら、レインコートを着ていこう!
そう思って、ここ毎日レインコートばかり着ている。

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