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トップガンに熱中した師走。字幕って奥が深い。

我が家のテレビのHHDはいつも逼迫している。
毎週末、これはいる?あれはいる!?と夫婦で確認しながら空きスペースを作ると言うのが見慣れた光景である。
映画や特番が好きなため金曜ロードショーと土曜プレミアムは毎週録画。興味のないものは削除、と言ったところである。

ここ最近、HHDを圧迫している番組のひとつが土曜プレミアムで放送された「トップガン」だ。
主人に何度、消していい?と聞いただろうか。

私は見たことがないが主人はお気に入りの映画らしい。アマゾンプライムにもあるだろうし早く見て消しちゃいなよ〜と思い続けていた。


そんなある日、主人がトップガンをようやく視聴し始めた。私は家事をしながらそれを横目で見ていた。ハイハイ、戦闘機の話でしょ?男のロマンで溢れてますね〜..と思いながら。

が、すぐ若かりしトムクルーズのビジュアルの良さに釘付けになった。
トムクルーズってミッションインポッシブルのイメージしかない、おじさんになってもスタントばかりしているというイメージで、正直かっこいいと思ったことは一度もなかった。失礼すぎる。

しかし今このトップガンに出ているトムクルーズは一体..?

鼻高い..どんな正面アップでもため息が出るほどの美しさ...。少年っぽい、犬っぽい、目と眉毛のバランスが絶妙!!ほりが深い!!などと絶賛しながら気が付くくとテレビの前で前のめりになって視聴していた。
かっこいい..かっこよすぎる...

パイロット×自信家×制服×筋肉という設定も完璧だ。

私の好物が揃っているではないか。

字幕を読むことすら疎かになりながら私の初トップガンは、トムクルーズめちゃくちゃカッコイイ!という感想のみで終わったのだ。

なので当然、もう一周初めから見ることになる。

それから私のトップガン漬けの日々が始まった。

子供が寝静まった後はトップガン。
通勤中もトップガン。
仕事の昼休憩もトップガン。
仕事中もトップガンの曲が頭から離れない。
マーヴェリック役のトムクルーズ(25歳当時)に会えたらどうしよう。などと不毛なことを考えながらも、そんな不毛な妄想が1番楽しく、あっという間にトップガンは私の生活にハリを持たせてくれる存在へと昇華されていった。

トムクルーズのビジュアルは勿論だがストーリーも無駄がなく大変よい。
細かいことは気にしなくていいのだ。
最後の戦闘の後なぜマーヴェリックはあんなに称賛されたのか?そもそも何のミッションだったのか..?攻撃は正当だったのか..?何だかよくわからないけれど(調べろ)
少年ジャンプのようなストーリー展開、それでいい。
青春映画とはこのこと。恋、友情、ライバル、挫折、成長。

鉄板ストーリー、それでいいのだ。

そして30年以上前の映画なのに変なCGを使ってないから色褪せないアクションシーン。
2021年でも全然観れる。

たまにウルトラマンを彷彿する特撮の爆破シーンがあるけれど、気にならない気にならない。

むしろ気になるのは字幕や編集の違いだ。地上波とアマプラ配信を見比べると、地上波は時間の関係でカットされてるシーンがある。

ラストにマーヴェリックがバーのようなお店にいるシーン。地上波はデュークボックスにコインを入れるシーンからだったが、その前にマーヴェリックの傍らに置かれたトップガンのキャップが映るシーンがあるのだ。

彼はすでにトップガンの教官として働いているのだ!地上波で見ただけじゃ理解できない。教官になりたいです、と志願した午後にいきなりチャーリーが帰ってきたように見えてしまった。

そして最後のシーンの字幕。
これからの2人の関係、どうなると思う?というような内容をチャーリーがマーヴェリックに尋ねるシーン。

地上波は、今のところ順調だ。に対しアマプラは、わからない、けれど望みはある。
だった。ぜんっぜん違う!!!(笑)

地上波は100付き合えるやつ
アマプラは付き合いを匂わせてるやつ、
アマプラの字幕の方が上品。

また調べるとマーヴェリックの本名は、ピート•ミッチェル

グースの死で自信を失いトップガンを去ろうとするマーヴェリックにアイスマンが声をかけるシーンがある。
地上波ではミッチェル..。と呼びかけているのに対し
アマプラではピート..。
これまた全然違うぞ、距離感。
私は断然ピート派。ファーストネームで呼んでるなんて..。胸熱。

というかアイスマンもマーヴェリックも本名と思っていたが違うらしい。部隊では本名使わないのが原則でコールサインというもので呼び合うそうだ。自分で付けているのだろうか。私の高校で部活の際のコートネームは先輩がつけてくれていたが..。先輩のセンスにより3年間が左右されると思うとなかなか責任重大だ。まずかっこいい響きの言葉ばかりあるわけないから被るのだ。アイスマン..日本語で言うとどのレベルのダサさなんだろう。いつも冷静沈着、氷の男アイスマンさ、紙一重のセンスだ。

しかしそんなの危ういセンスを吹き飛ばすぐらいイケてる男性しか出ていない。
白い歯、焼けた肌、ティアドロップのサングラス!!

あの形のサングラスは彼らのためにあるんだ。私はそう思った。日本人がつけるものでは無い。

脱線したがとにかく字幕で印象変わるということを強く感じた。
しかし英語が全くできないため、どっちが正しいのかは分からない。

オープニングのDanger Zoneにも危険な大空へ、などと訳がついていたが、
Danger ZoneはDanger Zoneでしかないのだ。危険地帯などという訳ではなくデンジャーゾーンだ。
翻訳という行為は非常に難しいことなのだろう。言葉の持つ意味だけでなく、言葉を発する意味、目的、空気感、全てを含んで表現しなければならない。絶妙なニュアンスなどは伝わるはずがないのだ。本来の意味をダイレクトに感じたいのであればその言語を取得するしないのだろう..。

今年の夏はタイタニックのレオ様に励まされたけれど、こんな年の瀬にトムクルーズに励まされることになるなんて。
ありがとう。トムクルーズ。
歳を重ねてもキャラが変わらないってすごい。

※字幕はうろ覚えなのであしからず、、。

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