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変化する「イギリス公式観光サイト」

「VisitBritain」というウェブサイトを見ると、イギリスの観光客向けにオススメの観光プランを紹介してくれます。

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インスタ映え、ハリポタツアー、アフタヌーンティーなど日本語で書かれていて分かりやすいです。

でも、ふとこれって別の国から見たらどうなるのだろう?
疑問に思ったので、中国語で見て見ました。

中国

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全然違います・・・

インスタ映えもなければ、ハリポタもない。
代わりに、軽度0度のシンボルであるグリニッジ天文台や海鮮料理の写真がデカデカと描かれて、ヨーロッパらしさをアピールしているように感じます。イギリスの観光庁も日本と中国ではイギリスの魅せるべきポイントが異なることを研究しているのでしょう。

さらに画面をスクロールしてみます。
すると日本と中国の主要SNSの違いまで分かります。

日本

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中国

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日本人向けサイトではFacebookやTwitterを表示している一方、中国ではWeiboやWechatです。国によって宣伝するSNSは異なるようです。

同じイギリスを訪問するのでも、日本人と中国人ではその理由は全然違うことが分かります。ただし、それはどこの国でも同じことのように思います。人生で雪を見たことがないインドネシア人は日本で雪を見て喜びます。砂漠を見たことがない日本人は砂漠を見るためにモロッコを訪れます。どんな人間も自国にない何かを求めて旅をするのだと思います。

「観光サイトを国別に見ていけば、彼らの興味の違いが分かる」

そう仮説を立てて、色々な国を見ていこうと思います。

フランス

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フランス人はやはり芸術に興味があるのでしょうか。大英博物館がアピールされています。


・オーストラリア

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オーストラリアに対してはその雄大な自然や歴史的建造物をアピールしています。

インド

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インド向けのページは英語で表示されています。ヒンドゥー語で表示しないのには、英語の話せないインド人はイギリスに来ることがないということですかね?

アラビア語ページ

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もはや何を書いているかよく分かりません。でも左下にフットサルの画像が見えます。アラビア語圏はフットサルが人気です。プレミアリーグを観戦する需要があるということでしょうね。

ネーデルランド(オランダ)

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犬の写真とともにブレグジットとあります。地理的にもイギリスに近いオランダはブレグジットの影響も大きいということでしょうか。


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自国を紹介するにしても国ごとにアピールすべきポイントは異なる。

トルコでは、自国の観光業をアピールするために3つのプロモーションビデオを作成しました。それぞれのビデオの内容は地域ごとに異なります。今、海外向けの日本観光サイトを覗くと桜の開花予想がデカデカとページを取っています。

競争が加熱している観光業界において、自国の魅力を知り、相手国の興味を知ることが重要になってくるかもしれませんね。




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