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「世界に良い影響を与えている国ランキング」について考える

2012年の番組で「世界に良い影響を与えている国ランキング」という調査があり、日本は第1位に選ばれていました。これは、英国放送協会(BBC)が25ヶ国に世論調査を行った好感度ランキングです。このランキングに興味を持ったのでネットで調べてみると、2017年に公表された調査結果もありました。

2012年と2017年の結果を比較してみると色々面白いことが分かりました。

◆2012年ランキング

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◆2017年ランキング

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・上位の順位は12年(①日本 ②ドイツ ③カナダ)の並びから、17年(①カナダ ②ドイツ ③日本)となっています。日本の順位が下がった原因としてポジティヴな評価が下がったことはもちろんですが、同時にネガティヴな評価が3ポイント増加していることが挙げられます。

・中国の評価が大きく下がっています。12年(ポジティヴ50ポイントとネガティヴ31ポイント)から、17年(ポジティブ41ポイントとネガティヴ42ポイント)となっています。習近平主席の一帯一路構想や中国に利益が大きい支援に対して、他国の批判が高まっていることは間違いないのでしょう。

・ブラジルのネガティブ評価が18から30へと増加しています。オリンピックのタイミングでブラジルの荒れた情勢が話題になりました。その影響かもしれません。

・韓国のネガティヴ評価が10ポイントも上昇しています。ここは改めて考えようと思います。

・アメリカの評価の下がり方は圧倒的です。8位から12位への転落。アメリカファーストを掲げたトランプ政権のやり方をよく思わないのは世界各国の通説なのでしょう。

・全体的な傾向として他国にネガティブな印象を持つ国が増加しているようです。グローバリズムの広がりとともに自国さえ良ければと考えるナショナリズムが高まっているのでしょう。

もちろん対象国の少なさという問題はあるにせよ、このランキングから国民からの生の感情が読み取れます。ドイツ国民が韓国に対して嫌悪感を持っている、ギリシャ人がドイツをよく思っていない、などなど。

ニュース番組で取り上げられたグラフを自分で調べてみる。するとニュースで知る情報とは別の情報が隠れているものですね。

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