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イギリスEU離脱の影響について考える

「イギリスのEU離脱」が先日ついに正式に決定となりました。今から3年前の2016年、このニュースが流れた直後は日本でも大変な騒ぎになりました。世界中が不況になると言われ、ホンダを始めとする日系企業がイギリス撤退を決めたり、ブレグジット対策セミナーが実施されたり、その影響はかなりのものだったと思います。

そんな企業が去りゆく国であるイギリスに今こそ挑戦する企業が取り上げられる番組を観ました。

アサヒビールはヨーロッパの老舗ビール会社を12社買収して、ヨーロッパ市場に挑戦しています。ある元金融マンは、ロンドンの金融街で日本の弁当を売ることを決めました。日本の駐車場ビジネス会社「パーク24」はイギリスの交通事情を解決することを目的にイギリスに進出しています。

なぜ今このタイミングでイギリスに挑戦するのか?それは自らの頭で考えて行動しているからです。

確かに英国のEU離脱に関する影響は多大なものです。
下はJETROの2019年10月の調査結果です。赤がマイナスの影響を表しており、英国については54%の企業がマイナスの影響であったと報告しています。

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こういう報告を見ると英国に進出するのは良くないのではないかと思わざるを得ません。でもこれがそのまま自分のビジネスに影響するかどうかは自分の頭で思考しないといけません。

世の中の出来事には良い面悪い面の2面性が必ずあります。

もし自分の頭の中に1つの面しか浮かばなければそれは、おそらく誰かから得た知識であって自分の思考ではないのでしょう。

アサヒビールはヨーロッパのビール市場が拡大していること、地下鉄の24時間化に伴う夜遊び市場の拡大を見越していて競合に先んじて挑戦しています。日本の弁当売りの金融マンはもしロンドンから顧客が移動すれば自分も移動すれば良いと考えています。パーク24はロンドンでの成功はヨーロッパ全域にも宣伝効果があると考えて投資しています。

何事も自分で考えればピンチだけなんてことはない。コインの表と裏を見るようにしよう。

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