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資本主義社会についてスライドで考える


映画「JOKER」「パラサイト」、アメリカ総選挙のバーニーサンダース氏など、ここ最近話題になっているものにはとある共通点が隠れています。

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それは・・・

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これらに共通するのは、「格差」と「社会主義思想」への憧れです。

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社会主義が生まれた期限から考えていきます。


マルクス「資本論」から考える

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マルクスの資本論について、順を追って話していきます。

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人間という生き物を知るためには、人間を構成する要素60兆個を一つ一つ見ていけば良い。資本主義社会も同じ。資本主義社会を知るためには、それを構成する商品を一つ一つ見ていけば良いのです。

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マルクスが調べると商品には2つの価値があると分かりました。

使用価値と交換価値です。

使用価値とは、使用に関する価値です。スマホは使って楽しくて、使って便利ですよね。そういう意味でスマホには価値があります。

交換価値とは、それを交換できる価値のこと。スマホを要らなくなったら、パソコンと交換できたりしますよね。交換可能であるという価値があります。

でも、ここで一つ疑問が生まれます。

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なんで交換できるのでしょうか。だってスマホとパソコンの価値は明らかに異なっています。何か共通の価値がないと交換できないでしょう。マルクスは考えました。そしてある結論を導き出しました。

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そうだ。

労働が含まれているのだ・・・と。

極端な例ですが、スマホを作るためには10人の労働がかかったとします。一方でパソコンを作るのには20人の労働がかかったとします。するとスマホ2つでパソコン1つと交換することできます。それぞれの商品の価値は労働量によって決められると考えのです。これが「労働価値説」です。

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それでは、趣味で作っている野菜や趣味で作ったアプリにも価値があるのではと思うかもしれません。それらにも労働が入っているから。確かにそうですね。でもマルクスはこう言います。

他人にとっても使用価値があるから商品となる。と。

趣味で作った野菜は他人は食べない、趣味で作ったアプリは他人は使わない。他人にとっても価値があるからこそ商品たり得るのです。


そして今ではお金が労働に代わりその役割を果たしています。お金の価値を知るにあたり、お金の起源に関するクイズを4つ出します。

お金の価値を知るためのクイズ

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→答え:物々交換
漁師が取った魚と猟師が取った肉を交換することから始まった。


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答え:稲
実際日本の硬貨には「稲」が描かれていたりします。値段の「値」という言葉も「稲」から始まったとか。稲、イネ、イネ、イ・・・ネ、ネ とね。


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答え:貝
中国のお金に関する漢字は全て「貝」が使われています。


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答え:塩
給料は英語で「Salary」って具合に、塩(Salt)と近かったりします。


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貨幣の歴史を辿れば、どんどん流用可能なものになっていることがわかります。


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マルクスの資本主義批判

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これをきっかけに共産国家の誕生、冷戦が勃発したと言われています。

先ほど説明したお金ですが、その立場が変わります。

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もともとお金は商品を買うための手段でした。しかし次第にお金のために商品を買うようになりました。お金が手段から目的に変わったのです。

でも、労働価値説から考えれば商品の価値は労働によって決められている。ではお金を増やすためにはどうすれば良いのでしょうか。

答えは、

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労働力です。

①お金を商品に変える
②商品に労働という価値を付加する
③より価値の高い商品+にする
④商品+をより多くのお金に変える

①〜④のプロセスを繰り返すことでより多くのお金を手に入れることができるのです。ただし大きな問題がありました。

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労働力が搾取されていることです。

労働者はひたすら働かされて彼らの労働という時間を奪われているのです。

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マルクスは資本主義社会が続く未来をこう予測しました。

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資本主義社会は労働者によって潰されると。

労働者は資本主義社会の中で共同作業を行います。人と協力することで大きな力を生むと知った労働者は資本家に反逆し、彼らを滅ぼすと予想しました。


以上です。

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