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メルカリについて考える

フリマアプリ「メルカリ」に関する番組を観ました。

2013年に創業した「メルカリ」は6年後の現在、日本国民の10人に1人が利用していると言われています。月間1450万人が利用し、5000億円を超える新たな市場を作りました。2018年には流通額が1兆円を突破しています。

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そんなメルカリですが、この分野には後発組として参入しました。なぜ遅れて参入したメルカリが大きく成長できたのでしょうか。その理由について考えてみます。

理由① ヤフオクよりハードルが低い

メルカリが登場する前にも人と人の物々交換を促すサービスは存在していました。代表的なサービスが「ヤフオク」です。ヤフオクは1999年にサービス開始して、2008年には出品商品の総数は2000万件を超えるなど、一時はこの市場を独占していました。しかし、ヤフオクの利用者層は中年男性が多く、全世代には浸透していませんでした。また、ヤフオクには入札の手間があるなど一手間かかることもあり、気軽に不要な商品を出品できるようなものではなかったのです。

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一方、メルカリは写真を撮って売れたら発送するだけという単純なサービスです。その使いやすさは全世代型へ普及することになります。また世間がパソコンよりもスマホの利用が増加するにつれて、メルカリを利用する人が増えてきたました。

理由② ほんの少しだけ使いやすいアプリ

メルカリ創業者の山田氏はメルカリ成功の秘密を「ほんの少しだけ使いやすいこと」だと言います。「らくらくメルカリ便」「出品、発送、購入、メッセージのやりとり」感覚的にも機能的にもメルカリの使いやすさは魅力になっています。

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実際、メルカリのサービスが世の中に浸透したきっかけはCMです。ポップで楽しそうなCMを見てユーザー数の拡大に成功しました。

また、使いやすさは全世代にも受け入れられる要因となっています。若者は不要なゲームを出品したり、主婦は服や家電を購入したり、老人は生前整理として不用品を出品したりしています。

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理由③ 凄すぎる人材

メルカリの人材の豊富さを表す表があります。

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元グリー、元サイバーエージェント、元FaceBook副社長まで・・・

メルカリにはこれでもかというぐらい優秀な人材ばかり集まっています。なぜなのか。ある社員は創業者である山田氏の人間性にあると言います。山田氏は自分にできることとできないことの区別が分かっている。だからできないことについてはより優秀な人物を配置しているのだ。

さらに、山田氏は人を採用する時にその人の目的を重視するという。自分が必要だからと一方的に口説くのではなく、自分に必要なことが相手の目的と一致している場合にのみ採用するんだそうです。

そんなこともありメルカリには優秀な人材が集まるんです。


そんなメルカリですが、上場直後から大幅に企業資産を下げ続けています。

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長く続くアメリカ事業の赤字、ヨーロッパ事業の撤退・・・でもそれはメルカリにとっては大きな夢までの通過点でしかありません。

山田氏は世界一周をした時に、「世の中にはものが足りない」と実感して、帰国後にメルカリサービスを開始しました。アメリカでの成功にこだわるのは世界にメルカリサービスを広めるためです。ハリウッド映画が世界に広まるのと同じように、「アメリカでの成功」は大きな強みになります。

6年で大きく成長したメルカリですが、次の6年でもっと成長するかもしれませんね。目が離せませんね。

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