梨泰院クラスを完走したのでとり急ぎ感想です

まさに生き様バトルと言っても過言ではないこのドラマ。友人に勧められて初の韓国ドラマでした。セロイが信念や正義を貫く姿、私の大好きな人にとってもとっても似ていました。

全体感想

私が一番心に残っているのは、真っ直ぐすぎて強いけどだんだん可愛く見えてくるイソ。こんな人が恋敵として現れてしまったらもう勝ち目はないと思ってしまうほど強い女です。つまり、私も強い女になる他ありませんね。強く感じました。
でも、このドラマで唯一理解者がいないスアにも本当に幸せになってもらいたい。あとグンス‥。グンスだって、イソから「長家の後継者になったら付き合ってあげる(みたいなこと、うろ覚え)」と言われ、いつもグズグズしている自分を振り切って長家に戻って行きます。これだって、イソの言葉を心から信じたから。私は、それだけイソのことが好きだったんだろうな、でもイソはセロイが好き。セロイなんかに勝てることはないなんてわかりきっている。だけどほんの少しだけイソに期待した、という解釈をしています。
初めの方にあった、クラブでイソのことを「彼女ではないけど、好きな人です」というグンスの淡さが私は大好き〜〜〜〜〜〜!!!イソみたいな強い女を好きになる男ってところも良いですね。その思いはイソには伝わっていないようですが。

一つ言えることは、待つばかりじゃ何も勝ち取れないと言うこと。あと30代独身で10数年片思いをしていた男にフラれる現実なんて辞めてあ〜〜げ〜〜て〜〜〜〜と思ってしまいます。とはいえ、スアもスアでとーってもかっこいいのです。

イソの強さ

よく言っていますが、「自分が好きだからしてるんだよ」という言葉。
初めは甲斐甲斐しくしていますが、だんだん「自分が好きだから」という理由だけじゃ続けられなくなるものだと思いませんか?見返りが欲しいわけじゃないけど、与えるばかりでも虚しくなる。これは誰でも思ったことがあるのではないでしょうか。でもイソがすごいのは、「相手(セロイ)の幸せ・相手の成功=自分の幸せ」と信じ切っていること。シンプルにセロイが成り上がることがセロイの幸せなら、イソはセロイのために尽くすこと=幸せ。圧倒的な愛です。究極の愛です。ここまで与えることに注力できるのはやっぱりイソの自己肯定感の高さと母親(毒親?)が産んだイソの信念です。自分のことを好きかわからない状態で、相手に尽くしきるのは、なかなか難しいですよね。私こんなにしてあげてるのにさ!?!!?!と言ってしまいますね。

しかもイソは恋が実る(最後2話ぐらい)まで、さんざんセロイに思いを伝えています。鈍感男セロイは見て見ぬ振り(いや、本当に鈍感すぎて分かっていないの?)。そして挙句の果てにはそういうのはやめてと言ってしまいます。だけど、イソはその時点でセロイの右腕。立場が一気に逆転。セロイがイソを離せなくなるんですね。

スアの悲壮と自信

一方故意に敗れてしまったスア〜〜〜〜。最初はスア一択でしょ!ぽっと出のライバルイソなんかに負けるわけがない。スアの方が圧倒的に可愛いし!と思っていました。セロイだって言葉にはしないけどずっとスアのことを思っているはず!と思っていました。そしてセロイも最初はスアのことを想っていたと思います。「スアを長家から解放する」と言いましたもんね。スアもそれを期待していたと思います。
でも最後に選ばれたのは悲しいけれどイソ。スアの何がダメだったんでしょうか。
やっぱりこのドラマを考えると、足りなかったのは「姿勢」ですね。スアは親から愛されなかった故、自分で自分を一番愛すと誓っています。その思いが裏目に出てしまい、自分よりセロイの幸せが大事とはなれませんでした。その結果、セロイが敵対する長家にずっとい続けて、イソにも余計なことを言ってしまう始末。
しかし身寄りがないスアの選択としては、長家に入ることは仕方のないこと。ここを責めないセロイはやっぱり痺れました。キスを止められたところはイソにすっごく腹が立ちましたね。全女性は思ったと思います。「何この女!?!!?!?!?!」と。
でも、セロイが病院へ運ばれたときはずーっと隣にいたであろうスア 。スアは自分自身を一番愛していようと、やっぱりずっとセロイのことを想っていることがわかります。でも、目が覚めてからの発言「俺はイソが好きだ」という言葉に対し、「そんなことみんなわかってたわよ」というスア。私的にここが一番泣けました。セロイだってそんなにはっきりと言わなくていいじゃん〜〜〜〜〜もう〜〜〜〜と悲しいながらも思いました。セロイを信じて待ち続ける女性というのも悪くないと思うんですがね‥。セロイの好きなスアはその時点ではすでにいなくなってしまっていたのでしょう。

グンスとイソの関係

グンスは闇落ちしましたね〜〜。冒頭でも言いましたが、私はイソとグンスの関係好き!!グンスの一方的に応援してそばで支えている気持ちを考えると、いたたまれません。あの淡い恋心、最高にエモいです。クラブでの、「好きな人です。」がグンスのすべてだと思います。グンスもああでもないとあんないつも強気なイソのそばにいようとは思いませんよね‥。しかし、イソは賢いですがソシオパスで、実利主義者。自分や会社の利益のためなら糸目をつけません。だから、グンスに対しても果てしなく冷たかった。挙げ句の果てには、「長家の息子だから何か利益があると思っていた。」と述べてしまう始末。う〜〜んイソ〜〜〜。イソが相手のためには100%の力で頑張れるからこそ、グンスの想いにも他の形で応えて欲しかったと思います。

スングォンとヒョニの関係

スングォンとヒョニの仲良さと最終話の含みを持たせた感じもどかしい映画〜〜〜〜〜!!!スングォンはセロイの拘置所にいるときに話しかけたのがきっかけで仲良くなりました。私が見逃してただけかもしれませんが、セロイとヒョニの馴れ初めってありましたっけ?二人は一緒に船に乗っていた時の仲間ですね。タンバムスタートのメンバーです。ヒョニはトランスジェンダーなど紆余曲折ありますが、イソの言葉やセロイの言葉、そしてスングォンやトニーにも助けられ最高の居酒屋で優勝。不器用だけど素直でまっすぐな感じが好感が持てます。タンバムの本部長になったスングォンもなかなか憎めないやつで。そして照れた笑顔がかわいい。個人的には最高の居酒屋でヒョニが優勝した時の、iPhoneで写真を撮る姿が本当に好きです。グンウォンのスーツ姿なんて似合わないと思っていましたがかっこよかった。スングォンとヒョニの関係でアナザーストーリーないかな〜〜〜!と思われるような展開。

グンウォンもなんだか悲しい感じ漂うから見捨てられない

グンウォンがセロイ父のひき逃げをバラされ、その後拘置所に行った時、姿はまさにセロイでしたね。だって新聞を読みまくり、筋トレに勤しむ姿はまるでセロイが拘置所にいるときと同じですもん。会長の犬になるんじゃなくて、なんだかやり切って欲しかった。(てかそもそもなんでイソの長い絵の誘いをグンウォンに任せる‥?絶対頼りないに決まっているし案の定やられているし。笑)
セロイの味方になって返り討ち!的展開を少しは期待していました。で、長年の拘置所生活を出てやったことが‥あんなに考えてイソ誘拐からのセロイ轢き逃げか〜〜〜〜〜いっ!もっとなんかあったでしょ!!!!!とつっこんだ人は私だけじゃないはず。とはいえ、グンウォンもなんだかんだ父親の被害者といえばそうだよね。(チャン会長も飼い慣らすみたいに言っていたし。)最後はセロイにやり返されて終わるんだけど、完全には憎めないキャラクター。スアがグンウォンとくっつくオチはやめてくれ〜〜と思っていたので、そこはなさそうで安心しました。

私には信念はあるんだろうか

梨泰院クラスの何が面白いかというと、全員が自分の正義や信念を持っていること。セロイぐらい頑固で堅物な男はやっぱり近くで見ていてもカッコ良いと思うし、イソも好きな人の幸せを自分の幸せと強く思える。スア自身も自分を守るという軸を全くブラさないながらも、セロイのことをちゃんと想っている。梨泰院でスアがセロイのことを見つけるシーン、とっても好きだな〜〜。スアがセロイのことを大好きって思っているのがひしひしと伝わってくる。あと笑顔が可愛すぎます。ありとあらゆる困難に、視聴者が疑問を起こすような行動をしない。すべての事象には意思と信念があるんだと、視聴者も分からせる。だからこそ数々の困難にセロイならどう立ち向かう・強引ながらもイソならこう立ち向かうっていうのが見えやすい、そしてなるほどね〜と思わせるところが梨泰院クラスの面白さですよね。
私の信念‥そうだなあ。信念なんて言われてもピンとこない。行動指針みたいなのは、あるんだけど強く思っているか、と考えるとなんか違うんだよなあ。特例を除いてメリットがないと動かない、なんていうのが指針なんて、なんか少し自分が悲しくなる。イソみたいにきっぱりと生きられたらなあ。スアの顔面でイソの強さが欲しい。それが最強人間になれる気がする。

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