巨人から守るための鍵を応募者全員サービスで手に入れた話
長くなるけど、セーラームーンの応募者全員サービスが、心を救ったかもしれない話聞いてくれる?ありがとう。
応募者全員サービスって、ようは切手でおもちゃの代金を支払って通販するものだったんだけど、わたしは親にそういうものをあまり買ってもらえなかったし、お願いすることもほとんどなかった
だけど、どうしてもどうしてもどうしても欲しくなって、めずらしくねだって、送ってもらったのが「セーラームーンの時空の鍵」
時空のなんか管理するための鍵で、それはそれは大事にしていたのよね。毎日眺めて…自慢するともだちなんかいないから、ひとりでニヤニヤして……
そのころ、阪神で大きな地震があって、遠縁の子がしばらくうちに滞在することになったの。
どれくらいうちにいたのかは思い出せないんだけど、せいぜい1か月とかだったんじゃないかな…その間、姉妹が夜になると「巨人がくる」「こわい」って大泣きしていることに、にぶい小学生ことぼっちわたしも気づいたわけ。
低学年か、未就学か…そのくらいの子が泣き叫んでいるのを見て、わたしにも何かできないかなあとか考えたんだろうね。
いっしょに遊んでいた時、どうしても触りたがったレディ・リンのママの鍵(アニメ化もされた英洋子先生の傑作まんがに出てきた、ママのかたみの鍵よ…たしか…)と、セーラームーンの時空の鍵を、姉妹にそれぞれ差し上げたの。断腸よ、だってもう絶対に手に入らないんだもの…腸をぶっちぶちちぎりながら差し上げたわ…それくらい彼女たちの泣き声が悲痛だったから。
その子たちは、そのあとすぐに別の親せき宅に移ったし、実際にどうだったか伝聞でしか知らないのだけど「巨人がきてもこの鍵があればだいじょうぶ」「かちゃってしたら、そこはあんぜんな場所になる」って言っていたらしいわ。
ほんの1mmでもよりどころになったんならいいなと思う。あとやっぱり、セラム(とレディリンのママ)は「王子様に運命投げず 自ら戦う意志」を持つ子の味方よね。
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