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金沢浴場に行った話

最寄り駅が新宿駅という銭湯が一つもない。
テルマ―湯とメンズサウナこり・こりがあるけれども、あれは銭湯じゃない。変なやつ。
やっぱり開発が進んだ波にのまれたのか、もともと敷居の高い土地だったのか。

ただ、東新宿か新大久保に行けばナイス銭湯に出会えるから諦めずに歩いてほしい。



今回行ってきたのは東新宿駅から徒歩五分の
金沢浴場
だ。

イチバンニバンの徳山と、「若気の至り番外編~一周年記念祭~」のライブ前に一発キメてきた。
実家暮らしで国立大を出てる僕は、夜には風呂に入りたいし、朝は歯を磨きたい。

東新宿駅に着いたので徳山に電話。
「ましまし?」
「あ、ましまし。今どこ?」
徳山は自分のことを”まっしー”として売り出してるため電話をすると毎回この挨拶がある。コツは乗ることだ。
「もうあと二分くらいで着くよ。」
「直接風呂向かってる感じ?」
「風呂向かってる。あのさ、今うんこ踏んじゃった。蹴っちゃった?うん。」
「え。」
「硬いうんこ踏んじゃったどうしよう。」
靴はお風呂に入れないからなぁ。

とにかく風呂に向かう。

合流。

”金沢浴場”と書かれた新し目の看板。
銭湯において少しの清潔感は好感度だ。綺麗すぎると逆に味がない。男と同じだ。男は綺麗すぎてもいいのか別に。うらやましいな。

下駄箱に靴を入れ中へ。
まっしーはうんこ踏んだので玄関に靴を放置。負けがすぎる。

フロント式の番台に料金を払う。
「好きな鍵をとってってください」
と、大量の鍵を見せられ、何の手掛かりもなく一つ選ぶ。
脱衣所に入り自分のロッカーを探す。案の定、壁側の狭いところだ。くじ引きでよかったことなんてほとんどないさ。まっしーとも遠いし。
しかし広めでこぎれいな脱衣所。

ガラガラ

少し小さめの浴室。ただ、壁側がしきりのあるカランなのは良い。金があるのかな。
シャワーも熱すぎず、シャンプーボディソープあり。

湯舟は深高温風呂と、石床普通風呂、そしてヒノキ(?)風呂の3つだ。高温は高温だし、普通風呂は銭湯レベルの熱さ。いや、ただこの普通風呂のとこに「沸き出し口注意」って書いてある箇所があって、所詮ちょっと熱めのお湯が出てるだけだろうと思ったら火傷するくらいのお湯がでてくるでやんの。もっと注意しないとだめだよ。熱すぎるって。熱がってたから隣の高温風呂にいたおじちゃんに水だしてもらっちゃったもの。
「この水で冷やしすぎると、温度計が下がって、あっためようとして熱いのが出てきちゃうんだよ。だからうまーいところで止めるのがコツだよ。」
とレクチャーくれたよ。
いやでも熱いの出てきたの水出す前だったよおじちゃん。おじちゃんってば。

そんで何よりこの金沢浴場の驚きがヒノキ(?)風呂。
もう入った瞬間目に入る。
壁側にずらっと並ぶ湯舟の一番右が竹の箱になってるの。緑色の箱。で、中に入ると二人くらい入れる浴槽で、その淵は木製。たぶん。で、浴槽の中は木目調のタイル。箱の中に一つだけでっか丸の照明がついててかぐや姫みたいな感じになってる。神秘的な空間が演出されててすごくよい。ちょうどいい閉塞感。
ただこれ竹も、淵の木も、ほんとはプラスチックというか、模造な気がする。濡れてて確かかわからなかったけど。いや、それでもこういう工夫ある銭湯は好きなんだけど。

まっしーは小野照崎神社(渥美清さんがたばこをやめると宣言して、のちに仕事が増えたという願掛けでおなじみの神社)に行ってきたらしく、そこで揚げ物をやめると宣言してきたらしい。揚げ物はきつくないかだいぶ。
「でも騙し揚げ物はセーフにしてるから!」
「騙し揚げ物?」
「あの、「え!?これ揚げてたんですか!?」って食べた後とかに言われたやつね!」
もう食べる気でいるじゃんこいつ。仕事増えなそうすぎる。
「一緒に行ったキヨちゃんはでも、小麦をやめるって言ってた。」
大喜利大会じゃないから。なんかの制裁でもあるまいし。

充実した自販機に三ツ矢の林檎ソーダが売り切れてたのは痛かった。
止む終えずコーラを買ってオールナイトライブへ。


ちょっと一っ風呂入ってきちゃってるって優越感か。ライブ前に風呂に入るという意味は。
でも風呂入ったせいで集合間に合わなかったし
夜ご飯も食べる時間なくて、なか卯で5分親子丼しちゃったし
次からはもっと余裕をもって風呂に入ろう。
ていうか風呂の後に用事あると忙しいからもうやめよう。
急がなかったらまっしーもうんこ踏んでなかっただろうしなぁ。

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