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音響さんになる

3/24(日) 『コント製作所』
下北空間リバティ

ワタナベのコント師が集まってショートコント、コント、企画をする最高のライブ。実は早く出たいが、一方で見るのも最高。ゲスト虹の黄昏さん。天才二人。

僕が音響をやるライブはこれのみ。

音響っていうのは
舞台の一番後ろや横らへんにいて
舞台もしくはモニターを見ながら指定箇所で音を流す作業。

細かく言うと

ネタの前の暗転中に準備用の曲をかける。

準備ができたと思ったら音量を少しだけ下げて
『ラパルフェ』
とマイクでコンビ名をがなる。

その後少し音量をあげて、すぐ下げる。

ネタ用の音源を用意。
CDであればデッキに入れてトラック1の停止状態にする。
iPhone等であればジャックをさして停止状態にする。

該当の音量つまみを指定の音量に合わせる。

きっかけに合わせて再生ボタンを押下。

再生が終わったら次の曲が流れないよう停止、もしくは音量を0にし、同様に次の曲を用意。

次がない場合は音量つまみを0にさげ、次のネタの用意。

ネタ終わりの暗転中の曲を頭から再生できる状態にし待機。

こんなところだ。

ー鬼門紹介ー

①次のトラックが勝手に再生されるパターン。

たとえば1が銃声、2がガラスの割れる音だとして

『あんたもここまでだ!くたばれ!』
1「バキューーン!」
『ぐああああ!お前、よくもや』
2「バリイイイィン!」
『ってくれたな!…あ、えっと』

みたいになること。
一時停止をばちこり押さないとだめ。
あと演者はトラックのあとに空白をいれないとだめ。

②デッキの読み込みにラグがあるパターン。

これが厄介。
ボタンを押しても1秒流れないやつ。

とりわけ効果音系の銃声や爆発などは流れてウケる間がある。故に、音響のさじ加減で笑いの量はおろか、お客さんのコント全体への集中度も大きく変わってくる。

劇場はあまねく古いデッキを使っているのでこのラグを踏まえられるかどうかが音響の腕のみせどころである。

③連続してきっかけが来るパターン。

佳境に多い。
銃を乱発したり、パンチを連打したり
後半の盛り上がりで、何度も音響を流すシーンが往々にしてある。

これがトラック1つで全て音が収まっており、演者が記憶してそれ通り動いてくれればまあ楽なのだが、本番は緊張や直前変更もあるし、融通は効かせたい。
となると、銃声1つを収録しておいて、音響さんに頑張ってもらう方が良いわけだ。

何が難しいって、押すボタンが多いことだ。

『お前この野郎!』再生 バキューン!
『うあああ。』 停止、巻き戻し
『てめえよくも!』再生 バキューン! 停止 巻き戻し
『おらあ』再生 バキューン! 停止 巻き戻し

という風に。
次のトラックにいかないように
そして音はすぐ再生できるように
これが大変。

④スマホで再生するパターン。

今回私がミスしたパターン。
スマホでももちろん、音響を再生する直前までにはそのトラックの停止画面にしておく必要がある。

消えるのだ。
画面が。
それを気にしてきっかけまでずっと画面をいじってなくてはならない。
下手に押しては再生されてしまうからこれは自分の中でリハが必要だ。
どこを押しても平気なのか。

また、停止状態にしていて待機していると、ふとした瞬間に再生ボタンに触れてしまうことがある。
そうなったら最後、わけのわからないタイミングで音響が再生されてしまい、変な笑いが起きてしまう。
スマホの罠だ。

暗転中の曲からすぐにスマホを切り替えるのも至難の技。

鬼門紹介終わり。

音響はコントばかりだとてんやわんやだ。
キングオブコントとかすごいや。

入念なリハと
本番前の、なにをどうしよう自分整理タイムをとれるかが成功の鍵だ。
今回は時間なかったなあ。
夜ふかしさんとキサラギさんのミスっちゃったし。

でも自分が提出する時に気を付けることがよくわかった。

音響さんが助かる音響提出方法。

・CD。
・トラックの後ろに空白がしっかりとある。
・きっかけが連続していない。
・台本を全部渡す、もしくはネタのどのあたりかを明確に伝える。
・ド頭や一番最後に複雑なものを持ってこない。
・音量を任せない。

だ。

いい経験とはよくいったもので。

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