見出し画像

自分の頭で考えて動く部下の育て方(作者:篠原信)

本の紹介です♪
今回は部下の指導、育成に迷っている人に必見な本書『自分の頭で考えて動く部下の育て方』について紹介します。自ら考えて行動する人を育てる為のヒントが隠されています。
ここでは本書のPointを3つに絞って紹介します!

私の結論

自発的に学べる環境を作る!
日本の上司部下の関係は上司が指示を出して部下はそれ通りに動く風潮があるが、それだとやらされ作業で本人のやる気もでず、一向に成長できない。本書を読んで1番感じたのは、周りの人間が自発的に学べる環境を作ること。
例えば、
・仕事の手順、ノウハウの整理/見える化
・困った時の相談先を伝える
・定期面談で悩みをこまめに聞く、改善する
その仕事によって環境作りも変わってきますが上のような事を実施する事で、学びたいという気持ちになるのではと感じました。

では次に本書のPointを解説していきます♪

本書のPoint

①欠点だらけのリーダーで良い

本書を読むとリーダーは能力が低くても『相手の承認欲求をみたす』能力があれば大丈夫なことがわかる。

例えば三国志に出てくる諸葛孔明は優れた軍師として知られているが、果たしてそうだったのだろうか?孔明は敵の裏を描く策で勝利を収め続けた。蜀の皇帝の劉備玄徳がいた初期の頃は人材が豊富だったが、最後の戦いに進むにつれて『蜀には人材がいない』と嘆くシーンがある。三国志を見るとわかるが、孔明は将軍たちに細かく戦略を指示していたと考えられる。
果たして、それで自分の頭で考える優秀な部下が育つだろうか?結果、嘆きのシーンになってしまうのではと考える。
一方で、劉備は秀でた能力が無かったのにも関わらず、周りに慕われて、人材豊富で、軍が成長し続けていたのにも優れたリーダーじゃなくて良いのがわかる。

②質問を質問で返す

優秀な人の周りほど指示待ち人間が多い。例えば、部下の成果物に対して自分の意図と異なる場合に細かく指示していないだろうか?
本書ではそのような行動が指示待ち人間を作ると語っております。そもそも質問に対して懇切丁寧に教えることが相手の為になっているのでしょうか?
著者は仕事をお願いする時に下記の3ステップを基本としているそうです。

1.私の考えを折に触れて伝える
2.あとは自分で考えて行動してもらう
3.失敗があっても『しょーがない』として、改めて私の考えを伝えて軌道修正してもらう

1も懇切丁寧に教えるのではなく、逆に質問したり、参考書を読んでもらったりと最低限の説明に留めておくことがPointです。

③教え方の基本は「蔵、修、息、游」

基本的な技術を知らなければ自主的に仕事をすることはできない。
ここでは技術を教える基本の型について、筆者のやり方を紹介する

1.まず「これ分かるかな?」と尋ねる。
2. 自分が見本をやってみせる。     
3.本人に実際に一 回転だけやってもらう。途中で口を出さない。
4. 作業を終えたと言ったら、「本当に忘れてるのない?」と注意を促す。 
5. できているのを確認したら、「作業が終わったら声をかけて」と言い残してその場を離れ、残りの全ての作業をやってもらう。
6.「 終了しました」と報告してきたら、出来をチェック。事前に伝え損ねていたことがあれば謝罪し、もう一度やり直してもらう。
7. 問題ない状態になったのを確認できたら、教える作業はいったん終了。 以後、その作業が発生する度に、何度も作業を繰り返してもらう。  
8. 慣れた頃に手順をきちんと憶えているか、成果物に問題がないか再チェックする。
9. 手順もすべて頭に入り、成果物も問題がない状態が繰り返されたら、その作業はもう任せていい状態に入る。

ここで書いた1~6までの教え方が「蔵」。7~8が「修」で9が「息」。これ以降は自在に遊びに似た新たなチャレンジ「游」をしてもらっても構わない。
そうした単純作業を1つ1つこなしていって少しずつ多機能の人間に育ってもらえるように辛抱強くそだてなければならない。

最後に

上司になると今までとは全く違う仕事内容になる。みんなが働きやすい環境を整える上で何が大切かを考えさせられる本でした。
皆さんも是非、詳細は本書をご覧ください。