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理学療法士として動物臨床に関わる可能性

私自身3年ほど前から競走馬のコンディショニングに関わらせてもらっていますが、今まで学んできた理学療法とアスレティックリハビリテーションのノウハウに独学で学んだ獣医学を組み合わせるとかなり考え方が整理されてきました。

現在では馬以外でも大型動物では牛、小動物でも犬・猫など他の動物に関する話も少しずつ出てきていますが、四足歩行の哺乳類という点でこれらの動物に関わるのはとてもイメージしやすくなっています。

今回は広く理学療法士として今後動物に関わる可能性を国家資格的な背景なども示しながら考察してみたいと思います。

動物に関わる国家資格

こちらはみな知る通り獣医師が動物の医療に関わる国家資格になります。ただ、人の医療に関わる医師や理学療法士などは厚生労働省の認可による国家資格であるのですが、獣医師は農林水産省の認可となっています。

おそらく家畜の医療などから発展して獣医師資格ができたため農林水産省からの認可となったと考えられますが、人であるようなコメディカルとしての看護師や理学療法士などはまだ国家資格化されていないのが現状です。

動物理学療法の現状

その中で動物理学療法に関してどのような現状かと言うと、獣医師側で理学療法に取り組むグループと、理学療法士側で動物医療に取り組むグループがそれぞれあるような状態です。どちらかというとやはり獣医師側で理学療法に取り組む方が力をいれているように思います。

【参考】
獣医師メインの動物リハビリテーション学会
http://jaapr.jp/index.html

理学療法士による動物理学療法研究会
http://www.jsapt.org/site/

動物臨床の考え方

これに関しては人の医療に関わる仕事をしている人はかなり考えやすいと思います。人の理学療法士としても整形外科や中枢、呼吸器や心臓など幅広いリハビリテーションとして関わる分野がありますが、動物においても様々な病気をする可能性があります。

犬であっても椎間板ヘルニアであればオペ後のリハを行ったり、糖尿病や事故などで切断することがあれば技師装具も必要になります。自分の関わっている競走馬では走るスピードを競うということで故障の予防やレース後の疲労回復などスポーツ選手に関わるコンディショニングのノウハウがかなり応用できます。


このように動物に関わることで理学療法士として学んできたことを応用できる可能性はあるので、自分が興味のある動物に関わる姿を一度イメージしてみてはいかがでしょうか。

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