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誤情報回避の為のテンプレート

情報の正誤は多分に白黒つけにくい。
 
100%正しい(間違い)という情報はなく、ほとんどが場合によっては正しくも間違いでもあるというような、グレーな情報だと言えます。

よく言われる「科学理論は全てが仮説」というのもそのような意味でしょうし、「定説を疑え」(本庶佑)も同様でしょう。
 
 
正しいと思われている理論も、いろいろな前提や適用条件のもとでの「正しさ」であると認識すべきでしょう。
更に、その適用条件がどのようなものなのかに人類がまだ気づいていない、ということも往々にしてあり得ます。

しかし物事の正当性をかくの如くどこまでも相対化してしまうと、「いったい何を信じていいの?」と。
場合によっては不可知論に陥ってしまいそうですね。

松村むつみ医師はその著書「『エビデンス』の落とし穴」(青春出版社、(2021)の中で、「白黒つけにくい健康情報の中でも、黒に近いグレー部分をあらかじめ排除できる文章のパターン(テンプレート)がある」と提案しています。
このテンプレートに沿った言い回しが用いられている時は「怪しい」。
これらを排除し、残った情報について真偽を考えればよいとしています。

そのテンプレートとはどのようなものでしょうか?
機械的な当てはめは危険を伴いますが、分かりやすくもあると思ったので挙げておきたいと思います。
 
1)「100%」、「絶対」、「奇跡の○○」といったキーワードの乱用
 
2)「免疫力アップ」
 
3)「○○しないと△△になる」
 
4)有名医師からの推薦、個人の体験談
 
5)「自然派」を強調
 
6)「○○学会公認」

これらは全て、本ブログでも過去に直接取り上げていますが、改めてこうやってまとめてみてどうでしょう、とても多いと思いませんか、こういうたぐいの情報?

誤情報から身を守る助けに、少しでもなればと思います。

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