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「祈り」は創造性の母、かも?

以前拙ブログで、新しいアイデアを出すためにはボーッとするのが効果的と書きました
「ぼんやりのすすめ」)。
 
新しいアイデアへのひらめきを得る過程には準備、孵化、啓示、そして検証の四段階がある、と。
 
孵化の段階では、問題意識を持ちつつも敢えて考え事に集中せず、頭を使わない単純作業などをしながらぼんやりと過ごす。
 
すると新たな発想が、あたかも神からの啓示のごとく頭の中に降りてくる。

しかし重要なのは、孵化の前の「準備」の段階。

ただぼんやりするだけではダメですよ、と。

「然るべき時」にそれは来ない

私も新しいアイデアが欲しい時は、積極的にぼんやりタイムを過ごします。
 
私の場合は経験的・発見法的に習得しました。

結局この方が効率が良い、と。
 
何か解決したい問題がある時、仕事の延長上で机に向かって集中し思考を巡らすよりは、時と場所を変えリラックス。

そして問題を、脳の中の「意識担当」から「無意識担当」に投げかけるイメージ。
 
問題意識は持ちつつもそれに捉われず、あえて集中しようともせず、思考や感情の流れをあるがままに任せる。

するとフッと、本当に突然にそれはやってくる。

絶妙なアイデアが降りてくるのです。
 
私にとっては起きがけ、寝入りばな、風呂・トイレがアイデアの生産時・生産地だったりします。
 
あなたはどうですか?
 
個人的には、2013年に発表したPF理論のアイデアも、元はと言えば正月に妻君の実家でぼんやりしていた時に生まれたのでした。

ESPに通じる無意識のパワー

経験的に何となく感じていた(と私が勝手に思い込んでいた)この創造性に対する無意識のパワー、超心理学研究の明治大学・石川幹人教授によればどうやら科学的根拠があるかも知れないのです。

神社仏閣への参拝なんの為?
 
願い事を神様仏様が叶えてくれることを期待して?
 
それとも神様仏様の前で決意表明し、自分を鼓舞する為でしょうか?
 
石川によれば、透視やテレパシーなどを可能とするESP(超感覚知覚)は、ごく弱いながらも我々人間には備わっている。

それは数々の超心理実験で実証されている、とのことです。
 
そして、人間がESPを発揮する際の心理、例えば何かを透視しようとするとき「ターゲットを見たい」と念ずる行為が「祈り」に近い心境であろう、と。
 
つまり超心理学的に言うと祈りとは、問題解決のための努力を「意識」の部分で行った上で、問題解決を成功に導く手段・方法への問いかけをESP担当の「無意識」に投げる行為なのです。
 
「無意識」に問題を投げた後の「意識」は「何もしない」のではなく、創造的結果が生まれることを積極的に待つ状態。
 
要は人事を尽くして天命を待つ状態であり、クリエイティブな仕事を成功させている人の多くがこのような過程で創造性を発揮しているのだそう。

ぼんやり力で活路を拓く

自分が経験的にやって来たぼんやり主義に、このような超心理学的裏付けがあったとは驚きです。

が、この説明はあくまでESPが(弱いとは言いながら)現実に存在することを前提としての話。

私個人はまだそこに確信を持てていません、石川さんほどには。

だが、メカニズムはどうあれ「無意識のパワー」には確信がある。
 
何とか解決させたい問題にぶち当たった時、あなたもトライしてみて下さい、この「積極的・創造的ぼんやり主義」。

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○新刊 脳は心を創らない ー左脳で理解する「あの世」ー
(つむぎ書房、2023年)
心の源は脳にあらずとする心身二元論と唯物論を統合する新説、「PF理論」のやさしい解説。テレパシーやミクロ念力などの超心理現象も物理学の範疇に。実証性を重視し、科学思考とは何か、その重要性をトコトン追求しつつ超心理現象に挑む、未だかつてない試み。「波動を整えれば病気は治る。」こんな「量子力学」に納得しちゃう人、この本を読んだ方が良いかも!?あなたの時間・お金・命を奪うエセ科学の魔の手から自分を救うクリティカルシンキング七ヶ条。本書により科学力も鍛えられちゃう。(概要より)

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