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「氣の物理」はオカルト?

慶応大学・前野隆司教授と心身統一合氣道会会長・藤平(とうへい)信一氏との対談

(「無意識の整え方」前野隆司(ワニ・プラス))。

藤平信一さんは父・光一の後を継いだ現会長。

実は私も、U18女子バレー日本代表チーム監督の三枝さんと共にお会いしたことがあり、「氣」を通わすとはどういうことか、その一端についてご高説を伺いました。

私が子供の時テレビで、巨人の王貞治選手が気功のようなものを習得し、いわゆる「一本足打法」で構えたときに、一本足で立っているにもかかわらず横から人に押されてもびくともしない、というのを見た記憶をお話ししました。

そしたらまさにその王選手の指導者が先代・藤平光一氏だったと聞いてびっくり。

いつか時間が出来たら、心身統一合氣道の道場に通って、「氣」について身をもって学んでみたいものです。

 

 

上述の対談本で信一氏は

「氣は超能力的なもの、オカルトのような特別な力とは捉えていない。誰でも持っていて活用できる、生命の根幹だと捉えています」とおっしゃっています。

それに対し前野氏は

「僕は科学で証明されないことは基本的に信じません」

としつつ

「ですから、氣も未解明の新たな物理現象だとは思っていないんです。将来、解明され得るような、人間の反射や認知の問題で説明できるのではないかと考えています。(中略)氣はオカルトではなく科学である。」と。

この「ですから」という接続詞の使い方に違和感を感じます。

反射や認知心理学の問題として解明される可能性もあるでしょう。

しかし現在未解明の物理現象として考えることがどうしてオカルトなのか?

物理現象として解明されたら、それは氏の言う「科学で証明された」と言うことになるのでは?

氣がオカルトでないとの主張はよいとして、そこからそれが「新たな物理現象」である可能性まで否定するのは、行き過ぎだと思います。

それは科学の可能性を矮小化しているように思いますが、あなたはどう思いますか?

○Kindle本
「再会 -最新物理学説で読み解く『あの世』の科学」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0973XR53P

○ブログ“Beyond Visibility”
不思議現象を「根拠をもって」科学する
科学は、ホンモノこそが面白い
https://parasitefermion.com/blog/

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