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ミステリーサークルはUFOの仕業、のその後

あちこちでしゃべっているのでご存じの方もいるでしょうが

私は大学3年生の時にミステリーサークル調査団に加わり

大槻教授と一緒にイギリスに3週間の調査旅行に行ったことがあります。


ミステリーサークルってあの、麦畑の麦が円形に倒れてできるやつね。

その形状は年を追うごとに複雑化というか、

「芸術性」を高めていった。

そういう所にも人為性を感じざるを得ないわけで、

実際後年になってイギリスのおっさん二人組が「犯行」を白状する結末に。

でも調査旅行の頃の大槻教授は「球電現象」という、

一種の空気プラズマが原因であるとの説を提唱。


空気中のプラズマ球、「球電」には剛体的特性があり、

これが麦畑に接触して円形のパターンを形成する、という。

実験室でマイクロ波干渉によるプラズマ球生成にも成功しておりました。


ま、そんなこんなで調査旅行に行ったわけですが、

その関係で私もそのころは、

ミステリーサークルに関する報道番組なんかも関心を持って見ていました

(テレビ持っていなかったので友人の家で(笑))。


で、ミステリーサークルUFO説というのがあり、

要するに宇宙人の乗った円盤が着地した跡がそれである、と。

その主張の延長で、

夜中に空中を移動する光と地上の光が交互に点滅している動画が放映。

これについてUFO論者の方は「UFOと地上にいる宇宙人とが交信しているのだ」と。


ちょっと待ちなさい!

光の速度で何年?数十年か数百年?

いやもっとかかるような長大な距離を越えてはるばる地球までやって来た

人類を凌駕する科学技術力を持つ彼らが、

なぜ明滅する光などであたかもモールス信号のような

原始的な情報交換をするのか。


もっと言えば、

それほど高度な技術を持った宇宙人がなぜわざわざ地球にやってきて、

せっかく実った麦を台無しにする損害を与えるようなヘマ?

もしくはイタズラをするのか?

あるいは、

飼育されている牛の肉を切り取り血をきれいに吸い取る

(キャトルミューティレーション)人さわがせなイタズラをしたり、

アメリカの砂漠に落っこちて、彼らからすれば相当下等な動物である地球人に対し

意図に反し検体を差し出す憂き目にあったり、と。

相当マヌケじゃないですか。


そういう所に「ん?なんか変だな」と疑問をさしはさめるかどうかが

思考の合理性の試金石なのでは、と思うのですがどうでしょう。


ちなみにミステリーサークル自体はイタズラで片付いたのですが、

球電という現象そのものはどうやら実際に存在するようであり、

人的・物的被害(火災等)も起こっています。

卑近な例だと(大槻教授によれば)地下鉄のトンネルの壁には

球電の丸い接触跡があり、

地下鉄が古いほど多く見つかるそうですよ。

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