見出し画像

言い訳する自分と無限回闘う

何か目標を設定して、その目標を達成するために努力しようとすると、どうしても気が進まないものだったり、やる気が出ないことが出てくると思います。


高校生にとっての大学受験がまさにそれです。中高生の段階で勉強が好き(「何してもいいよ」と言われたら勉強するレベル)な人は多くなく、大抵は自分の好きなことをある程度我慢しながら勉強します。


今回は行動力について、私をはじめパラリアが、目標達成に向けてどのように努力する姿勢を保っているかについてお伝えします。



やらない理由は無限に思いつく


何かやるべきことに取り組む際、やらない理由は無限に思いつきます。

中高生を例にとると、スケジュールを守らない理由はいくつでも出てきます。ほとんどの場合は自ら生み出しています。

学校がない日曜日、本当は朝から図書館に行こうと思っていたけれど行けない場合、

・朝起きる時間が予定より遅れた
・雨が降っていて気分が上がらない
・朝から親に小言を言われて気分が下がった
・昨日の疲れがまだとれていない気がする
・図書館はすでに席が埋まっている気がする
・気持ちを切り替えて午後からやった方がはかどりそう
・着ていく服がなかなか決まらない
・観たい動画を観てからにしよう
・丸一日あるから、少しくらい遊んでも大丈夫


以上のようなことを複数個、一瞬で思いつくと思います。これらの理由によって、「図書館に行く」という行動は先延ばしにされ、そのまま実行されずに家でだらだら日曜日を過ごしてしまうことも珍しくありません。


これは「自分に甘い」・「なまけもの」と言われてしまう典型例だと思いますが、こういったことは人間であれば当たり前の機能のようです。


スタンフォードの自分を変える教室」では、この機能が非常にわかりやすく解説されています。


例えばケーキ屋さんの前を通り、甘いものを見ると食べたくなる方が多いと思います。脳からすると「あれは血糖値が急上昇する危ないものだ。もし身体に入ってきた時のために、今から対策しておかなければ」という理屈で、脳は本当に血糖値を下げます。

血糖値が下がることで余計食べたくなってしまう、という仕組みです。


ケーキも勉強も、脳にとっては身体的または精神的負荷がかかるもののようです。そのため、その負荷を限界まで軽くするように脳は働きます。生存本能と近い機能だと私は解釈しています。


ケーキは精神的に満足するものなので、脳は食べることそのものを止めようとはしないようです。一方勉強は、精神的負荷がかかるものなので、「やらない」方向に脳が働いているのではないかと考えています。


誘惑に負けること自体は、特別言及する必要はないと考えています。人間ですので。しかしそれは、なにか目標があったりしなければの話です。


目標があるのなら、自分をコントロールする必要がある

目標を設定したにも関わらず、上記のような脳の抵抗に負けてばかりでは、目標は達成できないと思います。


自分をコントロールする第一歩は、上記のような脳の抵抗を自覚する、つまり「やらない理由をどんどん考えている自分を自覚する」ことだと考えます。


やらない理由を考えている時は、あたかも自分が行動できないような不利な条件が揃っているように感じられます。まずはそういった自分を自覚することで、膨らみ続ける「やりたくない気持ち」を抑えることができます。


ここまでは何ら珍しい話ではありません。

パラリアでは、これのさらに先に踏み込んでしまいます。パラリアが「筋を通す」ことを信条としているからこそつくられる厳しい環境です。


できない理由を探している自分を自覚してなお行動に移すことができなければ、「目標そのものが間違っているのではないか」という問いを立てます。


その目標は、大して達成したくない目標かもしれません。周囲の期待に一旦応えておこうという理由でとりあえず立てた、本人的には達成できなくてもいいものに過ぎないかもしれません。

「実は、大学に行きたいわけではないのではないか」

この問いはある種タブーであり、勉強を頑張っている中高生の行動の大部分を否定することになります。しかもそれは外から言われたものではなく、自らが自らの行動を否定することになります。


これは、「勉強そのものをやめてしまう」という大きなリスクを伴います。誰にでもとれるコミュニケーション方法ではないと思います。

しかし、ここまで深掘りして今の行動に理由をつけなければ、勉強できない人がいるのも事実です。


行動の理由そのものは、周囲を見返したい、友達より上の大学に行きたい等々、なんでもいいというのが個人的な意見です。

内容ではなく、「行動の理由がどれだけ明確になっているか」に重点を置くのがパラリアです。


関連する内容として、過去の記事もご紹介いたします。


●まとめ:やりたくてもやれない時に、情けない自分をあぶり出す厳しい質問
①自ら作り出した「やらない理由」の数はいくつか
②その目標は本当に寝る間も惜しむほど達成したいことか

いただいたサポートは、他のnoteクリエイターの方の応援に使わせていただきます。 コメントにてご感想等いただけたら大変嬉しいです。 ご質問等がもしございましたら、執筆者名指しでいただければ、記事内で回答させていただきます。