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「今までとは違う」志望校受験日

今日は私の志望校の受験について書こうと思います。過去のブログ(下記記事)で初めて私大受験したときのことを書いてあるのでそちらも参照していただければ幸いです。

①第一志望校の前日

私は第一志望校の前夜「本当に大丈夫なんだろうか」、「滑り止めの大学であんなに危うい感じがしていたのに、このまま受けて受かるんだろうか」と不安に思いました。

しかし「講師の人に相談を今更したところで結果を変わらない」、「それどころか不安にしてしまう」、「この一年間見てきてもらったのに最後の最後でこんなことを相談したくない」、と思っていました。

私はその代わり、講師の人達に「どのように試験の前日を過ごしたのか」、「どんな気持ちで試験に臨んだのか」を聞きました。パラリア講師の人達はその質問に対して「特に深くは考えず、ありのまま受けていた」と語っていました。

私は「ちょっと不安になり過ぎているのかな」と思い、もう少し楽に考えていいのかもと思えました。

②試験当日

試験当日の朝、私は「こんな風につらいのも今の内、どうせ12時間後には開放されている」と前日よりは気持ちが好転していました。そして自分のやる気が起きる音楽を聴きながら出発しました。街を歩いている学生全てが受験生に、若い人は浪人生に、私は敵のように見えました。

そして、満員電車に揺られ、不安にならないように、不安に押しつぶされないように私はイヤホンをして何とか平常心を保ちながら志望校の校舎にたどり着きました。自分の目で校舎を見た時私は「あぁ、ここに行きたい」と改めて思いました。それは校舎が綺麗だとか、立地がいいからとか、研究室に興味を惹かれたとかそういうものではありませんでした。

それはただ【なにか自分が努力をしてきたという証】が欲しいと思ったからでした。

その様に思って試験会場に入り、参考書を開き「今までやってきたのだからきっと大丈夫」と思いながら最後の確認をしていました。

試験監督者が部屋に入ると私は「遂に終わるんだ。あと8時間後には全てが終わっているんだ。だから悔いの残らないようにやり切って見せよう」そう思いました。


③数学の試験が始まった

問題用紙が配られ、試験監督の「始め」という凍り切った空間と私の最後の戦いだと覚悟していた気持ちを掻っ切るような声で始まりました。

「最初は数学、今まで全く解けなかったことはない」と緊張の中に若干の安心がある中でシャーペンを握り問題を解き始めました。

「よしよし、今まで通り解けるぞ。これは行けそう」と最初の大問は解けました。しかし次の大問に行った時でした。「あれ?」と。私は分からないところがありました。

しかし、心の中で「大丈夫、落ち着け、落ち着くんだ」と思い深呼吸し、再度見直しました。そしてゆっくりと「この問題は何を求めたいのかを考え、そのために今使える数学の知識は何だ」と考えました。そうして一つずつ図形を丁寧に書き、その問題に解くためのプロセスを一つずつ踏み、何とか半分以上解けました。

そして最後の大問でした。私が苦手で後回しにしていた分野が出ました。その分野は今までの過去問でも出にくい分野でもあり、私の苦手な分野だったので出ないと思っていました。私は「あぁ、ヤバイ」と思いながら恐る恐る問題文を読みました。

そして私は「やっぱりわからない」状態になりました。しかし「ここで諦める訳にはいかない」と思い三つの選択肢を考えました。

それは【やった問題を見直してそこでミスをしないようにする】、【大問2を最後まで考え、そこにかける】、【最後の問題をダメもとで書いてあるかわからない部分点を取りに行く】でした

私は2分悩んだ末に答えを出しました。それは【大問2を最後まで考え抜く】でした。それを選んだ時私は「今のままじゃ合格点まで行けない。でも最後の苦手な分野に時間を割くのは博打のような気がして危険すぎる」と考えていました。

そして、残り時間20分、大問2を一つずつ丁寧にまるで問題をなめるように、間違いを犯さぬように進めていきました。そして「あと少しで全部解き終える!」と思った瞬間でした。

「試験終了」

試験監督の低い声が私の希望を断つように感じました。私はあと少しだけと思いペンを動かしたくなりましたが

「これ以降許可なく鉛筆もしくはシャープペンシルを持っていた場合不正行為と見なすことがあります」

その言葉がまるで私にだけ言われているような気がし、それに恐怖しペンを置きました。そうして数学は終わりました。


最後に

思った以上に内容が濃くなり過ぎたため二部に分けようと思います。明日は今日書ききれなかった英語と物理を受けて手応えはどうだったのか、そのあと私はどのように思ったのかなどを言及したいと思います。

明日で過去編は終わりになります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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