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かえでのRadio Nightで #ゆたかな時間を

こんばんは、かえでのRadio Nightへようこそ。(突然のラジオ設定w 皆さん、ついてきてください!)

初めまして、パラプロのかえでです。一年の休学を経て無事に(?)パラプロに戻ってきました。そしてこの度私たちパラプロも、ひふみ×noteの投稿コンテスト「#ゆたかさって何だろう」に参加してみることになりました(拍手~)

かえで:みんな久しぶり~かえでのRadio Nightへようこそお越しくださいました!近況報告とアイスブレイクを兼ねて、わたしの最近のやらかした話を聞いてください。

なんと6万円を道端に落としたの...その日は6万円を封筒に入れて持ち歩いてて、コンビニで飲み物を買おうとカバンを開けたその瞬間、封筒がなかったことに気づいたの!すぐに通った道を3往復くらいして2時間も探したのに見つからんくて、泣きそうだったよほんとに。

わたし小さい頃から学級委員長とか部長をやって、「しっかりしてる」って言われて育ってきたのね、自慢じゃないよ(笑)でも、例えば飛行機の座席のポケットにパスポートを忘れたり、妹の健康保険証を落としたり、海外でお金を落としたり。普通に考えたら絶対に無くさないものをなくす癖があるんだよね。今回も見つからなくて落ち込んでたら、妹に「なんでそんなに大事なものばっかりなくなるの?(笑)」って言われちゃった。「しょうがないじゃん」って言いたかった。完全に自分の過失だから何も言えなかっけどさ、ここまできたらもはや自分の力では直せないんじゃないかと思うんだよね。しかし!!仏のような人が拾ってくれて、一銭も取られずに帰ってきたの!!!!日本って本当に素晴らしい国。

はい、では#ゆたかさに戻りましょう(笑)新型コロナウイルスでわたしたちの当たり前が180°変わってたよね。外に自由に出られない、マスクしないといけない、ウイルスという見えない敵と戦ってるんですよ。自粛期間中はものすんごい不自由で窮屈だったな。私たちパラプロはパラリンピックにフォーカスした活動を通して障がい者と向き合ってるけど、コロナで感じたこの「不自由さ」が障がい者について考える一つのきっかけになると思うんだよね。みんなは今までに『障がい者と健常者の境界線』みたいなものを感じたことある?

もりりん :あるよ!おかんがばあちゃんの障害者手帳の話をしてきたとき。それまではばあちゃんが障がい者なんてことも知らなかった。耳が聞こえにくくて、補聴器をつけてることは知ってたけれど、まさか障がい者に当たるとは思ってなかったんよ。その障害者手帳を実際にみた時に、「ああ、ばあちゃんって障がい者なんだ」って実感したし、障がい者と健常者の間の境界線を目の前で引かれた気がしたよ。

なつき:わたしもあります!同級生に幼少期の病気が原因で知的に遅れてる男の子がいたんです。低学年の間は同じ教室で勉強したけど、病気をきっかけに特別支援学級と普通学級の両方に通うようになって、普通学級にいる時その子は明らかに浮いてました。もちろん「障がい者には優しくしましょう」「弱い者いじめをしてはいけません」って道徳で習ってるから、あからさまな「いじめ」はなかった。でもまだガキンチョだったわたしたちは、自分たちとは違う彼を避けていたんです。彼がいることで学級会が進まないってイライラしながらも、表立って非難はしないみたいな。今思うと彼の存在を「特別だ」と暗黙の了解として、壁を作ってました。

おかぴ:なつきの話めっちゃわかる。わたしも小学校に特別支援学級があって、主に発達障害の子がいたんだけど、隣の教室にいるし存在は知ってたけど、カリキュラムも違うし交流もあんましなくて、彼らはわたしとは別の存在としてみてたと思う。

なつき:その同級生の印象から、障がい者って聞くとコミュニケーションを取るのが難しい存在だと思っていたんです。でも実際パラプロで車いすアスリートと出会ったとき、コミュニケーションという壁が全くない。っていうかアスリートの皆さんまじでかっこいい、普通に惚れました。わたしの先入観から引いていた障がい者と健常者の境界線が、どれほど勝手で偏ったものだったのかを痛感しました。

ひな:わたしもパラプロの夏合宿2日目、同じ年くらい(もしくは下)の子達が、レーサーに乗ってスポーツをしている姿は健常者の選手に負けず劣らず熱心で、一生懸命で。ただスポーツの種類が違うだけで、選手のスポーツに対する気持ちは健常者のスポーツでもパラスポーツでも変わらないことってことを実感しました。

みくぱん:わたしも2年間選手やパラプロの発達障害を持つメンバーと関わる中で、自分の思い描いていた障がい者へのイメージや偏見がガラッと変わったね。発達障害を持つメンバーはわたしと比べ物にならないくらい頭良くてさ、キレ具合半端ないの!そうやって人にはそれぞれ凸凹(得意不得意)があるのに、世間の障がい者に対するレッテルが彼らを下に見てる感じがするし、可能性を潰している気さえしちゃう。やばい久々にいいこと言ったわ!!!

もりりん:みくぱん、そういうのは自分でいっちゃダメっしょ(笑)でも確かにいいとこついてるよね。去年早稲田祭で制作した展示は、その人の可能性まで潰しちゃう暴力的な境界線の考え方を一新させるものだったよね!

かえで:何それ?!去年いなかったからわからんわ~ 新リーダーのひなさん、教えてくださいな!

ひな:はい!これなんですけど...

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このレンガの壁は障害者と健常者の境界線を表してるんですけど、今まで話してきたようにわたしたちって障がい者と健常者に分けられてるじゃないですか。そうやって分けることで、ひとりひとりの違いが見えなくなってます。でもその違いに注目すると、障がい者と健常者の間の境界線がどこにあるか分からなくなります。つまり、人々は2つに分けられることなく切れ目なく連続してて、まるでグラデーションのようです。社会には、障がい者と健常者の間に境界線がある見方グラデーションになっている見方、どちらも存在しています。多くの人には境界線がある見方でしか見られていません。でも、小さな気づき・意識の変革で、グラデーションのように捉える事ができるようになるのです。(ドヤっ)

かえで:すごいめっちゃ文章まとまってるね

ひな:すみません!去年の早稲田祭で作った説明文95%コピペしました!(てへ)

かえで:そういうことか(笑)教科書並みに綺麗だったもんね。でも今の『グラデーション』の説明聞いて一個思ったんだけど、わたし「早大生」ってことで過剰に期待されるのすごい苦手かも。わたし愛知出身なんだけど地元に帰ると「早稲田いってるんだ、すごすぎ」って言われるし、最近新しいバイト始めたんだけど「早稲田なら、すぐできるだろうね」って言われたの。褒められるのはもちろん嬉しい、嬉しいんだけど...早稲田じゃなくても頭のキレる人はたくさんいるし、わたしは早稲田に自己推薦で入学したからなんか後ろめたい気持ちになる。早大生=優等生ってみられることがたまに窮屈になるんだよね。

おかぴ:わたしも帰国子女として早稲田に入って、英語がネイティヴだとか発音がいいっていう帰国子女のイメージに勝手に当てはめられたの苦しかったな~。けど、グラデーションの世界であれば、押しつけられるイメージに対して劣等感を持つことがなくなると思うんだよね。私は英語が自信満々なわけじゃないけど、アメリカの高校生の価値観がどんなんか知ってるし、いろんな宗教の教えを知れたっていうわたしだけの帰国子女の価値を誇りに思えるようになったよ。

みくぱん:人は(日本人は特にかもしれないけど)、”みんな”の中に入りたがって、そこから外れた人を冷たい目で見る傾向があると思う。特に中高生がそうだよね。いじめは”みんな”とは違う子をターゲットすることが多いような気がする。でも「グラデーション」の世界でお互いの違いを個性として認め合えることができる社会になったら、障がい者への理解はもちろん、いじめも減るんじゃないかな。

なつき:どんな人でも、マイノリティや弱者になり得ます。わたしは強者(マジョリティ)じゃなくなることがすごい怖かったです。でもグラデーションであれば、その恐怖は少なくなるのかな。マイノリティは、”みんな”と違う異質なものなんじゃなくて、自分と同じ次元にいて、その中にいろ~んなグラデーションがあるんだって考えられるようになると思います。『グラデーション』の世界こそ『ゆたか』なんじゃないですか?障がい者・健常者っていう概念にとらわれずに、全員が自分や他人の弱さを受け入れて、許しあえる、心地よい環境を生み出していけると思うんですよ。

かえで:さすがなつき。ってかなんか今日のみく、誰か他の人が憑依してるんですかってくらいいいこと言うね!(笑)グラデーションの世界で、一人ひとりの違いが、「”みんな”と違う」じゃなくて、「個性」なだけになったらもっと生きやすくなるよね。障がい者と健常者とか、男女とか、白人黒人とか、日本人と外国人とかさ、無理やり二極化するのはやっぱ無理があるよ、一人ひとり全く違うのに。部長とかリーダーをやってきてても大金なくす人もいるし、早大生でも「賢い」って言われるのが窮屈な人もいるんだよ

ひな:それ全部かえでさんじゃないですか(笑)軽く聞こえたら嫌ですけど、「みんな違ってみんないい」ですよね!ただ単に境界線を引いて分けるんじゃなくて、グラデーションで考えましょうよってことですよ。障がい者に分類される人の中には、わたしより頭の良い人もいるし、身体能力がたけてる人もいるし、お笑いのセンスが抜群の人もいるし。違うことに注目するんじゃなくて、その人がどんな人なのかを見なきゃですね!

かえで:”名門大学早稲田生のかえで”じゃなくて、”リーダーシップのあるしっかり者のかえで”じゃなくて、「かえで」を見てほしいよね。みんな同じ世界にいて、その中で凸凹があって、一人ひとり全く違う凸凹がその人の色になって、みんなの色を並べたらグラデーションになってるんだ!

「グラデーション」の世界こそ、パラプロ式の新しい#ゆたかさの基準です。新型コロナウイルスでわたしたちの当たり前がガラッと変わりましたよね。今がいいタイミングだと思うんです、境界線なんて取っ払いましょうよ!

みなさんの色は何色ですか?

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