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【NYまち歩きリサーチ】HOTなSHOPを探せ!M.CROW

こんにちは。
テキスタイルブランドPARANOMAD(パラノマド)の原田美帆です。
このnoteは京都・丹後の小さなテキスタイルファクトリーが挑戦するNYマーケット開拓の航海日記です。コネクションもノウハウもゼロスタート!どんな道のりが待ち受けているのか!?ドキドキハラハラしながら見守ってくださいね。(経験、知見、アドバイスをお持ちの方、コメントやDMを頂けますと励みになります!)

今日はニューヨークで訪れたおしゃれなお店について続報を書きたいと思います。紹介するのはオレゴン発のクラフトマンシップブランドM.CROW(エム.クロウ)です。このブランドは、これまで何度かnoteに登場しているNY情報通のSienaに教えてもらいました。

M.CROW

直前に訪れたDrake'sから歩くこと数百メートル、ウィンドウでクマがお出迎えしてくれるM.CROWに到着しました。Drake'sについては、こちらの投稿を読んでみてくださいね。


ショップ?ギャラリー?ここは何屋!?


おお…なんてこった!入った瞬間から、もう完全に圧倒されてしまいました。天井の高い、ギャラリーを思わせる空間に、小部屋がたくさんつながっています。まるでアリの巣のような小部屋の連結は、レンガ製のゲートで演出されていたり、ちょっと狭すぎるんじゃないかと思うような隙間を通るところもありました。

部屋に入るといきなり鹿の剥製や昔の博物館にあったような木製の陳列ケースが置かれていたり、その隣の部屋にはモダンなファニチャーとアートペインティングが壁に掛けられていたり

さらに隣の部屋に行くと、ユニークな神話を思わせるモダンなカーペットが敷かれていたり

ビリヤード台が吹き抜けの部屋に置かれていて、、、ホテルのラウンジのようです。

また、別の部屋にはワークアウト用の上質な衣服やデニムが洋服が掛けられていたり

その後ろの棚を見れば、クラフトのコップがあったり、クラフトビールが売られていたり、オリジナルのラジオが流れていたり…。つかみどころのない多様な世界に、もう完全にノックアウトされてフラッフラになりました。

空間の広大さは、一度でもニューヨークのギャラリーを歩いたことのある人なら分かってもらえると思います。広い部屋、高い天井、日本人の感覚にはあまりない巨大な空間です。その広さを認識するのに、体が少しびびってしまうような感じです。そんな広々とした空間の中に、オブジェ、家具、アート、服が点在している。しかも店員がどこにも見当たりません。(本当にいたのでしょうか?)おしゃれな音楽が流れ、自由に各部屋を行き来できる(この時、他にお客さんはいませんでした)。「ここは一体何のショップなんだろう?」と思う不思議な空間と体験でした。

こういう、圧倒的に意味がわからない規模や資金感、洗練された作品に入り込んでしまう奇妙な体験ができるのはニューヨークの魅力の一つですよね。当時、このM.CROWというスペースの正体は全く掴めませんでしたが、とにかく地図を頼りに行き、後から調べてみました。下記にジピちゃん(Chat GPT)による概要を記します。

元々雑貨店だったM.CROW

ニューヨークには魅力的なブランドがたくさんありますが、その中でも特に注目すべきは「M.CROW」です。このブランドは、元々オレゴン州の田舎町でクロウという名前の雑貨店からスタートし、2012年にスタジオ・アーティストのタイラー・ヘイズが買い取りました。

タイラー・ヘイズは、人気のデザイン・スタジオ「Bddw」を手掛けるクリエイターでもあり、そのクリエイティブな背景がM.CROWの製品に独特の魅力を与えています。また、彼とM.CROWの発祥地には深いつながりがあります。ヘイズとM.CROWのオリジナルの店舗はどちらも1800年代に建物が建てられており、歴史的な価値も高いです。

M.CROWの取扱商品は非常に多岐にわたり、家具、家庭用品、アート、美容製品、さらには食品にまで及びます。全ての製品には、高品質な素材と細部にまでこだわったデザインが盛り込まれており、その多くはオレゴン州やニューヨークのスタジオで手作りされています。さらに、M.CROWは限定商品やコラボレーションアイテムも頻繁に発表しており、デザイン愛好者やコレクターたちの間で非常に人気があります。

最新のコレクションやイベント情報は、公式サイトやSNSでチェックすることができます。M.CROWのユニークなデザインと高品質な製品を是非体験してみてください。

公式サイト: M.CROW Website

~~~以上、ジピちゃんによる解説でした!

オレゴンのミケランジェロ!


M.CROWは人口300人の町で生まれた雑貨店が2012年に買い取られ、最先端のブランドとして再生されたというバックストーリーがありました。地域の小さな雑貨店にアーティスト兼デザイナーとしての知見、商品開発力、キュレーション力、製造企画&運営力が組み込まれたのです。このマルチな活躍が、M.CROWのギャラリー空間で見たオブジェクトやプロダクトそのものだったのです!(この売却の物語がどのようなものであったか、その詳細までは追えていないのですが、、)

衣類、デニム、陶器、ナイフ、ビール、そしてオレゴンの植物から作られた蚊よけなどなど!アーティストそのインスピレーションとアイディアが製品に結集されています。まるで現代のミケランジェロのように、自由に領域を横断する活動に驚くばかりです。

アフロ民藝を思い出す


M.CROWの理念は、「職人技術の復興」と「持続可能なものづくり」にあります。製品は長く使えるように設計されており、クラフトマンシップを重視する姿勢が明確に打ち出されています。とのこと!

ヘイズの活動からは、少し前に東京で訪れたシアスター・ゲイツ展アフロ民藝で受けた強烈なインパクトを思い起こしました。(この展示は2024年9月1日まで東京・森美術館で行われています。めちゃくちゃオススメです!)アーティストだからものを作る、絵を描く、という行為に留まらず、自分のいる地域や文化圏やコミュニティにおいて、自分に与えられた役割をひとりの人間として全うしている。このような生き方に(少し)近いものが、M.CROWにもあるのでしょうか。(これは私の印象に基づく分析です)

クラフトマンシップを最前面に打ち出したSHOP(もはやプロジェクト?)はテキスタイル産業に惚れ込んだ私にとって、今後も訪れるべき聖地の一つになりそうな予感がします。M.CROWのブランド背景についてはまだ研究の余地がありますが、マンハッタンを訪れた際には、この素晴らしい空間を訪れてみることを、バチクソにオススメします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。SHOPPE OBJECT、ニューヨークのマーケットについて質問、こんな情報が知りたい!リクエストなど気軽にコメントください。

PARANOMAD
原田美帆

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