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音楽で企画する「OTORY」の紹介

夫婦アコースティックユニット「パラノア」のギタリスト八田太陽です。

唐突ですが、我らパラノアが運営する「OTORY - オトリー」というメディアを紹介したいと思います。

音楽活動を続ける事へのジレンマ

好きな事を好きなだけやるっていうのは案外難しいもんで。やり続けてると行き詰まる時ってあると思います。

音楽活動をずっと続けていく中で、いつしかミュージシャンとしての活動に疑問を持つようになりました。作曲し、レコーディングし、楽曲をネット配信し、ライブをする。世の中の動向を追いながらyoutubeでカバー曲を演奏したり。

この活動フローは若かりし頃から特に変わらず、当たり前の活動として行なっていました。でも活動が長くなってくるとだんだんとモチベーションが保てなくなっていきました。

出てくるアイデアにもテクニックにも限界がある。音楽は大好きだけど、この活動の先に何があるのだろうか?続けていった先で誰かに何かを届けられているのだろうか?この先も音楽をライフワークとして続けていきたい、でもこのモチベーションで続けられるんだろうか?と疑問を持ったまま日々が過ぎ、ある時わからなくなってしまったんですよね。

これは一緒に活動していたVoである奥さんも同じ気持ちで、夫婦だからこそ距離が近いのもあって今後の方向性について頻繁に衝突したり、活動しなくなったりした時期もありました。

それでも長い時間をかけて話し合い続け、思いついたことは試していく中で、少しづつですが「自分達にしかできない音楽の表現方法」が見えてきました。

仕事から音楽へのアプローチが見えた

アイデアの起点になったのは音楽以外で携わっていた「仕事」です。デザインや映像制作、Web開発などを仕事として行なっているんですが、「ブランディング」「SEO」「UI,UX」「マーケティング」「ライティング」など仕事を通して専門職の方々とチームを組んで一つのサービスを展開していく経験を何度かさせていただき、その経験から「企画に音楽を絡めていく」という方法を思いつきました。

自分達がワクワクする・楽しいと感じることを題材に、そこに音楽を絡める。

例えば、夫婦で散歩するのが大好きなので、とある商店街を散歩して動画を撮りながら気になったお店にアポを取ったり、街を紹介する記事と動画を作る。街は無数にあるのでシリーズ化できるし、「街歩き」をテーマにしたテーマソングも作れるよね。「街歩き」で検索したユーザーさんにパラノアの音楽を聴いてもらえる打率が上がるよね、とか。

音楽のフォーカスを「自分視点」から自分達以外のヒト・モノ・コトに当てることで楽曲のアイデアも斬新なものになるしコンテンツも残せるよね、となりました。

これをメディアとして展開したのが「OTORY」です。

OTORYは過去のアイデアなんかも雑多に入っているんですが、上記のようなアイデアで企画にしている記事もいくつかあります。

静岡・吉原の個性的な人々

僕の弟が静岡県の富士市吉原で静岡おでんの居酒屋を営んでいて、ある時そのお店で演奏させていただく機会がありました。お店の常連さんが見に来てくれてみな暖かく、個性的で魅力的な人たちばかり。この魅力を伝えたいなと思いました。この街のテーマソングを作って街の魅力とそこに住む人たちを紹介しよう!という所から始まった企画でした。

テーマソングはこちら。

クジラを思い出すじかん

吉原で出会った人達の中で、 上野にある国立科学博物館で開かれた「大哺乳類展2(2019年4月から約2ヶ月間)」で展示されるクジラの骨格標本を作るというプロジェクトに携わっている人々と出会いました。

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作業現場を見学させていただいたり、飲んだりインタビューさせていただいたり交流を深めていく中で紹介いただいた国立科学博物館の研究者・田島木綿子先生にインタビューさせていただきました。

せっかくだから企画にしてクジラのテーマソングを作ろう!と安易に考えていたんですが、インタビューする中でプラスチックゴミからの環境問題など、大きな社会問題になっている所まで話が広がっていきました。環境問題に積極的に取り組んだこともない自分達が軽々しくテーマソングなんか作っていいんだろうかと自問自答しましたが、田島先生が「素直な気持ちを歌にすればいいんだと思うよ」と言ってくれ自分達なりのクジラソングを作りました。

テーマソングはこちら。

人となりに会いにいこう

この企画はOTORYを作るきっかけになった前段の企画で、奥さんがソロ活動をしながら自身で手がけたメディア「People Session」というWebメデイアの名物企画でした。

https://www.people-session.tokyo/

この企画の記事を引用したものになります。奥さんであるごとうらんが「魅力的だな」、と思った人に直接話を聞きにいき、その方のテーマソングを作るという企画。僕もカメラマン、テーマソングの作曲やアレンジでお手伝いました。People Sessionのテーマソングはこちら。

この企画から「自分達にしかできない音楽表現」が見えてきたのかなと思います。

まとめ

去年は子供もできて活動は少なかったんですが、逆に子供を絡めたり、ファミリーに向けてのコンテンツを作る、など環境が変わったことで出てくるアイデアもきっとあると思っています。

僕らは僕らの音楽を最大限生かして今後も楽しく「ものづくり」していきます。OTORYももっと雑多に埋め尽くしていきたいですね。

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