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拾ったテディベアを買いに行く【なんのために】

前回、前々回と道端で拾ったテディベア「ラクス」(←勝手につけた名前)について調べ続けている。
我ながら、このぬいぐるみに異常な執念を燃やしている。

▽今までのお話はコチラ▽


前回、拾ったテディベア「ビーニーベイビーシリーズ」の現行品を求めて、私は販売会社に取扱店舗の問い合わせをした。
結果、「文具雑貨店 COMPASS」「ドンキホーテ」「ヨドバシカメラ」の3店舗へ納品していることがわかった。

さあ、どの店をあたるべきか。
「ドンキホーテ」と「ヨドバシカメラ」は店が広すぎて探すのがめちゃくちゃ大変そうである。
なので「文具雑貨店 COMPASS」に行くことにした。
具体的な納品日や在庫数は不明なので、品切れの可能性もあるが…ここで見つかることを祈る。

文具雑貨店「COMPASS」

COMPASSはショッピングモールの一角にあった。
店内は小学生~中学生向けの文具、キャラクターグッズ、学習用品などが並んでいる。懐かしい雰囲気だなあ。
プールの授業の着替でしか使わない、例の「ゴム付きバスタオル」が吊られているのが印象的だ。

ビーニーベイビーズシリーズは…あった!
レジ横にサンリオグッズと一緒になって並んでいた。
私の背丈ほどある高さの棚の、半分がサンリオ、半分がTy製品である。予想していたより品揃えがある。

さあ、どの子を連れて帰ろうか…。

こうして見ると、みんな異様に目がデカい
90年代のビーニーシリーズがまとっていた素朴なテディベア感とは真逆の印象だ。めちゃくちゃアニメ作画っぽい
いわゆるアメリカ的な原色ギラギラと、日本のユメカワ系が混ざったような世界が広がっている。
ラインナップもユニコーン、アルパカ、ハリネズミなど今風なモチーフのぬいぐるみが目につく。

購入したのは「レイニー」というヒョウのビーニーベイビーズ。ピンクと黄緑の色合いがうちのラクスに似ている。
レイニー、キミにきめた!
ちなみに、レイニーの価格は1188円(税抜)でした。

▽お待たせしました(してるのか?)、こちらがレイニーちゃんです▽

もはやテディベアではない

こちらがヒョウのビーニーベイビーズ、レイニーちゃんだ。
ピンクと黄緑の色合いは同じだが、パステルカラーのラクス(右下の写真、左側)に比べてかなりビビットなカラーリングである。
体の一部はビーズが入っているが頭など大部分はしっかりと中綿が詰められていて、4本の足でガッツリ自立する。
ラクスより長毛だ。本物の猫のような手触りで、思わずナデナデしてしまう。かすかに首をかしげているのが、あざとかわいい。

Tyマークが描かれた例のタグには、誕生日とポエムが書かれている。
「私はとってもオシャレなの。斑点と毛皮がとってもユニークでしょ?」

おわりに

1990年代世界中で巻き起こったビーニーベイビーズバブル、ぬいぐるみ2体を快く譲ってくれた商店のおばあちゃん、
問い合わせ対応してくれたメテオAPACのお姉さん、そしてCOMPASSでのレイニーちゃんとの出会い…
何気なく始めた散歩からとんでもない発見と巡り合わせの連続が起きた。

残念ながら、私の手元にあるぬいぐるみ達に数十万の金額的価値はありません。
でも、心の中は言いようのない達成感に満ちているのを感じる。
私が拾ったぬいぐるみの持ち主は分からなかったけど…こんなに楽しい思い出のきっかけとなった人が近所のどこかに住んでいるなんて、考えてみたらとってもステキなことじゃないか。
いつか、どこかで出会えるかもしれない。
ワクワクしながら今日は眠ろう。
 
10年後、この子達の価値が228万円になる日を夢見て。(あきらめろよ)

ここまでお読み頂き、ありがとうございました!

ちなみに・・・このお話を書いたのは今から1ヶ月半ほど前ですが、私はつい先日、商店街の別のお店でビーニーベイビーシリーズに出くわしました。
この後日談は、近々公開予定です。お楽しみに。


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