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商品部のいいところ 5選

こんにちは、(株)ワシントン靴店 商品部長の北川純子です。先日、「商品部は人気がない」という記事を出してしまったので、今回は、心機一転、商品部のいいところを、5つも紹介したいと思います。

1,トレンドをいち早く察知できる

ナイキやノースフェイスなど、グローバルブランドの展示会は、商品が入荷する、8~10ヶ月前に開催されます。例えば、今は夏が終わったばかりで、いよいよ秋物が入荷する頃ですが、もう来年の夏の展示会が始まっています。もちろん、来年の春物の発注は、すでに終わっています。
今年の流行ってなんだろ~と、雑誌を参考にする方もいらっしゃるかもしれませんが、雑誌よりも断然、早いです。
展示会場で、どうしても自分用に欲しい商品が見つかって、でも店舗に置いても売れないだろうなぁ・・と思ったら、こっそり客注を入れておき、手に入れることができます。
ちなみに、来年の春、グローバルブランドのキーワードは、ほとんどが「サステナビリティ」でした。ゴミ、いや、リサイクル素材を使った商品が多かったです。難点は、価格が高いことです。意識が高い人には響くのかもしれませんが、どうなんでしょうか。

2,お取引先からのお中元やお歳暮、手土産がもらえる

配送センターに併設して、本社(本部)は1階、商品部は2階に事務所があります。なので、本社に来る、お中元やお歳暮の、お裾分けがもらえます。毎年、決まって同じ物を贈ってくださるお取引先が多いので、時期になると「さくらんぼ、そろそろかな~」なんて、楽しみになってしまいます。
商品部に商談に来てくださるお取引先の中には、手土産を持参してくださる方がいらっしゃいます。色々な地方の銘菓が味わえます。わたしが大好きなのは、博多の「通りもん」、山梨の「信玄餅(桔梗屋)」、鎌倉の「鳩サブレ」、新潟の「おかき」、福島の「ままどおる」、浜松の「夜のおやつ うなぎパイ」、ガトーフェスタハラダの「ラスク」、北海道の「白い恋人」など、です。ただし、ダイエットをしている期間だと、地獄です。

3,体を動かせる

商品部は、パソコンと にらめっこばっかりしている訳ではありません。併設している配送センターに到着した、大量の商品の荷受けをし、値付けする場所につながるレールに、商品の入ったダンボールを流す作業を、朝、昼、夕方と、1日に3回、行っています。定期的に体を動かせるので、いい、息抜きになります。
また、オリジナル商品は、コンテナで到着することが多いので、デバン(デバンニングの略。 コンテナから貨物を取り出す作業のこと。)も、します。
冬でも汗だくになります。ギャッツビーと着替えは必携です。デバン後の商品部は、あちこちからギャッツビーのいい香りが、ただよってきます。

4,日当がもらえる

バイヤーになると、出張が多くなります。今はリモートでの商談も多くなりましたが、実際に自分の足でお取引先に出向いて、すべての商品を自分の目で見たり、履いたりしてみないと、なかなか、いい商品には出会えません。日帰り出張だと、早朝に家を出て、帰宅は深夜。お昼ご飯を食べる余裕もなく、1日に何社も回るので、クタクタになります。わたしは、普段、車でしか移動しないので、出張に行くと、歩き過ぎて、必ず筋肉痛になります。途中で足がつることもよくあります。出張の帰りに、ギックリ腰になったこともありました。出張の日に高熱が出て、病院で注射を打って熱を下げ、フラフラになりながら行ったこともあります(今のコロナ禍では考えられませんね)。過酷ではあるものの、バイヤーは仕事の一環で出張に行くだけなのに、なんと、日当がもらえます。ただし、社長への出張報告を翌日までにしないと、もらえないので、要注意です。

5,商品が売れたときの喜びがひとしお

なんといっても、一番うれしいのは、自分で仕入れた商品や、自分で開発したオリジナル商品が、飛ぶように売れたときです。店舗からの、「売れました~」という報告も、かなりうれしいです。商品部が店頭に立つのは、お正月の「初売り」と新店舗の「オープン」の時くらいなので、お客様の喜びの声を店舗から聞くと、本当に努力が報われた気持ちになります。
オープンでは、店作り(商品の搬入、陳列、店装)から行うので、オープン日に、たくさんのお客様がご来店してくださり、たくさんご購入されている光景を見ると、「ジーン」ときます。

以上、「なんだ、商品部も悪くないじゃん」、と思っていただけたら、幸いです。


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