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わたしの仕事の極意5選-好きな仕事に出会うために-

ある年配男性との雑談で、夫婦間の家事分担の話になりました。
「ゴミ捨ては俺がやってるよ!だって、家を出ようとしたら、車のボンネットにゴミ袋が置いてあるんだもん。」
おやおや。かなりできた奥様ですね。

すべての作業は、準備作業、本体作業、後始末作業の3種類に分けられます。「ゴミ捨て」を例に考えてみます。
準備作業:各箇所のゴミ箱のゴミを、ゴミ袋に集め、ゴミ袋を縛る
(分別する、ゴミ袋を買ってくる)
本体作業:ゴミ袋をゴミ捨て場へ持って行く
後始末作業:ゴミ箱にゴミ袋をセットする、ゴミ袋の在庫を確認する

もうお分かりですね。彼は本体作業だけを行ったのに、「ゴミ捨て」すべての作業を担当しているつもりになっているのです。準備作業と後始末作業は奥様が行っているにも関わらず、旦那さんに家事を分担している気にさせていて、大変立派です。わたしなら、「またゴミ箱にゴミ袋セットしてないじゃん!」と文句を言ってしまうでしょう。(不満をためないことも大事です)

仕事はどうでしょうか?
本体作業のおいしいところだけやって、作業のすべてをやった気になっている方、いますよね。なんでもやりっぱなしで、後片付けしない、とか。
我々の仕事は、こうした「作業」をいくつか合わせた「業務」があり、「業務」をいくつか合わせて、1つの仕事になっています。
例えば、我が社で一番人数が多いのは、店舗勤務の社員です。
以前、店舗の業務を大分類に分け、その業務をさらに作業種類ごとに分類し、それぞれの作業時間を計測する調査をしたことがあります。
作業種類は150種類にも及びました。
「接客」という業務が好きで、小売業に就職したとしても、接客だけをできる訳ではありません。掃除、ゴミ捨て、レジ打ち、品だし、検品、陳列、棚卸し・・・接客以外の業務の方が、実は多いのです。

仕事 > 業務 > 作業
業務・作業の内、得意なもの、不得意なもの、好きなもの、苦手なもの、あると思います。
自分の嫌いな作業をするとき、つい「めんどくさい」と思ったり、言ったりしていないでしょうか。
他人が言っているのを聞くと、ちょっと嫌な気分になるので、自分も言わないように気をつけています。(うっかり口にしてしまう時もありますが。)
わざわざ、「めんどくさい」なんて言わなくても、世の中は「めんどくさい」ことばかり。
「生きる」ってそもそも「めんどくさい」のです。

好きなことばっかりやっていれば、めんどくさくない?
そんなことはありません。
お風呂、好きですけど、入るまで、ものすごくめんどくさいです。
食べるの大好きですけど、作るのも、後片付けも、めんどくさいです。

好きなことって、一体何なのでしょう?
経験したことがあることなら想像がつきますが、やったことも見たこともないことは、想像がつきません。
ほとんどの人は、好きな仕事に就くことって、ないと思います
やってもみてないのに、好きかどうかなんて、分かりませんからね。
こんな自分になりたい、自分の好みかも、と思って、想像だけで選択した道が、実際は全然、思ってたのと違ったということはよくあります。
私の場合、人生のほとんどが思ってたのと違いました。

でも、自分で選んでしまっていますからね。選んだ以上、責任があります。同時に、その他の選択肢を選ばなかった責任もあるわけです
「自分で選んだ道」というのは、その時は不満があっても、一生懸命やっていたら、後々良い結果をもたらしてくれる、そういう「運命」的な「導き」なのかもしれません。
好きだの、嫌いだの言って、仕事や業務を選んでいる場合ではありません。
好きなことだって、所詮、めんどくさいことなのですから。

と言うわけで、前置きが長くなりましたが、社会人25年目の節目を迎えたわたしの、仕事の極意をまとめてみました!

わたしの仕事の極意5選

  1. 自分の選んだ道が、失敗したとか、思ったのと違うとかと思っても、しばらく(最低4年)一生懸命やってみる。それを選んだ責任と、その他の選択肢を選ばなかった責任を果たす。それが運命だったと後から分かる。

  2. はじめから好きな仕事なんて ない。一生懸命やってみて、はじめて好きか嫌いか分かる。

  3. 与えられた仕事を分類して、選り好みしない。やりたくない仕事も好きな仕事の一部。一生懸命やる。そうしていると、やりたくないと思っていた仕事の必要性が分かる。

  4. 「めんどくさい」と言わない。口に出すと、すべてのことが、めんどくさくなってしまい、好きな仕事に出会えなくなってしまう。

  5. モチベーションは誰かに上げてもらうのではない。自分で目標を見つけて、一歩ずつ進んでいくのみ。

働いている時間って、人生の半分くらいあります。せっかくなら楽しくしたいですよね。もし、仕事が楽しくないのなら、それは誰かのせいではなくて、選択したことも含めて、原因はすべて自分自身にあります。
やりがいのある仕事があるのではなく、自分自身でやりがいを見い出すから、やりがいのある仕事ができるのだと思います!

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