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なぜ女性のホームレスが少ないのか

ホームレスについて考える機会があったので、自分の考えたことをメモ程度に。

ホームレスの男女比はどのくらいか、皆さんご存知でしょうか?

日本で目視によって観測された約1万人のホームレスの内、女性の数は約300人。つまり3%です。

※ちなみにここでのホームレスとは、野宿者のこを指します。

人口の男女比は約1:1なのに対し、かなり極端な割合となっています。

なぜこんなにも女性のホームレスが少ないのでしょうか。

①売春という選択肢

ホームレスはもともと日雇労働者の寄せ場に発端を成します。
日雇労働は体力仕事がほとんどなので、当然働けるのは男性です。

敢えて「最下層の仕事」という言葉を用い日雇い労働をそこに当てはめた場合、女性の場合の最下層の仕事は性風俗、売春になるのです。

性風俗を定職と見なすか否かの議論は一度後回しにしたとして、女性の場合は男性と違い、毎日同じ職場に安定して出勤することができます。

またセキュリティの観点や利益率の面でも、性風俗では専用の寮が提供されることが多く、男性だったらホームレスになりかねない人間でも、女性なら寮に住むことができます。

※あるいは男性の支援者によって、居住地が用意される場合もあります。

従って野宿者になるという最悪の選択肢を免れることが、売春という選択によって可能になっているわけです。

②かわいそうだから

社会的、経済的にハンディキャップを抱えた人たちのためのセーフティーネットや福祉制度は、誰がどうやって定めているのでしょうか?

答えは、何不自由なく生活している人たちが、各人の想像力の範囲で「かわいそう」と思ったところに対して、です。
※敢えて言葉を選ばず書いています

病気やケガで働けなくなった人に対して傷病手当金が出されるのは、病気やケガで働けず給料がもらえなくなって生活できなくなったら「かわいそう」だから。

母子家庭支援制度は、女手一つで子供を育てなくてはいけなくなってしまった「かわいそう」なお母さんのために用意されています。

ではホームレスはかわいそうですか?

駅のホームや橋の下にダンボールを敷いて寝ているホームレスを見て、みなさんは「かわいそう」だと思いますか?

そして今あなたが想像しているホームレスは女性ですか?

そうなんです、男性のホームレスを見ても、私たちは「かわいそう」だと思わないんです。

でももし、ダンボールの上に横たわっているのが、若い女の子だったら?

少なくとも男性のホームレスが横たわっているよりも世間は目を向けるだろうし、声を掛ける人も現れるのではないでしょうか。

・・・。

ひとまず15分ほど調べた程度での私の考えなので、間違っていることもあるかもしれません。

女性のホームレスという視点から社会を切ると、また違った世界が見えてくるかもしれませんね。


今日も読んでくれてありがとう、きゅんです💗

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