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〈わかりそうな本〉と〈頑張ればわかるかもしれない本〉ばかり読んでしまう

でも本当は〈わからなさそうな本〉にも〈わかりっこない本〉にも読んでみたいものがたくさんある。
そういう本に対して、ずっと「私にはまだ早い」とか「買っても全然わからなかったら勿体ない」とか思って我慢していたけれど……読みたければ読めばいいのかもしれない。

美術や音楽や映画には、「わからないけどなんか好き」なものがある。
いや、よく考えたら小説にも詩歌にもある。
ならそれ以外の本でだって十分に起こり得る。

それらの本を「読んでいい」と自分に許すことが、読書をもっと自由にする最初の一歩のような気がする。

ただお財布に余裕がないので、よっぽど強い動機か、これは好きだろうという確信がないと買うのは難しい……まずは図書館に相談だ。




以上のことは、小津夜景『ロゴスと巻貝』(アノニマ・スタジオ)を読んでいたら浮かんできた。まだ途中だけどとても面白い。


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