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ファイナンシャルプランナー(FP)3級と2級のスキマ時間を使った最短合格術

中井 宏俊(なかい ひろとし)と申します。

このnoteに興味を持っていただき、ありがとうございます。皆さんはきっと今何かしらのお仕事をしながら、ファイナンシャルプランナーという資格を取ってみようと考えておられると思います。

ファイナンシャルプランナーとはそもそも何なのか。
資格取得の難易度はどれくらいなのか。
これくらいは調べればすぐに出てくると思います。
実際この記事でもFP協会のHPから説明などの情報を抜粋しています。

このnoteではそういう情報だけでなく、本業を持っている私が、副業もしつつ、家事や育児の間のスキマ時間を活用しながら、1年間でファイナンシャルプランナー3級と2級に合格できたそのコツやポイントをわかりやすくまとめてあります。

本業や副業で忙しいから勉強ができない
家事や育児で疲れて勉強時間が取れない
金融や経済のことはわからないから無理だ

という方に特に読んでいただき、参考にしてもらえたらと思い執筆しました。

2023年1月中は全編無料で読んでいただけるようにします。
2月からは一部100円にさせていただく予定です。

このnoteを読んでいただき、2023年にファイナンシャルプランナー試験に合格できるよう、学びを深めていただけると嬉しいです。

前置きはこれくらいにして、本題に入っていきますね。


1.自己紹介

2022年12月時点で43歳男性です。
ファイナンシャルプランナー3級、2級ともに2022年にチャレンジして、両方とも1発合格できました。

まず、このnoteを執筆している私について少し書かせてもらいますね。

学歴、キャリアはこんな感じです。

1998年:兵庫県立御影高校卒業
2002年:関西大学 工学部卒業
2002年:株式会社CSK(現SCSK)入社
2007年:     〃       退職
2007年:関西医科専門学校理学療法学科入学
2010年:       〃      卒業、理学療法士国家試験合格
2010年~:急性期病院、ケアミックス型病院、訪問リハビリなどの現場で理学療法士として従事。
2016年~:副業として整体院、個人で小規模の勉強会やセミナー開催

いかがでしょう。
一見するとファイナンシャルプランナーからは縁遠いキャリアかなと書いていて改めて感じました。
経済学部とかそういう学部には一切行っていませんし、IT企業に就職していた時も、金融系の業務には就いていませんでした。

続いて、今までに取得した資格についてもご紹介しておきましょう。
有効期限を過ぎて、現在失効してしまっているものも含んでいますのでご了承くださいね。

基本情報処理技術者、日商簿記3級、CISCO CCNA
ドットコムマスターシングルスター2002/ダブルスター2003、

理学療法士、呼吸療法認定士、住環境福祉コーディネーター2級、心理カウンセリング&コーチング1級、終末期ケア専門士、介護口腔ケア推進士
アンビリカ(産後)ヨガインストラクター   
東洋医学&リハビリテーション協会認定 レベル3東洋医学インストラクター

そして今年新たにファイナンシャルプランナー3級と2級が追加されることとなりました。
資格の部分をご覧いただいて、気付かれた方もいらっしゃるかもしれません。
日商簿記3級だけ、ファイナンシャルプランナーと関連があると言える資格ですね。
とは言え、これはIT企業に入ってすぐに、新人研修中に取得したもので、特に目的はなく、強いて言えば業務命令だったから取得した、という感じでした。

なので、そこまで深く考えて勉強していませんでした。
でも、勘定科目や貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)の基礎を若いうちに学べていたのは非常に良かったと思います。

この辺りの単語だったり、計算方法などを40代で一から学ぶとなると勉強効率がかなり厳しいものになったに違いないからです。
とは言え、40代からでも一からチャレンジするのは充分可能だと思います。

2.なぜ今ファイナンシャルプランナーなのか

1章で私の簡単な経歴についてはお分かりいただけたでしょうか。

日商簿記以外はなかなかファイナンシャルプランナーとは結びつかないけど、と思われた方が大半ではないかなと思います。

なぜ今ファイナンシャルプランナーを受験したのか。

理由は主に以下の3つです。
 ①昨今の経済含める世界情勢の悪化、混沌
 ②日本国内でも自己防衛の必要性が高まった
 ③家族の将来のために備える必要性が高まった

①について。
これは昨今のニュースをご覧いただければ何となくわかるかと思います。

詳細は割愛しますが、ロシアウクライナ情勢、米中対立、EU含むヨーロッパの変化、さらには2020年からのコロナ禍による各国の様々な対応や政策など、ですね。

直接的な戦争だけでなく、いわゆる情報戦というものによる影響が昔と比べて出やすくなっているのが現代の世界情勢だと思います。
大々的なニュースになっていないだけで、本当に色々なことがここ数年起こっています。

各国の様々な思惑により、経済状況は目まぐるしく変化しているわけです。

あと、これは信じる信じないの話になりますが、陰謀論のように『グレートリセット』というものも言われています。世界規模で先行き不透明であることは間違いないと思います。

②について
これもここ数年の日本政府の政策や閣僚の発言などからも、認識されている方が多いと思います。

副業の解禁、つみたてNISAやiDeCoなどへの税制優遇、財政規律重視、可処分所得の低下、最近では防衛費増加のための増税や物価高については意識せざるを得ない状況ですよね。

昔であれば、1つの企業に就職して、エスカレーター状に給与も上がり、昇進もして役職がついて、退職金をもらってあとは悠々自適、というライフプランで良かったのです。

しかし、今は違います。
いわゆる終身雇用というのは、雇用側の従業員側も良くも悪くも考えなくなってきたし、終身雇用なんてものは存在しないくらいの状況になってきている私は考えています。

世界だけでなく、日本国内においてももはや国は守ってくれません。
最低限のセーフティネット(生活保護)は存在しています。
しかし、年金を見ても年々徴収される額は上がるものの、受け取り予定額は年々下がる。年金受け取りのタイミングを繰り下げれば、最大で84%増額となりますが、受け取り開始年齢は75歳と、そこまでは自営しなければならないことになります。
しかも平均寿命を考えれば、そこから何年年金を受け取ることができるのか。
非常に難しい選択を迫られるわけです。

つまり、政府が用意した対策だけでは、若いうちは何とかなっても仕事ができない(就職ができない)年齢だったり、ある程度の年齢になってから働けない状態(事故や病気の罹患など)になってしまうと、それまでと同等レベルの生活はまず送れなくなるでしょう。

仮に健康を保てたとしても、高齢になってまで汗水流して若い現役世代と同じように仕事をしたいと思う方は、恐らく多数派ではないと思います。
皆さんは高齢者になっても、今と同じ時間、同じ負荷の仕事ができますか?
今と同じような働き方をしたいですか?

こう考えると自己防衛が必要だし、そのために必要な知識を整理する必要がありました。

③について
これは②に通じるところがあります。

私は2人子どもがいます。
37歳の時に1人目の父親になりました。今時としては普通かもしれませんが、決して早くはないタイミングだと思います。

私が65歳の定年のタイミングで、1人目は28歳。
万が一私の身体に何かあるかと仮定して、55歳の時に退職するとなるとその時点では18歳。定義上は成人かもしれませんが、まだ大学に入るかどうかくらいのタイミングです。さらに下にもう1人いますから、55歳では倒れていられません。
しかし、命はどこでどうなるかわかりません。

それは医療の世界に身を置いているからこそ痛感します。

突然事故に遭う
突然に倒れるような病気に襲われる
進行性の疾患に罹患する

一瞬で命を失うかもしれないし、障害を持ったまま働くこともできず生きることになるかもしれない。

最悪を考えるといくらでも悪いことは想像できてしまいます。

また、私の今の仕事である理学療法士。
基本的には身体が資本です。動けなくなってしまうと患者さんのお手伝いが満足にできなくなります。

そうなると、43歳の今はいいけど、10年後に同じように身体は動いてくれるのか。
さらにそこから定年まではどうか。

一般企業であれば年齢を重ね、キャリアを積み重ねていくと、程度の差はあれど管理職などの役職がついて、現場から管理業務にシフトしていくのが一般的だと思います。
中小企業だと必ずしもこうではないかもしれませんが。
とりあえず一般論として。

これは理学療法士などセラピストの仕事をされている方なら一定数ご理解いただけると思いますが、我々の世界は役職がそれほど多くは設けられていません。
主任、科(課)長、部長くらいです。
その少ないポストをそれなりの人数で争うことになります。

もし自分と同期が役職についてしまうと、その同期が早期退職したり病気など何らかの理由で就業できない状態になるなどしないと自分は定年まで役職がつかない、平社員のまま過ごすことになります。
これは雇われセラピストあるあるです。

話を戻すと、役職がついて管理職になればデスクワーク中心で何とか理学療法士としての仕事を定年までやれるかもしれません。
しかし先述したように役職がつかないセラピストは平社員と同じです。
若手と同じように現場でフルタイム動く必要があります。

もちろんセラピストの中でも教育や研究の分野に進んだ人はこの限りではありません。
さらに、自分が独立したりして経営者になれば、このパターンも同様にこの限りではありません。
しかし、教育や研究分野に進んだり、自身が経営者となって活躍し、人生安泰と呼べる状態になっている人の方が圧倒的に少数派です。

大部分は病院や施設、福祉分野などの現場で活躍しているわけです。
理学療法士協会のHPに勤務先の内訳が詳細に記載されています。
実際はこんな感じだそう。

PT協会ホームページより抜粋

私も雇われる側の人間であり、役職はつきそうにない状況です。
副業もコロナ禍でなかなか厳しい状況にあります。

話を戻すと、このような状況で自分が今できることは何か。
妻や子供たちに今できること、そして将来に何が残せるか、してやれるか。
ライフプランを見直す上で、きちんとしたお金の知識を学ぶ必要がある。
欲を言えば、私のようにライフプランを見直したいけど、どうしていいかわからないという人たちに対して、少しでもいいからお手伝いができないか。
こう考えるようになったのが2021年の春くらいでした。

なかなか重い腰が上がらず、どうにか自分を奮い立たせて2022年にファイナンシャルプランナーにチャレンジすることにしました。

3.ファイナンシャルプランナーとは


そもそもファイナンシャルプランナーとは何はご存知でしょうか。

私も最初は漠然としかわかっていませんでした。
「お金に詳しい人であってるよな?」くらいの感じです。
間違ってはいないけど、あまりにもざっくりし過ぎた理解ですね。

ファイナンシャルプランナーの定義は以下の通りです。

人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。

日本FP協会 ホームページより

ファイナンシャルプランナーというのはそもそもどこが試験を実施して、資格として認定しているのか。
これは調べればすぐに出てきますが、
『NPO法人日本ファイナンシャルプランナーズ協会(日本FP協会)』


『一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)』
の2つが試験を実施する機関となっています。

国家資格、と書いてあるHPが多いですが、正式には『国家検定』を受けることにより取得できる資格です。所管は厚生労働省になります。

厚労省から試験実施機関としてFP協会ときんざいの2団体が指定されている、ということになります。

この2つの団体、同じ資格の検定を任されているのですが、厳密にいうと試験内容が2つの団体で異なる、と言う点に注意が必要です。

以下のように、FP協会ときんざいでは違いがあります。

1.日本FP協会
<出題内容>
「資産設計提案業務」をテーマとした下記の内容から出題される。
1 .関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2 .ファイナンシャル・プランニングのプロセス
3 .顧客のファイナンス状況の分析と評価
4 .プランの検討・作成と提示

2.きんざい
<出題内容>
「個人資産相談業務」、「中小事業主資産相談業務」、「生保顧客資産相談業務」、「損保顧客資産相談業務」の4つから1科目を選択して回答。

ユーキャンホームページより抜粋

簡単にいうと
『より実務的な知識や技量を問われるのがきんざい』
『個人の資産設計提案の仕事で問われる内容がメインとなるのがFP協会』
ということです。

どちらの団体の試験を受験すればいいか。
これは皆さんの状況次第です。

金融系、生保や損保で仕事をしている、もしくは転職したいというのであればきんざい。
私のように知識を身に付けて個人の資産設計に役立てたい、個人ベースの相談に乗りたいというのであればFP協会。

こんな感じにざっくり考えてもらえばOKかと私は考えます。
個人的にはきんざいの方が実技試験は実務に沿った内容なので少し難しいように感じました。
なので私はFP協会の検定に申し込みをしました。

2級と3級の違いについても簡単にまとめます。

ファイナンシャルプランナー(FP)2級は、3級の出題範囲に加えて、法人のファイナンシャル・プランニングが追加されています。3級は個人資産に関連する相談業務に必要な技能を身につけるのに対し、2級はさらに中小企業の資産相談業務の内容が加わるため、より専門的な知識が必要です。

2級は3級の出題範囲を網羅していますが、内容は3級よりも実務的で高度な知識が問われ、さらに深い知識と応用的な実務能力が試されます。

ユーキャンより抜粋

4.効率よく学ぶためのポイント


この章では効率よく学ぶポイントについてお伝えします。

なぜ私がこの章について詳細に書けるかというと、私が本業+副業、家事もやれば育児も普通にやる、
理学療法士として学びも深める時間が必要、情報発信もやっている、ということでまとまった勉強時間を取れることが少なかったからです。

独身であれば全て自分の時間です。かなり勉強時間に使えると思います。
既婚者であってもパートナーと2人であればまだ時間は確保しやすいと思います。
問題は既婚者でかつ子育て真っ最中の場合。特にお子さんがまだ小さいケース。
まさにうちなんですけどね(苦笑)

資格試験のために1日〇時間やる、みたいに発信されている方々をたくさんみますが、その通りの時間を確保して、それを継続してやれるかどうか。
やれる方はそれでいいと思うし、私はそういう人をすごいなと尊敬します。

私の生活リズムや40歳を越えて体力が落ち込んだ状況を考えると、毎日確実に決まった時間を確保することが難しかったのです。

なので私は時間の効率化、スキマ時間を使った試験勉強をどうやったらできるかをこの数年は特にこだわって実践しています。

この章が一番大事だし、参考になる部分だと思いますので、しっかり読んで自分の生活に落とし込めるようにしてください。

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