人としての子どもの成長を目撃した日
先日、10才以下の子ども含めて総勢15人ほどのピクニックに行きました。
私の姪(5才)と甥(1才)を始め、子どもたち同士で遊んでくれるので、(鬼ごっこに参加させられてたパパたちは意気消沈してた)楽でした。
喧嘩の数秒後に仲直りして、まるで衝突の事実なんてなかったかのように、無邪気に仲良く遊んでいて、
「子どもって単純でいいなー」
とぼんやり眺めていたのですが、じっくり観察してみると、大人と比にならないくらいのスピード感と激しさでもって、彼らの心は絶えず働いているということに気付きました。
集団への適応
なんか、こういうこと言うと”変人”扱いされる傾向にあるので、普段自分からあえて言いはしませんが。
私は、子どもがあまり好きではありません。むしろ苦手。
(「人による」は大前提)
大人の常識がまだ分からないから論理的に理解し合えないし、本能の比率が高すぎてついていけないし、鼻くそつけられるし、すぐ感情的になって泣くし、嘘泣きするし……。
ある点では、今でも私はまだまだ子どもだなぁ、と思うときも多々あるのですが、常に子どもの状態にある人が苦手。っていうか怖い。
目の前にいるときは可愛くて癒される~って思っても、時間差でどっと疲労感に襲われます。
例えば身内の子や、産まれたときから知っている子どもに対しては、もはや別次元の愛着を抱いているため、子どもとか大人とかの概念が薄いのですが、
でも、だからこそ日々の生活の中で、なかなか子どもとしての心の動きを認められないというか、一人の人としての成長を実感し辛いというか……。
とにかく、今回傍から子どもたちだけの集団を観察することで、姪の著しい成長を目の当たりにし、結構ぐっときました。
共感と譲歩
その日の朝。
コンビニに行ったついでに、姪の大好物のマーブルチョコレートを買って帰りました。
「シショー、ありがとう」
(※姪は私のことを”師匠”と呼ぶ)
ちゃんと、自発的にお礼を言えるマナーが身についてる。
よしよし。
姉、ナイスファイト。
「一個ちょうだい?」
数年前までの姪なら「あかん」と断るか、
少し悲しそうな表情で、惜しそうにやっと一粒差し出すといった具合でした。
私はその顔が可笑しくて、わざとイジワルするのですが……。
今では、「いいよ」とふたつ返事で快く分けてくれます。
(その時のコンディションによる)
そしてピクニック。
お弁当を食べ終わりお菓子タイムに突入すると、二才の女の子がじーっと姪のマーブルチョコレートに熱い視線を送っていました。
人見知りも場所見知りもするし、「これ食べてもいい?」なんて聞けないよね。
大人にだって難しいと思う。
いたたまれなくて、姪に「ちょっと分けてあげたら?」
と聞こうとしたそのとき、
「食べたい?」
と姪の声。
三才も年下であることを考慮してか、聞いたことのないソフトヴォイスで、ぅゎぁあ♡、と思いました。
そんなこと出来るんだ!
聞かれる前に、状況と相手の表情から他者の気持ちを想像して、提案する。
この子にはちゃんと、共感力がある。
そう思うと私、大阪中のマーブルチョコレートを買い占めたろうという気分に。
嬉しかったです。
子ども同士の中で育まれる忍耐力
日頃からいくら甘やかしすぎないようにと意識をしていても、
嫌われるくらいなら、
「そんぐらいいいよ」
って気に最終的になって、だから結局大人から譲ってしまう。
そして、それを子どももちゃんと理解している。
けれど、世界の広さも経験値も知識量も同等の、子どもたちだけの社会の中で、
”なんでもかんでも思い通りになるわけじゃない”
という経験を経て、共感力や忍耐力が着々と育まれるんだなって、改めて感じました。
自分の衝動を抑えたり、譲ったり、喧嘩したり、仲直りしたり……。
他者との摩擦の過程で、人は成長するんですね。
この数時間で、今の私の5年分くらい、猛スピードでステップアップしてんなって思いました。
不思議なこと
私が子どもが苦手だということは、先述した通りです。
「人は鏡」
ってよく聞くし、だから私も、基本的に子どもが避けたがるタイプの大人なんだろうか。
子どもって、そういうことに関しては第六感的なものが働くのか、すごく敏感に人間の深層心理を読み解く洞察力が、元々備わっていると思うし、もう、バレバレだろうな。
と思っています。
が、
実際はね…、
ごめんなさい自分で言うけど、
めっちゃ好かれんの。
まじで謎。
私よりも優しく接してくれる人も面白い人もいるのに、なぜか気付けば膝に座っていたり、手を繋がれたり、これしよあれしよと言われ
「えー、いやー」
ってズバッと断っても、めげずに向かって来る。
なんですか?
でもやっぱりアレですね。
どれだけ苦手だとか思っていても、懐かれると、
仕方ねぇなぁ♡
ってなるものですね。
愛嬌って、まじで大事だわ。
またひとつ、勉強になりました。
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