Manaka

ライター1年生。元舞台俳優。 2019年5月、右脳視床下部に海綿状血管腫が発覚し、手術…

Manaka

ライター1年生。元舞台俳優。 2019年5月、右脳視床下部に海綿状血管腫が発覚し、手術を受けるために緊急帰阪。ベルトコンベアのように流れる人生、気づけばここに辿り着きました。 よろしくお願いします。 思いついたこと、日々の些細な出来事、殴り書きの日記のように残していきます。

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自己紹介

今更ながら、自己紹介をさせてください。 名前:Manaka 年齢:30歳 出身:大阪 星座:さそり座 血液型:B型 趣味:甥の頭皮の生え際を嗅ぐこと、映画鑑賞、舞台鑑賞、カラオケ、姪甥と遊ぶことetc. と、 小学生の頃、友達と書き合いっこしたプロフで得られる情報くらいしか浮かばなくて それなりに人となりが分かる自己紹介が、”簡潔に”書けないものかなぁと思いあぐねているうちに、後回しになっていました。 学生編 私は日本で生まれ育った、在日コリアン四世です。(正確には4

    • 可愛いかわいいカワイイ

      ”言葉は祝福にも呪いにもなる” ”ペンは剣より強し” ”言葉の暴力” とかって言われるくらいだから、思っている以上に丁寧に、敏感に扱わなければいけないなという風に思うのだけど。 その上、まがりなりにも言葉で何かを表現しようとするなら、余計に慎重に向き合わないとなぁ、と思います。 中でもやっかいなのは、形容詞。 「可愛い」「かっこいい」「美味しい」「面白い」「上手い」「楽しい」「辛い」「好き」「嫌い」……。 主観ベースの、不安定で不確かな言葉。 そもそも、自分の想いや考えを他

      • 依存to共存

        アルコール、たばこ、ギャンブル、食べ物、整形、恋愛……。 お尻に「依存」がつくと、言葉は一気に不穏な雰囲気を纏います。 何かに依存していないと生きていけない人もいるのかな、と自分のことを顧みて思います。 程度の差こそあれ、人は皆何かに依存しているんじゃないかと。 親、子ども、仕事……。 そう言えば、趣味と依存の境目はどこにあるんでしょうね。 自分に足りないパーツを、他の何かで補おうとする気持ちが強すぎて執着になり、知らないうちにさらに自分が"損なわれてく"。 気付けば以前よ

        • うんちくおじさんを黙らせるワインになる

          北海道は余市町に来て、一週間が経ちました。 7月いっぱいは、こっちにいる予定です。 昔から海の見える街での生活に憧れていたから、歩いて10分もしない場所にモイレ海水浴場という美しい場所があることがまだ信じられず、お休みの日毎飽きずに海辺を散歩しています。 ゴミひとつ無い綺麗なビーチ沿いにポツンと、白い外壁の小さな可愛らしいカフェがあって、そこで小説を読んだり、ワインの勉強をしています。 グランピング施設で提供するアルコール類の目玉は、希少価値の高いワインとウィスキーです。

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        自己紹介

        マガジン

        • 旅行記
          4本
        • 脳出血どたばた劇
          10本
        • ロミオとジュリエット
          3本

        記事

          何を書くか。何のために書くか。

          先日、約3か月ぶりに東京に行ってきました。 着いた初日は出版社でプレゼンの後、ライティングの師匠に渋谷の沖縄料理店に連れて行ってもらいました。 現地に行ったこともないくせに、沖縄料理をあまり美味しいと感じたことはないなどと言うと、いろんな方角から矢が飛んできそうですが、そもそも食べた記憶があまりなく、だから味の印象もほぼ無でした。 しかし師匠に連れられて入った道玄坂にあるそのお店は、何を食べても唸る程美味しかった。 苦くて苦手だったゴーヤチャンプルーも、歯ごたえが楽しいミミガ

          何を書くか。何のために書くか。

          結局日本って平和なの?

          最近やたらと、英語で話したい衝動に駆られます。 こんな風に言ったら帰国子女みたいでなんかかっこいいけど、いいえ、単純にイキりたいだけです。 ""Gosh!"(ビックリしたとき) "F*ck!"(ビックリしたとき ※イギリスでは結構なんにでも使う。「やばい」みたいな感覚) "Seriously?"(ビックリしたとき) まぁだいたい非常時にパッと口癖で”出ちゃった感”が一番好ましいです。 なぜ三十一歳にもなってイキりたくなっているかというと、留学生時代のイギリスでの生活を、こ

          結局日本って平和なの?

          ”エンジェル・シェア”~天使の分け前~

          三十歳も超えると人は、自然と大人になるものだと思っていました。 ちゃんと自分の頭で考えて、コントロールして、潔く諦めるときには手放して、状況によって臨機応変に判断を下し、時には自制も譲歩も出来るようになるものだと。 普通に生きていれば、自然とそうなるのが人間という生き物だと思っていました。 そもそもこういう考えこそがもう幼い気もしますが。 はぁ……。 いつまで経っても成長しないな、と思うことが多い今日この頃。 伸びしろは、一体どこまで伸び続けるのでしょうか。 大人の定義は

          ”エンジェル・シェア”~天使の分け前~

          これ作った人、アホちゃう?

          以前、うちの冷蔵庫は喋る、というお話をしたと思います。 冷蔵庫の頭頂部にセンサーが付いていて、人が前を横切る度に 「お帰りなさい」 と言ったり、冷蔵庫豆知識とか、近所のスーパーのお得情報を教えてくれます。 目新しいもの好きな母は、購入した当初こそ冷蔵庫に話しかけられて大喜びし、律義に返事をしていたのですが、飽き性でもあるため、ある日突然お喋り機能をオフにしていました。 そんな母の躾のうちのひとつに、 「モノに当たらない」 という説法があります。 私たち三姉妹が、幼い頃から叩

          これ作った人、アホちゃう?

          破廉恥金八が説く人生の悦び

          近所のスーパーのレジに、全盛期の金八先生みたいな口調で接客するおばちゃんがいます。 私が中学生の頃からいるから、もう出会ってかれこれ15年くらいになります。 金八先生の全盛期とは。(独断) よくモノマネ芸人とかがやる、長髪を軽やかになびかせて、リズミカルに頭を揺らしながら、 「この~バカチンがっ!」 ってアレね。 凄く良い声だなぁ、と思うのですが、やはりクセはだいぶ強め。 武田鉄矢だからというか、金八先生だから成立する特徴的な話し方だと思うのですが、それを堂々と大阪の町外れの

          破廉恥金八が説く人生の悦び

          無知無知の無知の知

          一昨日、半年に一度の脳検診でした。 MRI、いつまで経っても慣れないし嫌いだなー、 と思っていたのですが、最近はなんやかんやと忙しなくて疲れていたせいか、あの工事現場のような爆音も心地よいお経みたいに響いて、ちょっとした瞑想タイムになりました。 余計なことを考える隙を与えないうるささが、かえって落ち着くんだと思います。 久しぶりに会う、主治医のM先生。 母が先生の大ファンで、私の脳の経過観察のためというより、M先生に会いたいからという理由で、今回は診察室までついて来てくれま

          無知無知の無知の知

          冗談じゃないわよ。

          言いたいことがあるのに、いざ伝えようとするときに言葉にできない現象に名前はありますか? さっきまでは確かにあったはずなのに、地面に落ちると同時に溶けて消える雪の結晶みたいに、言葉にしようとした途端、ふわっと消えちゃうあれです。 「えーっと……、アレやん、アレ、アレ!」 という、言葉のど忘れとは違い、ごっそりと思考自体が抜け落ちる現象。 緊張、疲労、罪悪感、脱力感、恐怖心……。 細かい原因は状況によっていろいろあるけれど、そういうときは、無理に言葉にしようとジタバタしちゃいけ

          冗談じゃないわよ。

          親愛なるマートンへ。

          あなたはきっと、あなた自身がやってのけたことの偉大さをちゃんと理解してはいないでしょう。 威厳と尊厳を持ち続け、それでいて慈悲深く寛容で、 誰からも慕われ愛されたあなたに、私は今、すごく心打たれています。 末っ子の私は我儘な性格で、なんでも自分の想い通りにならなかったら気が済まず、それに加えて目立ちたがり屋なくせに、 組織の中でリーダーの役割を担うのは嫌いで……。 というかすごく苦手。 そもそも団体行動が極端に苦手。 って一匹狼気取りの”自称クール”の人たまにいるけど、だい

          親愛なるマートンへ。

          いい感じの過ち、完璧な人工知能

          テクノロジーが発達して、今まで人間がやってきた仕事を全部AIが出来るようになったら、いよいよ職探しが困難になる。 そんなことはもう何年も前から予言されているけれど、最近になってそれがやたらリアルに感じられるようになりました。 先日。 母が朝刊を読みながら、 「バーテンダーと美容師って将来的にもAIには代替でけへんらしいよ」 と教えてくれて、そこに「バンドマン」が加わったら「好きになってはいけない人の職業”3B” 」のコンプリートだな、とか思いました。 今の技術では難しいかも

          いい感じの過ち、完璧な人工知能

          それにしても雨が降る、また降る

          この文章を書いている今日は、夕方から雨予報です。 雨雲レーダーによると、あと小一時間もあれば降り始めるのだそう。 図書館からの帰り道。 今にも泣き出しそうな、太陽に嫉妬して拗ねているみたいな雲を見ていると、 文章を書いたり作曲したり舞台に立ったり絵を描いたり、出来事や感情を別の方法で表現しようとする人たちって、雨雲みたいだな。 ってそんなことを思いついて、頭の中で流れ始めたのは、カーペンターズの「Close to You」でした。 今まで生きてきて人並みにいろんなことを経

          それにしても雨が降る、また降る

          リア王〜強くイメージを持つ〜

          これまで観劇してきた舞台とか映像芸術と比較したりなんかして 評論家ぶって、ちょっと格好つけたいところですが、 とんでもなくダサくなって怪我しそうなので、我慢します。 そういう取って付けたような感想ではなくて。 もっとツルっとゼロの状態で、自分がどう感じたのかを、 まだ興奮冷めやらぬうちに書きますね。 嗚呼……、でも、不安。 だって、あの衝撃をどう言葉で表現すればいいんだろう。 好きな場面・台詞が、こんなに本をはみ出しちゃってて、真っすぐにこちらに飛んでくるイメージ。 斬

          リア王〜強くイメージを持つ〜

          フランス王に見初められたい

          明日、久しぶりに舞台の観劇に行くのですが演目が「リア王」で。 錚々たる出演者、四大悲劇ということもあり、 こりゃ客席側も覚悟して行かんとな。 と、なんか演劇分かってる風な人ぶってますけど。 すごく楽しみです。 予習復習として本を読み返しているのですが、 「何をいまさら」 って感じですが(でも毎回思う)、 この台詞で物語を成立させる俳優ってすごいよね。 だって何世紀も前の、イギリス人が書いた言葉だぜ? すっと飲み込めないでしょう、普通。 今にして思えば私は結局一行も、いや、一

          フランス王に見初められたい