Manaka

ライター1年生。元舞台俳優。 2019年5月、右脳視床下部に海綿状血管腫が発覚し、手術…

Manaka

ライター1年生。元舞台俳優。 2019年5月、右脳視床下部に海綿状血管腫が発覚し、手術を受けるために緊急帰阪。ベルトコンベアのように流れる人生、気づけばここに辿り着きました。 よろしくお願いします。 思いついたこと、日々の些細な出来事、殴り書きの日記のように残していきます。

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これから私が書いていきたいこと

突然ですが、私はナルシストです。 人間、全くナルシシズムを持たないという人は、出家した僧侶でもない限りいないのではないでしょうか。自意識は、生きる活力やモチベーションの源でもあります。 それがあるから人は成長出来て、自分のセンスや直感を大切にしようとします。しかし、私は”自意識”過剰”なのです。 他人の目に自分はどういう風に映っているのか、どうすれば私のことを気に入ってくれるのか、そういうことを必要以上に考えてしまいます。 思えばそれは幼い頃からでした。 三姉妹の末っ子と

    • それにしても雨が降る、また降る

      この文章を書いている今日は、夕方から雨予報です。 雨雲レーダーによると、あと小一時間もあれば降り始めるのだそう。 図書館からの帰り道。 今にも泣き出しそうな、太陽に嫉妬して拗ねているみたいな雲を見ていると、 文章を書いたり作曲したり舞台に立ったり絵を描いたり、出来事や感情を別の方法で表現しようとする人たちって、雨雲みたいだな。 ってそんなことを思いついて、頭の中で流れ始めたのは、カーペンターズの「Close to You」でした。 今まで生きてきて人並みにいろんなことを経

      • リア王〜強くイメージを持つ〜

        これまで観劇してきた舞台とか映像芸術と比較したりなんかして 評論家ぶって、ちょっと格好つけたいところですが、 とんでもなくダサくなって怪我しそうなので、我慢します。 そういう取って付けたような感想ではなくて。 もっとツルっとゼロの状態で、自分がどう感じたのかを、 まだ興奮冷めやらぬうちに書きますね。 嗚呼……、でも、不安。 だって、あの衝撃をどう言葉で表現すればいいんだろう。 好きな場面・台詞が、こんなに本をはみ出しちゃってて、真っすぐにこちらに飛んでくるイメージ。 斬

        • フランス王に見初められたい

          明日、久しぶりに舞台の観劇に行くのですが演目が「リア王」で。 錚々たる出演者、四大悲劇ということもあり、 こりゃ客席側も覚悟して行かんとな。 と、なんか演劇分かってる風な人ぶってますけど。 すごく楽しみです。 予習復習として本を読み返しているのですが、 「何をいまさら」 って感じですが(でも毎回思う)、 この台詞で物語を成立させる俳優ってすごいよね。 だって何世紀も前の、イギリス人が書いた言葉だぜ? すっと飲み込めないでしょう、普通。 今にして思えば私は結局一行も、いや、一

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          火曜日の女神。ヤクルトレディー

          春になると変な人が増えるって、ここ一か月のうちに何度か聞いて、あれってなんでなんだろう。 根拠はあるのかしらん。 気温があったかくなってきて、桜も咲くし、植物も動物も活発になり始めて、ぼーっと、うっとりするのかな。 っていうか、「変な人」ってどんな人のことを言うんでしょう? 変な発言、変な行動、変な服装、変なメイク……。 いろいろ考えを巡らせていたら、もしかすると自分も誰かから見たら変な人なんじゃないかとか思えてきて、めんどくさくて考えるのやめました。 変かどうかは分からな

          火曜日の女神。ヤクルトレディー

          カラスからの警告

          「カラスが窓ガラスに向かって突進して来たんですよ」 そんなことある? と思いつつ、そう言えば昔、母の運転で車の後部座席に座っていたとき、フロントガラスに鳩が体当たりしてきたのを思い出しました。 どん!と鈍い音がなって、 「え、今のって…鳩?まじ?」 と驚き合って、当たった部分を内側から見ると、鳩の体液なのかなんなのか、脂っこい丸い汚れみたいなのが見えて、気持ち悪かったな。 だから、通っているジムの受付のお姉さんに、冒頭のカラス突進の件について聞かされたとき、最初は信じら

          カラスからの警告

          人類を愛した伝説の精神科医たち

          三十一歳。 昨年くらいから、ホルモンの乱れ全盛期を迎えたみたいで、過去一年は情緒不安定どころの沙汰じゃなかったように思います。 何があってもなくても、物事を冷静に考える以前に感情が爆発して、さらにそれを隠す余裕もなく、ちょっとしたことでも”ダダ洩れ”状態にありました。 後日、気持ちが落ち着いてから 「みっともないな…、私」 とひどく落ち込むことも増え、なんだかこれ、だいぶ負のループにハマってるんちゃうの。 と危惧していたところ、 冷静に内省することが難しいのなら、外の世界・他

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          人としての子どもの成長を目撃した日

          先日、10才以下の子ども含めて総勢15人ほどのピクニックに行きました。 私の姪(5才)と甥(1才)を始め、子どもたち同士で遊んでくれるので、(鬼ごっこに参加させられてたパパたちは意気消沈してた)楽でした。 喧嘩の数秒後に仲直りして、まるで衝突の事実なんてなかったかのように、無邪気に仲良く遊んでいて、 「子どもって単純でいいなー」 とぼんやり眺めていたのですが、じっくり観察してみると、大人と比にならないくらいのスピード感と激しさでもって、彼らの心は絶えず働いているということに

          人としての子どもの成長を目撃した日

          聞いてる人を見るのが好きだ

          今どき、「人間観察が趣味」なんて言ったら気持ち悪がられるのか、ちょっと不安なところではありますが、 私は昔からたぶん、人間観察が好きでした。 ”たぶん”と言うのも、意識的に観察していたつもりはなく、気付けばその日に会った人たちの言動や特徴を割と詳細に記憶していたから、 ジーっと見ていたのだと思います。 何がそんなに面白いのか、ちょっと自分でも分かりませんが、その癖は今でも健在で…。 だからって、誰でも観察対象になるわけではなく、自分なりにふるいにかけて、センサーが作動した

          聞いてる人を見るのが好きだ

          ディズニーヴィランの英語の発音

          高校生のときに知って、結構衝撃を受けたことなんですが……。 ディズニーアニメーション映画のヴィラン(悪役)のほとんどが、ブリティッシュアクセントだという事実。 ショッキングでした。 それまでの私は、英語は英語でも、国や地域によって発音や単語の特徴が異なるということすら知りませんでした。 世界の人々がイギリスに対して抱くイメージって、やっぱりあんまりよろしくないのか……とも思いつつ。 そこからイギリス英語に興味を持ち始めたのですが、それと同時に、心優しく美しいプリンセス

          ディズニーヴィランの英語の発音

          髪切ったからって、失恋したと思うなよ

          いつぶりだか分からない、ショートヘアにしました。 長らくロングで、だからふとしたとき、あるはずだった位置に毛が無いのがまだ、かなり違和感です。 噂には聞いてたけど、楽ですね。 以前は、ちょっとした大型犬くらいの毛量だったのが、今ではブルブル震えるだけで、乾いたんちゃうの、と思うレベルです。 ヘアアレンジも軽く巻くだけで済むから、時短になってます。 まだ失恋と結び付ける時代 まぁ、私の場合は元の長さが相当長かったし、ロングヘア時代も長かったせいか、会う人会う人に 「もしかし

          髪切ったからって、失恋したと思うなよ

          上手に嘘をつける大人になりたい

          なんでこんなに分からんねん。 土曜日のエドワードボイルに人はまばらで、私は広すぎる部屋の中、 ほとんど泣きそうになりながら、アルファベットがびっしりと敷き詰められた分厚い本と格闘していました。 留学していたイギリスのリーズ大学には図書館が四つあって、私は中でもBrotherton Libraryと、この、Edward Boyle Libraryがお気に入りでした。 大英博物館をモデルにしたとされるブラザートン図書館は、中央がドーム型の”Round Reading Room

          上手に嘘をつける大人になりたい

          自転車に乗れない私と、女心が分からない大将

          今日みたいな雨の日、私の目には、自転車漕ぎながら片手で傘を差す人がとても眩しく映ります。 手術の後遺症で左半身が麻痺する前は、毎日自転車に乗っていました。 姉夫婦にプレゼントしてもらった白い自転車を、池袋~祐天寺辺りで乗り回していました。 覚えたての台詞をぶつぶつ唱えながら、途中で言葉に詰まったらまたスタート地点に戻る、という、自分なりのルールを設けて爆走していました。 自転車を乗りこなせるようになった小学二年生の頃から、大学を卒業して自動車免許を取得した後も、基本的に電

          自転車に乗れない私と、女心が分からない大将

          「統一列車」で繋がる

          友人や親族の結婚式で涙している人を見ると、それについて泣きそうになります。 大事な人が結婚することについては、感動はするけど泣きはしません。 私だってそりゃ、嬉し涙を流すことくらいはあります。 けれど、不特定多数の参列者の手前、 「あんた、もしかして感動泣きしようとしてる?」 と若干鼻白んだ、頭の中のもう一人の自分が水を差し、泣こうにもなかなか……。 例によって、自意識が邪魔をします。 そんな自意識や化粧崩れを気にもせず、純粋に、新郎・新婦の新たな門出に泣ける人の、真っさ

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          摂食障害について

          「年末年始でぽっちゃりしたから軽くダイエットするわ」 そう宣言するや否や、友人知人からの美味しいお土産やお歳暮を頂いたり、珍しい面々が揃った飲み会に呼ばれるのは、「引き寄せ」ってやつですか? 母にいたっては、私の宣言を覆さんとばかりに、ケーキやらシュークリームやらおはぎやらを買って来て、 私、年始からめちゃくちゃ試されている気分です。 別に、短期間で数キロ増えたからってなにも……。 という、一瞬の甘い考えが後に大きな後悔へと膨らむ前に、この時期は毎年食事管理・運動に力を入

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          猪木とわたし。「元気ですか!」

          朝。 仕事が夕方からの日は、大雨が降らない限りジムに行きます。 バスの時間までを逆算し、出かける支度をします。 支度と言っても、顔を洗って歯を磨き、トレーニングウェアに着替えて髪を整えるだけですが。 ジムでは体幹トレーニングが中心で、激しい有酸素運動をするわけでもないので、この季節は着替えもいらず荷物も最小限です。 水筒、お財布、家の鍵、ハンカチ、スマホ。 それさえあれば、大丈夫。 以前勤めていたアパレルブランドの、小さなノベルティーバッグに入れて行きます。 水筒以外ほとん

          猪木とわたし。「元気ですか!」