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チームによる協働のための3つのタクティクス

 はじめましてのメンバーで集まって、チームとして仕事をする。そもそも高度なコミュニケーションが求められるところで、今はさらに「はじめてのリモートワーク」で臨む必要があるという人が多いと思う。なおさら難しい。

 チームによる協働には、3つのタクティクスが求められる。

協働のための3つのタクティクス
・見える化 
・場作り
・一緒にやる

 これらの活動を織り交ぜながらチームの協働を段階的に高めていく。

 見える化:課題やTODOの可視化。いちいち人に聞かなくても見れば分かる状態をつくる。

 場作り:意図的に同期をする場を作ること。チームの抱える課題や今週取り組むべきこと、お互いの状況などを同期する。

 一緒にやる:情報の同期だけではなく、実際にチーム全員や複数のメンバーで一つのタスクに取り組む。

 見える化は協働の前提だ。ただし、「見れば分かる」というのは見ようとしなければ分からないままだ。同期の場作りをするというのは、「全員で見る」を意図的に行うということだ。それでも、お互いの理解が深まらない場合、あるいは理解するのに骨が折れるような高度な内容については、一緒にやることで、過程を共有し理解を揃えていく。

 見える化に比べると、場作り、そして一緒にやるは、物理的に時間をあわせ、かつ協働する時間も長くなっていくため、コストが高い。手段として頻繁に取れない可能性がある。ゆえに、日常的には見える化に注力し、一緒にやるは勝負どころで用いるという使い分けをする。

 これは、日常的な協働での注意点だ。チームの立ち上げ時は逆になる。一緒にやることでできる限り接点を長く保ち、お互いの考え方や腕前、スピード感を体得、理解する。その上で、どの程度の頻度での場作りや見える化が必要か設計することになる。

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 以上、協働のための3つのタクティクスは、リモートワークであっても、同席開発でも同様に求められることだ。リモートワークの場合はチーム内の接点が物理的に限られるため、より意図的に仕組んでいく必要がある

 今回の話は「チーム・ジャーニー」にも書いた。詳しくはそちらをあたってもらいたい。


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